1000円カットに行ってみた

以前より気になっていたのだが、1000円カットの床屋に行ってみた。

私は基本、髪の毛は自分で切るタイプである。
若い頃は美容院やら床屋やら、いろいろ行ったのだが、30くらいからか、経費節約のためバリカンを買い、自分で切るのが習慣になっていた。

我々の世代は中学入学時に強制的に坊主にさせられた世代である。
床屋で坊主にする人もいただろうが、ほとんどの家庭では親がバリカンで坊主にしてくれてた時代だ。
なので、自宅で自分の髪の毛を切ることは全く抵抗がない。

ところが最近は自分の後頭部の髪を切る時に腰を反らすので、自分カットした後に腰痛になることが多かった。
いよいよ床屋再デビューかーと、ひそかに思っていたところ、件の1000円カットの風になびくのぼり旗が気にかかっていた。

で、いよいよ本日その店へ突入。
ドアを開けても誰もいない。店主らしき初老のおじさんを発見。
左手側を見ると券売機があり、1080円投入せよとある。

おじさんに聞く。
「これで券を買うんすか?」

おじさん
「買ってくれ。」

究極の愛想のわるさである。

まあ、かくいう私も愛想はわるい方なので、なんとも思わないが、なるほどと合点がいった。
安い変わりにサービスは一切ないよと。
当然だろう。そうとわかれば、こっちも対処できる。

おじさん
「上着をそこに掛けて。バッグはこっち」

言われた通りに従う。

座っておじさんが一言。
「どうします?」

おおーっ。髪型の注文ができるのか。しかし、床屋再デビューの身だ。
これといった髪型イメージもない。
で、何を思ったか一言。
「短めで」

おじさん、無言のまま手早く私の首にタオルを巻いて、床屋ポンチョ?みたいのを掛けてくる。

髪を水噴きで濡らす。
耳の穴に普通にかかるが、おじさん気にしない。

さすがに1000円カットだ。多少の不都合など気にするなのテイである。

その後テキパキとカットを始める。おじさんの身体の動きも素速い。

目をつぶっていたのだが寝る暇なんぞない。体感で5分くらいで終了。

シャンプー、髭剃りなし。カットした後はドライヤーで髪を吹き飛ばして終わりだ。

これだ。これが俺が待っていた究極の床屋だ。
若い頃、床屋や美容院での処理の長さに辟易していた。なんでもっと早く終わらないのだろうと。

5分で終わるのなら貴重な時間も有効利用できる。

究極の床屋発見。

帰り際、おじさんが一言。
「・・・・」

何を言ってるか聞き取れない。お礼の言葉なのか。

店の扉を出ながら、ふっと思う。
「スマイルください…。」

夕日がそっと、辺りをやさしく照らしていた。

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その後、マックでスマイルをもらったのは言うまでもない。

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