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こっちでも陶器屋が行く

 

 

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■ 2008年 「前略 行雲より」 ■

 

2008年12月26日(金)

たかが高台、されど高台。

 

前略 行雲より。

クリスマスが終って、いよいよ年末年始へ突入である。

もうじき長期休暇に入る方も多いだろう。

休みの日はつい食べ過ぎて太ってしまうので、

暴飲暴食を避け適度に身体を動かすようにしたいものだ。

でも、この時期は何を食べても満腹感になりづらい。

身体が脂肪を蓄える時期なのだろうか。気をつけねば。

 

 

 

さて、本題である。

今回は高台について学んでみよう。

まずは高台削りに使う道具達である。

上から木べラ、かきべら、カンナと呼んでいる。

 

私自身はほとんど木べらで削っているので、

最後のカンナなどは首のあたりに錆びが浮いている始末である。

 

 

さて、読者の方で趣味の陶芸をやられている方もいるだろうから、

ここで高台削りのアドバイスを二言三言。

 

まず高台削りに慣れること。

決して恐れてはいけない。

 

ロクロ挽きと違って、

削り作業は失敗したら終わりのイメージがあるがそんなことは無い。

 

削り過ぎて穴が空いてしまったらドベでも塗って土で埋めればいいのである。

高台そのものを削ってしまっても心配無用。

いっそのこと全部削って付け高台にすればいい。

 

粘土をヒモ状にしてぐるりと1周付けるだけである。

味のあるひょうげた高台のできあがりだ。

下に写真を用意したので、後ほど見てもらいたい。

 

 

よく高台は1削りで終えた方が良いですかと聞かれるが、土によると思う。

唐津のような荒目土を削って

高台周辺に皺を出す雰囲気に仕上げたければ1回で決めた方が良いし、

趣味の陶芸などで使う量産用の土であれば、

何度削っても仕上がりにはまったく影響ない。

 

いろいろな土を削って、この土にはこのパターン、

こっちの土ならこう削ろうと経験を蓄積していくのが良いと思う。

 

 

次に大事なのは高台の形だが、これも勉強と経験が必要だ。

以下に各高台の種類と画像を用意したので見て欲しい。

 

まず切高台。

高台の一部にヘラで切れ目が入れてあるもの。

萩焼などに良く見られる高台である。

1箇所のみならず、3方に入っているものも良くある。

 

 

次は三日月高台。

高台の外径に対して、内径が若干ずれているものだ。

これは意識しないでも普通に削っているとたまたまこうなる。

この高台を見つけたら「当たり」と思って手に入れておくと良いだろう(笑)。

 

 

竹の節高台。

高台の側面に竹の節のような段差のあるもの。

井戸茶碗などに多く見られる。

作り手からすると釉掛けなどの作業がしやすい高台周りである。

木ベラで普通に削るとこのようにはなりにくい。

かきべらかカンナで削った方が出やすいだろう。

 

 

「の」の字型。

ひらがなの「の」の字に似ている高台。

正式名称は不明だがこのサイトでは便宜上こう呼ばせてもらう。

 

 

下の画像は「の」の字型をわかりやすくするため大胆に削ったもの。

この写真はちょっと大げさ過ぎるが、もう少し品良くまとめると使える削り方である。

 

 

次は上で申し上げた 付け高台。

高台を削りで作らず、粘土をヒモ状にしてドべで接着したもの。

ひょうげた味のある形に作れる。

 

 

お次は一彫り高台

これも正式名称は不明だが、ヘラ一彫りで仕上げたもの。

高台もシンプルなものほど技術がいる。

ちなみにこの写真の一彫りは1回目で失敗し、

粘土を付け直して再度削ったものである。

久々にやったので予想以上に深くへらが入り込んでしまった。

簡単なようで奥の深い高台である。

 

 

 続いて 兜巾(ときん)

高台内部が若干盛り上がっているように削られたもの。

木ベラを使って小さめの高台を削るとこの形になりやすい。

使う道具によって自然になったり、ならなかったりする。

 

 

最後はおまけの写真だ。

器の中心をわざとはずして付け高台にしたもので、

高台の下の土片もわざと取らずに残してある。

こういった土片や削り跡などは、

美しいと感じたら直さずに残して仕上げるのもいいものである。

この辺のところは他人にどう言われようとも、

自分の感性にマッチするかしないかで判断すれば良いと思う。

 

 

上記の高台を立たせるとこうなる。

上物が素直な形なので今ひとつだが、

ひょうげた雰囲気で仕上げれば面白い造形になるだろう。

 

 

さて、こんなところが高台の各種類である。

もっと他にもいろいろあるが、こういった高台の呼び名と形状を良く学び、

実際に削ってみて自分の好みのパターンを見つけていくのが上達の近道だ。

 

カンナでカッチリ削りも悪くはないが、それだけではいわゆる味が出ない。

 

器本体もそうだが、手作りの陶器はいかに個性を出すかが勝負である。

高台にも自分独自の味わいを出そうではないか。

 

特に趣味でやられる方は商品を作るのではなく

「作品」を作っているのだからなおさらである。

大胆にどんな形に削っても誰も文句を言わない。

 

形を覚えて真似してみて簡単に削れるようになったら、

自分流のアレンジを加えてオリジナリティを出す。

 

それからは数多く削ることに集中する。

削って削って削りまくれば、自然と味が出てくるものである。

 

 

話はそれるが、

我々プロは、例えば「の」の字型に木べらで一削りなんかしようものなら、

お客さんに「すいません。手を抜かないで、普通の高台にしてもらえませんか。」

などど言われてしまう。

 

やきもの初心者の方にとっては、スーパー等で売っているきっちりとした品の高台が

本当の高台なのである。

 

「いえいえ、これは陶工のこういう想いがこもって・・・。」

などど言いたいところだが、ぐっと我慢して

「わかりました。」

と職人作業に徹するのである。

 

作家として削るか、職人として削るか、状況によって分けなければいけない。

職業陶工のつらいところだ。

  

 

最後に陶芸初心者の方は「削り時」に注意すること。

始めの頃は削り時がわからず、まだ土が固すぎたり、

やわらか過ぎたりしてうまく削れないことが多い。

 

固すぎる土を木べらで削るなど、プロでも至難の技である。

 

こういった固い土を削る時はいきなり電動ロクロなどを回転させず、

手回しでゆっくりと荒く削ってから

最後に電動ロクロで仕上げるようにすると良い。

 

あまりに固い場合は刷毛で水を塗ったり、

土を全部水に付けてしばらく置くなりしてやわらかくなるまで待とう。

 

ころよい削り時というのは各人によって、

また使う道具によっても違うので、

これも経験を積んで判断して欲しい。

 

大事なのは失敗を恐れずとにかく「削りまくる」ことだ。

それでは、各人の検討を祈る!

 

ぽろろん。

 

 

***********************************

 

 

2008年12月14日(日)

道具も作っちゃえ。

 

 

前略 行雲より。

窯場周辺のもみじもすっかり落葉し、

いよいよ冬本番を迎えようとしている。

熊谷のからっ風は強いが、

何とか風邪などをひかぬように年を越したいものである。

 

 

さて、今回はやきもの成型に使う「道具を手作りしてみよう」がテーマだ。

まずやきものと言えばいろいろな小道具があるが、

木ベラ製作をしてみようと思う。

 

材料と道具はこれだ。

まず上から、手廻しノコギリと呼ばれるもので普通のノコギリより、

刃の部分が細長くできている。

これは木を円状に切りやすくするためだが、この小ささが意外に使いやすいのである。

 

小道具を作るのにわざわざ大工さんが使うような

大ノコを使うのも今ひとつだが、

これなら気がついた時にすぐに使用できる。

おまけに値段も安価なのでお勧めである。

 

次は小刀。

これは材料を削っていく時に使用する。

これも安いものをホームセンターとかで購入すると良い。

 

次は材料となる木片だ。

この木片は庭の片隅に落ちていたもので、ほとんど真っ黒である。

ところが木というのは不思議なもので、真っ黒に見えるのは表面だけで、

ちょいとカンナとかサンドペーパーをかけると、あら不思議とばかりに

きれいな地肌を表すのである。

 

なので、一見使えないような木片でも強度さえあれば充分である。

ただ、注意点がある。

あまり硬い木片は使わないこと。

いい道具を作ろうとすると硬い材料で一生ものをと思ってしまうが、

硬いとおもわぬケガをする事があるので、比較的やわらかい木片を使おう。

松や杉、ホームセンターなどで売っているSPF材なんかだと

比較的作業しやすい。

 

さて、写真の最後のものは、上の木片をある程度切り取ったやつだ。

鉛筆でおおまかな形を下書きして、

ノコで荒挽きすればOKである。

 

この荒挽きしたものをえっちらほっちらと小刀で削っていくのである。

静かな空間の中で、木をひたすら削る。

至福のひと時である。

 

ロクロを手で廻してゆっくりと作陶しているような、そんな気分だ。

 

ものの30分も削ればこのように完成である。

これであなただけの専用の木ベラができた。

高台を削るも良し、茶碗の厚みを削るも良し。

何に使うかは、あなた次第である。

 

ちなみに当窯では道具類はほとんど手作りである。

何点かを紹介してみよう。

 

まず窯場に置いてある手廻しロクロ。

ケヤキ製で厚み10センチ、径40センチのビッグサイズである。

これを写真の棒で廻すことによって、水挽きもする事ができる。

 

裏側はこうだ。

市販の中古の手ロクロを電動ドリルで穴開けし、ネジ止めしただけである。

材木さえ手に入れば可能な製作法である。

 

ちなにみこの盤面はケヤキでなくても構わない。

栗でもヒノキでもなんでもいいのである。

ただ、ケヤキは重量が重いので廻した時の遠心力がよく働き、

回転が持続しやすい特長がある。

但し値段が高い。銘木なので、非常に高価である。

写真のように厚みのあるケヤキはなおさらで、

このサイズで売ってくれるところはあまりないであろう。

 

薄手の安い杉材などを何枚も重ねるとか、

下にダンベルなどの重量物を付けるとか、

いろいろ工夫すれば重いロクロは作れるので、要はアイデア次第である。

 

おまけの写真も見て頂こう。

これは手作りの牛ベラである。

上の角材を削って、ヤスリ掛けしたものだ。

市販の牛ベラは買うと結構高いので、自分で作れば材料費だけで済む。

形は市販のものとは違うが、私にとって機能的に全く問題ないのである。

 

最後はロクロ成型で土を切る時に使うしっぴきだ。

梅の小枝に水糸を縛っただけである。

これがまた実に使い心地がいい。

ドロが付いた時の掃除も楽である。

しっぴきは消耗品なので、身近にあるものをどんどん利用しよう。

 

 

さて、いろいろ見て頂いたが、

こうやって道具を作る作業もやきものの一工程である。

自分好みの1本を作って、作陶ライフに役立ててもらいたい。

 

かの剣豪 宮元武蔵も晩年は木を削って暮らしたという。

木と戯れることは土と戯れるのと同じように、

人間にとって何かの癒しがあるのかも知れない。

 

 

ぽろろん。

 

 

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2008年12月7日(日)

「生きがい」探し。

 

 

前略 行雲より。

 

本日の熊谷は快晴日和。

洗濯やふとん干しに最高の一日になりそうだ。

 

 

さて、今回の写真はこれ。

「安原製作所回顧録」という文庫本である。

 

たった一人でカメラメーカーを作った安原氏が、

事業の立ち上げから廃業に至るまでを綴った回顧録である。

ものつくりを生業とする以上、読んでおかねばと思い手に入れてみたが、

なかなか面白い内容で一気に読破してしまった。

 

興味のある人はご一読をおすすめしたい。

 

さて、この本の内容とは全く関係ないのだが、

本の末尾に「サイドリバー」という言葉が載っていた。

 

イギリスの言葉らしく、人生には仕事という1本の川が流れているが、

その横に「趣味」というもう1本の川が流れているという意味らしい。

 

なるほどいい事を言う。

 

確かに仕事だけでは人生は味気ないし、人間である以上、

本流からはずれ横道にそれたくなる時もある。

 

そこにサイドリバーが流れていれば、ちょっと河原に立ち寄って寄り道し、

また本流に戻ることができる。

 

「趣味」というと遊んでいるような言葉にとられるが、

「趣味」=「生きがい」なのである。

 

この「生きがい」は決して人から奪ってはいけない。

楽しみがあるからこそ、険しい本流に耐えられるのである。

 

 

さて、充実した人生を送るために、

身近な趣味を何でもいいから始めてみようではないか。

 

とはいっても外に出るのも億劫で、趣味も要らないという人もいよう。

そんな時はこうしてみたらどうだろう。

 

先日、テレビで放送していたのだが、

やる気のスイッチというのは環境で変わるらしい。

 

例えば、今テレビを見ているとする。

その人に勉強をしろとか、庭の木を切れと言ってもやる気はおきないであろう。

 

ところが、全員が勉強をしている場所に移動させる。

あるいは、周りの全員が木を切る仕度をして、実際に切っている場所に身を置く。

こういった環境を与えると、放っといてもスイッチが入るらしい。

 

なるほどそんなものかと。

 

趣味もそうであろう。

何となく、教室や同好の志が集まる場所に行けば、

何となく、やり始めるものなのだ。

 

じゃあ、どういった趣味がいいのだろう。

芸術系、スポーツ系、旅行や演劇鑑賞などいろいろあるだろうが、

私は芸術系をお勧めする。

 

絵画でも陶芸でも写真、音楽でも何でもいい。

スポーツ系ほど天候の影響も受けずに体力も使わず、

旅行ほど資金もかからず、室内でコツコツと気楽にできるからである。

 

私自身がやきもの屋だから言うわけではないが、

陶芸なんぞは最高の趣味にできる。

 

陶芸の面白さは何と言っても、

最後まで人力が及ばないところだろう。

 

絵や写真は自分の力でなんとでもできる。

ところが、陶芸はそうはいかない。

最終的には窯に、火にゆだねなければいけない。

そこがいいのである。

 

窯詰めや窯焚きを除けば、人間ができるのは成型から釉掛けまで。

あとは火まかせである。

 

釉掛けが終ってから、作品に会うまでのワクワク感、期待感。

 

まあ、ほとんどガックリすることが多いのだが、

10回に1回位は大ヒットが出るので、やめられない。

こんな面白いことを知らずして人生が終えられるかと、

そこまで言ってしまうのである。

 

 

「サイドリバー。環境を変えることから全てが始まる。」

 

 

ぽろろん。

 

 

 

*************************************

 

 

2008年11月29日(土)

表現するということ。

 

 

 前略 行雲より。

本日の熊谷は絶好の洗濯日和。

暖かくて最高の一日になりそうだ。

 

 それでは、今回の写真はこれ。

このブログ風サイトの写真である。

今回は「表現」をテーマに考えてみよう。

 

表現するというのはいろいろなジャンルがある。

小説家の文章であったり、絵描きの絵、陶芸家の作品、

ミュージシャンの曲だったりと多種多様である。

 

我々やきもの屋は作品を使って表現しているのであるが、

こういったブログ風の文章も自己表現のひとつであると言って差し支えあるまい。

 

今ブログというのはあちこちで見かける。

面白いものもあれば、有意義な情報もあるし、なかには首をひねりたくなるものもある。

 

しかし共通していえる事は、それら全てのものは作者の自己表現なのである。

心の中で欲した表現したい内容を文章で書き綴る。

簡単なようでなかなか難しいことだ。

 

さて、こういった文章であるが、

文体で作者の印象を決めるのはやめた方がいいであろう。

雑誌などでもそうであるが、

面白い文を書く作者だから実際に会うとさも面白そうな事を言ってくれるのかと思ったら、

得てして非常にまじめな方であるというのは、よくある話である。

 

逆にお堅い文章を書く作者が、非常にあけっぴろげで過激な事を言ったりする。

 

文章は対象とする読者を飽きさせないために、

作者の創造力を駆使して、いろいろな工夫がされているのである。

 

文章に限らず、テレビに出ている男性タレント達も然りである。

いわゆるジャ○ーズ系と呼ばれるタレントの人たちは、

一見チャラチャラしている印象を受けるが、

彼らの芸事に対する姿勢は非常に高いと聞く。

 

売れないで去っていった人達を何人も見ているので、

必死になって歌や踊り、芝居に全力を傾けているのだ。

 

着ている服装や髪型で判断してはいけない。

彼らのファッションは事務所やスポンサーの意向に沿って

スタイリストが決めたもので、

ファン層の人達にいかに受け入れられるかを計算された結果なのである。

意外と素顔の本人達はジャージで1日を過ごしたりするのも平気であろう。

 

彼らにとって歌や芝居は「表現」の大きなテーマであるし、

結果を出さないと来年は無いという非常にシビアな世界で生きているのだ。

外見だけで中身を判断するのは注意しなければならない。

 

さて、今回は表現をテーマにいろいろと書き綴ってみたが、

読者の皆さんもぜひブログなどの身近なもので自己表現してみたらいかがだろう。

 

いきなり絵を描いたり、陶芸作品を作ったりというのは時間がかかるが、

ブログなら今見ているパソコンでOKである。

 

文章を書けなくてもいいのだ。

好きな風景をデジカメで撮り、一言入れるだけでいい。

それだけでも世界中の誰かが見てくれるかも知れない。

 

ここでのポイントは一言でも文を入れるという事。

写真だけでは作者の意図は伝えづらい。

たった一言、その写真を見て感じた事、思った事を素直に書いてみる。

それだけで今日からあなたも「表現」するという大きなものを手に入れたのだ。

 

さて、今回のブログ(メルマガ)は、いつになく評論風に書き上げてみた。

これをどう評価するのかは読み手の方たちに委ねよう。

 

ぽろろん。

 

 

 

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2008年11月23日(日)

どっちが勝ち?

 

前略 行雲です。

朝晩は冷え込む毎日ですが、晴れた日中は暖かいですね。

窯場周辺のモミジもやっと紅葉が色付いてきました。

 

さて、今回の写真はこれ。

左がフライトジャケット CWUー45Pと呼ばれるもので、

右が量産型の作業服です。

 

 

今回は、この比較的優れた素材のフライトジャケットと

通常の作業服ではどっちが作業しやすいかという、

非常にどうでもいい内容について検討してみましょう。

 

まずフライトジャケットというのは空軍で採用されているジャケットですから、

素材や保温性などが非常に優れています。

また当然このジャケットを着て、

コクピットの中やら整備室で作業をするわけですから、

動きやすさも兼ね備えていなければいけません。

 

一方、量産型の作業着も外での現場作業に耐えうる保温性と、

力仕事も楽にできる動きやすさが最重視されます。

 

ではこの2つの服でやきもの作りに適しているのはどっちか?

 

 

実験してみた結果、安価な量産型の作業着に軍配が上がりました。

大ざっぱに検証してみましょう。

 

まず、保温性。

間違いなく、フライトジャケットの方が上です。

腕の中にまで中綿が入っていますから、抜群の暖かさなんですが、

これが逆にロクロや土練りなどの作業には不向きなんです。

ゴルフのスイングも全く無理(当たり前か!!)。

 

着たまましばらく腕を使っていると疲労がたまってくるというか、

腕を上げている仕草がつらくなってくるんですね。

 

また、フライトジャケットは丈も短めにできているので、

ロクロを廻している時にどうしても背中が出てしまうという欠点もあります。

 

 

素材はフライトジャケットの勝ち。

同じようなナイロン系の素材ですが、しっかりとした厚みがあるので高級感もあり、

丈夫に作られています。

(注:ちなみに本物の空軍規格では、素材は不燃材料の

ノーメックスとか言うものを使ってるそうです。ハイ。)

 

反面、その厚み故に長時間着ていると肩がコリやすくもなります。

特にジャケットを着たまま椅子の背もたれに寄りかかると、

肩周辺の厚みが非常にうっとうしくなってくるんですね。

 

空軍兵士の写真を見ると、大抵はこのジャケットの上に

ベストやら酸素ボンベやらをたくさん着込んでいるので、

肩周辺はあまり気にならないんじゃないかと推測しております。

 

やはり、フライトジャケットは着込んだままバイクに乗ったり、

街中を歩いたりするのに最適ってことがわかりました。

 

一方、量産型の作業着はロクロ廻したり、

土を掘ったりの肉体労働系に向いていると。

 

そんなこんなが今回の結論です。

 

 

今回は知りたい人には重宝な、

知りたく無い人には全く無用な情報をお届けしました!

 

 

 

************************************

 

2008年11月15日(土)

こりゃ、うんまい!

 

前略 行雲です。

寒くなったり、暖かい日があったりで、気温の変化の激しい毎日ですが、

体調管理は万全に。

樹々も紅葉の季節になってきました。

写真撮影には最高じゃないですか。

 

 

さて、今回の写真はこれ。

シュークリームと箸です。

 

甘いもの、特にケーキを箸で食べるとうまいってのは知ってますか?

 

箸でザクッと豪快にさして、ちぎるように取ったケーキなんかを

口にほうばるともう最高。

こんなうまいものがあるのかってくらいうまいんです。

 

そこで、ケーキではなくシュークリームでやってみたらどうなるんだろうと

実験してみました。

 

袋から取り出したシュークリームにブスッと箸をさす。

「ええいやぁ。」とむしり取ったシュークリームは不規則な形でありながら、

ところどころに中のクリームがくっついて、いかにもうまそうです。

 

それを豪快に口にほうばる。

「う、うまいっ!」

 

やはり、箸で食うとうまいのかっ。

 

今度は箸なして、直接口にほうばる。

 

うまいことはうまいが、箸とは比べものにならない。

 

なぜだ、なぜなんだ。

 

今度は箸をフォークに換えて、上品に切って食べてみる。

 

やはり、うまいことはうまいが箸ものには負ける。

 

今度は右手でむしり取って食べてみる。

 

うまいことはうまいが、箸のが段違いである。

 

「ん〜ん。なぜだ。なぜなんだ。」

 

考えながら箸で食う。

最高だ。こんなうまいものはない。

 

 

 

よくわからんが、箸で洋菓子はめっちゃうまいです。

暇があったら、ぜひやってみてくんさい。

豪快に箸でむしり取るのがコツです。

 

ウチからのおすすめでした!

 

 

 

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2008年11月6日(木)

電動ジグゾーの底力。

 

前略 行雲です。

11月は快晴が多いですね。

ふとん干しには最適の季節になってきました。

 

さて、今回の写真はこれ。

木工で使う電動ジクゾーと呼ばれるものです。

何に使うのかっていうと、

やきもの用の道具や棚など、いろいろな木工品を作る時に使うんです。

 

木工って言うと、これまたいろいろな道具を使用しますが、

このジクゾーは主に木を切断するのに使います。

 

使い方は簡単。

木に刃の部分を当てて、持ち手の所に付いているボタンを押す。

すると刃の部分が上下に高速で動いて、いとも簡単に木を切断してくれます。

 

今まで木を切るのには丸ノコしか無いと思っていたのですが、

丸ノコってなんか危ないイメージがあったので使わずにいたんです。

 

で、このジグゾーの存在を知って、こんな便利なものがあるのかと。

人間てのは知恵を使っていろいろな道具を作るんですね。

昔はこんな道具なんて無かったのに・・・。

 

やきもので使うコテやヘラなんかも市販のものが結構でていますが、

自分で作ったほうが安いし、細かい仕様が反映できるんです。

 

特にミリ単位の正確さで道具が作れるのは魅力ですね。

やきものは土の乾燥で収縮するし、焼きでも縮みますから、

正確なサイズを完成させるのは至難の技ですもんね。

 

でもって、簡単な円なんかも切れますから、

小さいロクロなんかだと自分で作れちゃうんです。

さすがに厚みのある木は切れませんが、30ミリ位までならOK。

 

そんな訳で、暇をみてはこのジグゾ―を使う毎日です。

次はどんな道具を作ってみようかと、日々木片を物色しております。

 

 

 

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2008年10月22日(水)

グビグビ、プファ〜のつまみは器。

 

 

前略 行雲です。

暖かい日が続く毎日。

雨も少なく絶好の行楽日和です。

この機会に日頃の運動不足を解消しちゃいましょう。

 

 

 さて、今回の写真はこれ。

絵唐津のフリーカップです。

フリーカップだからビール、焼酎、ジュースと、なんでもござれなんですが、

まずはグビッとビールからいきましょう。

 

仕事が終った後のグビグビ、プファ〜。

世の殿方、淑女の皆様も、

このグビグビ、プファ〜のために働いているって方も多いんじゃないでしょうか。

 

 

冷たいビールを陶器のカップで呑むとうまいですよね。

 

特にビールの場合はフリーカップよりも、

専用のビールカップで呑むと格別の感があります。

 

3,4口も呑めば空になるような細目のカップ。

これを少し傾けながらビールを注ぐ。

ビールの上に泡がたっぷり。

まさにこの泡立ちがビールのうまさを引き立てますよね。

 

なんで陶器のカップで呑むとうまいんでしょうか。

備前なんかの焼締めだとカップの表面に無数の空気が含まれているので、

ビールを注いだ時の泡立ちがいいなんて言われています。

 

ウチでもいろいろ実験したのですが、単純な答えが見つかりました。

それは・・・「何となくうまい。」です。

 

この微妙な響き。

「何となく」がポイントです。

 

うまいとか綺麗とかの感覚的なものってのは理屈じゃない気がするんです。

「何となく好き。」「何となく綺麗。」って良くありますよね。

 

例えばお気に入りのカレー屋さんがあって、そこのカレーが大好きな人は、

コク、味、深み、色合いなんかを気にしながら食べる人は少ないでしょう。

そういったものを考えるのは何度も何度も店に通ってからじゃないでしょうか。

 

初めて食べた時の感覚。

「むむっ。うまいっ。」

これが何度も通わせる源ですよね。

 

陶器のカップ&ビールも、

何だかよくわからんがうまいものはうまい。

これでいいんです。

 

このよくわからん屁理屈をふまえつつ、

今日もビールをグビグビ、プファ〜。

 

 

 

***************************************

 

 

2008年10月13日(月)

秋の夜長は赤いバラ・・・。

 

前略 行雲です。

今回の3連休は天気の良い日に恵まれて絶好のスポーツ日和。

秋空の下、緑のティーグラウンドでドライバーを振り回したい今日この頃です。

 

さて、今回の写真はこれ。

今、映画化で話題になっている「容疑者Xの献身」の文庫本です。

 

流行だから読んでみようと思うほど世相に敏感では無いのですが、

本屋さんで購入までのパターンは・・・。

 

テレビでやっていたガリレオの続編らしく「へぇ〜。」

天才物理学者VS天才数学者との知恵比べと聞いて「むむっ。」

原作者が東野圭吾と知って「すいませ〜ん。これください。」

即決です。

 

実は数年前に陶芸のレッスンビデオを探していた時期があったのですが、

なかなか安いものが見つからなかったんですね。

 

NHKの教育ビデオ系であるにはあったのですが、

全巻で確か1万円位する高価なもの。

 

そんな時に、ある陶芸ビデオを発見したのですが、

そこで出演者としてこの本の原作者 東野圭吾氏が出てきたんです。

 

その頃は小説なんか読まないですから、

なんや背の高いイケメン風のおっさんやなぁ位にしか思ってなかったのですが、

ビデオを見ていくうちに、実はベストセラー作家らしいと。

 

でもってビデオの中の東野氏は非常に気さくで、

土鍋なんかをちょちょいのちょいと製作。

小説家っていうと髪がぼさぼさで着物を着ているイメージがあったのですが、

まさにジェントルマン。

ロクロ挽きも見事で器用な雰囲気が漂ってました。

 

そんな事もあり、「おお〜、あの時のイケメンのおっさんが書いたのか。」と

知ったとたんに購入してしまった次第です。

やはり陶を生業としている以上、

ロクロを器用に廻す東野氏の作品は読んでおかねばと勝手に解釈。

 

まだ、冒頭の数十ページしか読んでいないのですが、

理系出身の作者らしく物語は軽快なスピードですすんでいきます。

なんでも推理小説でありながら純愛小説でもあるらしいと。

まさに容疑者Xがある人に献身的な愛を捧げていくって事なんでしょうか。

 

映画と原作の登場人物のイメージも結構違うらしいですが、

物語が今後どうなっていくのか楽しみですね。

 

そんな訳で、秋の夜長は読書に尽きますね〜。

 

最後に、この本をちょいと読んだ感想を一言。

「ん〜ん。実に面白い。」

(前週と同じオチですんません。)

 

 

 

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2008年10月6日(月)

お化粧作りは面白い。

 

前略 行雲です。

最近は雨の日が多いですね。秋の長雨ってやつでしょうか。

晴れると暑いし、雨だと寒いしで、体調管理には充分気をつけましょう。

 

 

さて、今回の写真は白化粧のテストピースです。

それぞれ違う土で化粧の厚みも変えて、

釉の薄さ、掛け方なんかも微妙に変えたものです。

これのでかいやつが白化粧とか粉引、三島、刷毛目とか言われる作品になるんですね。

 

数年前に化粧土のテストは散々してきたのですが、

最近新しい化粧の原料が入ったので、再度焼いとります。

 

同じ化粧土でも素地土によって微妙に発色やくいつき方が違うんですね。

生掛けか素焼きかによっても違ってきますし、御本の出方もそれぞれ違う。

この辺が化粧の面白さですね。

 

土に釉薬を掛けて発色させるのもいいんですが、

土の上に違う土を被せて、土色で発色させるのが化粧の魅力。

釉薬よりも温かみがある作品になりやすいんです。

 

最大の問題は化粧が素地にしっかりとくいつくかどうか。

一見すると付いているように見えても、何かに当たった拍子に剥がれたりしますから、

何度もテストが必要なんです。

 

真っ白の単純な白い化粧なら簡単なんですが、それでは面白くない。

土味がじっくりと味わえて、温かみと深みのある色合い。

これがウチの目指している化粧です。

 

今回は白土にも化粧を掛けてみたのですが、予想外にいい感じに仕上がりました。

色の対比は赤土の方が分がありますが、

単純に白土単味の透明釉より味が出ます。(当然と言えば当然。)

作品として通用するかどうかは、絵付け具合と白土の種類によると言えるでしょう。

山から掘ってきた独自の白土があれば一番いいのですが・・・。

 

 

とりあえず、年内はこの化粧のテストに明け暮れる予定っす。

んでもって、久々のテストピース作りで感じた一言。

 

「ん〜ん、実に面白い。」

(某テレビドラマ ガリ○オの助教授風に・・。)

 

 

 

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2008年9月27日(土)

秋の満月は最高のモチーフ。

 

前略 行雲です。

最近は朝晩の冷え込みがきびしくなってきましたね。

日に日に秋景色が増していく今日この頃。

出かける時は何か羽織るものを1枚持って行くと不意の寒さにもばっちりです。

 

 

さて、今回の写真です。

 

窯場の煙突の背景に輝く秋の満月です。

写真データはCanon  EOS 10D   SIGMA70〜300mmf4〜5.6DG、

マニュアル F値4 シャッタースピード4分の1秒、

ISO1600ってところです。

 

写真を趣味にしてない人には何じゃそりゃって感じですが、

簡単に言うとキャノン製のデジタル一眼レフにシグマ製の望遠レンズを付けて、

手動で絞りとシャッタースピードを決め、高感度で撮影した写真、てな訳です。

かえってわからんかな?

 

最近のデジカメは昔のフィルムカメラと違って、

撮ったその場で写真の確認ができるので便利ですね。

 

この写真も1枚目の撮影では真っ暗で何も写ってない状態。

2枚目は感度を400から1600に上げて、

暗い光量でも撮れるように調節したって訳です。

 

これがフィルムだったら、その場で確認もできないし、

感度を上げるにはフィルムそのものを交換しないといけないので、

まさに技術の進歩たるやすさまじいです。

 

 

さて、この写真をやきもので表現したら・・・。

 

まず赤土をベースに大皿を作り、白化粧で覆い、

ちょいと乾いてきたところで、煙突と月紋様を針で掻き落とし。

おっと、ついでに雲もきれいに掻き落としましょう。

素焼きした後、表面は黒天目を掛けてからスポンジで拭き落として、

多少の汚れ感と暗い夜空の雰囲気を醸し出す。

その後、還元で本焼焼成。

そんなとこでしょうか。

 

大皿への白化粧ですから、くれぐれも細心の注意で掛けましょう。

気を抜くとお皿はものの見事に粉々ですぞ。

残念!とならないように、いざチャレンジ!

 

 

 

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2008年9月20日(土)

燃えろ! いい茶碗〜。

 

 

前略 行雲です。

今日の熊谷は台風一過で秋晴れ満開。

久々に扇風機が稼動しております。

台風の後は空がくっきり青くて気持ちがいいですね〜。

 

 

さて、今回の写真はこれ。

内窯で赤々と焼かれている茶碗の様子です。

 

内窯ってのは、窯の中に小さいスペースをレンガで作って、

その中で焼く技法です。

省エネ対策にはぴったりなんですね。

 

使ったレンガは耐火断熱レンガのLBK26。

この数字はレンガの等級みたいで、耐火の温度によって違ってくるんです。

 

 

ガスバーナーの周りには強度を増すために、耐火断熱レンガではなく、

耐火レンガのSK32ってやつを置きます。

このレンガは薄黄色で重量も重いんです。

ホームセンターなどでも売ってますので、興味のある方は実物をご覧ください。

 

ちなみにこの耐火レンガを四方に組んでいけば、

簡単な楽焼窯なんかもすぐにできるんです。

 

七輪陶芸ってあるんですが、この七輪は以外と耐久性がないので、

数十回も焼くと割れてくるんですね。

その点、耐火レンガなら数千回もの焼成に耐えられるらしいので、

ほぼ一生モノです。

楽焼用の小さい窯ならほんの数分で完成。

バーナーで着火して、焼き上がりまで2時間もあれば

楽のぐいのみやら徳利やらが簡単にできちゃいます。

 

チャレンジする時は火を使いますから、充分に注意してやってください。

くれぐれも初心者さん一人では行わない事。

上級者の先輩と一緒にやりましょう。

 

楽焼は800〜900度で焼けるから大丈夫なんてタカをくくってたら甘いです。

写真のように窯の中は炎で渦巻いてますから、

なめてかかったら痛い目にあいます。

ウチらやきもの屋からしたら何てことない温度ですが、

一般の方で900度の世界なんてそう体験した事ないでしょうから、

ビビリが無くなるまで先輩についてましょう。

 

 

そんでもって、この内窯。

メインはさきほど書いた耐火断熱レンガですが、

もし薪で焼くのなら耐火レンガで作りましょう。

 

ゆっくり温度を上げるには適している耐火レンガですから、

冷めるのもゆっくり。

大窯だったら、志野にも最適。

 

 

さて、この省エネ窯で楽茶碗を作り、

秋のほのぼのした午後に抹茶をたてて一服すする。

 

気分はあの「北野大茶会」ならぬ、「熊谷一人茶会」か!

 

 

 

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2008年9月13日(土)

キンチョーの 夏、日本の夏。(もう秋だってか!)

 

 

前略 行雲です。

今日も熊谷は暑いです。軽く30度超えております。

暦の上では秋なんでしょうが、表題の通りまだまだ夏は終ってない!?

 

 

さて、今回の写真はこれ。

キンチョーの蚊取り線香です。

 

実はウチの窯場の周りは蚊の密集地なんです。

やきもので水をよく使うんですが、

やはり湿っ気が多いんでしょう。

外での作業時にはこれがないとかゆくてかゆくて。

陶道窯の定番になっちまいました。

 

この蚊取り線香にもこだわりがあって、キンチョーじゃないとイヤなんです。

前に他社メーカーの蚊取り線香を使ってみたのですが、

ニオイが全く違うので、これはいかんと。

 

やはりキンチョーの焼けたニオイ。これがウチにはベストなんですね。

 

さて、この蚊取り線香の形。

なんかよく見掛ける形です。

 

やきものでもよく見るカラクサマーク。

何となく愛らしい形じゃないですか。

 

でもこの線香の形、四角ってわけにはいかないですかね。

真四角の迷路のような形。

あるいは、立体にしてサイコロっぽい形とか。

 

以前にも出てきたミッキーの形にしたり、熊のプーさん型とかにすれば

子供にはバカ受けだと思うんですけど。

どうでしょう。

 

ディズニーランドでしか買えないミッキー型の蚊取り線香。

ミッキー缶の中に入ってて、焼けたニオイもアメリカ風。

(アメリカ風って、どんなんじゃい!)

おまけにミッキー型の蚊取り線香器を

ブタさんに対抗して作るなんてのもありかも。

 

メーカーさん。試作品だけでもぜひ。

 

 

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2008年9月4日(木) 

吹け〜。還元炎よ。 

 

 

前略 行雲です。

ここ熊谷は残暑厳しい毎日で、夕方は必ずといっていいほど雷雨なんです。

まあ、涼しくなるからいいんですが、停電になったり外に出られなかったりで。

天高く馬肥ゆる秋ももうすぐでしょうか。

 

 

 さて、今回の写真。

先日の窯焚きの還元炎の様子です。

煙突の横によく使う色味穴があるのですが、

その穴のフタを取ると勢いよく写真の炎が噴出してきます。

 

窯の内部の炎が酸素が欲しいがために、

外の酸素を吸いにくるって感じです。

 

 じゃ、還元時の色味穴なんかを空けない窯内の炎はどうなっているのか?

器に含まれている土や釉の酸素を使って燃焼しようとするんですね。

その結果、器に独特の雰囲気が出るんです。

 

これを酸化で焼くと酸素が十分に行き渡った完全燃焼ですから、

炎は器の酸素を使いません。

なので、クリアー感のあるやきものが出来上がる訳です。

 

どちらの焼き方がいいかは一概に言えないです。

あくまでも好みの問題ですから。

 

雑貨屋さんで売ってるような明るめな器が好きなら

酸化で焼けばいいし、

骨董品や美術館にあるような高級感のある渋い雰囲気のやきものが好きなら、

還元をかけた方がいい。

 

あくまでも作る作品によって焼き方を変えていくのが本筋でしょう。

 

織部や黄瀬戸なんかは酸化で焼けっていいますが、

完全な酸化焼成だと味が出ないんですね。

 

やっぱり、ほんのちょっと還元にふったり、

酸化と還元の両方を行ったり来たりした方が

いいものが取れるんです。

 

この辺は焼成経験がものをいいますから、

何度も挑戦して焼き方のコツを掴んだ方がいいです。

 

ウチが織部を焼くならやっぱりちょっと還元にふりますね。

緑釉が赤くなるちょっと手前ぎりぎりのところ。

鉄絵が真っ黒じゃ今ひとつなので、

こげ茶か銀色になるまでは還元かけます。

その方が間違い無く渋く仕上がります。

 

黄瀬戸もちょい還元。

釉薬の薄いところはしっかりと焦げ目を出す。

真っ黄色には絶対仕上げない。

これがコツでしょう。

 

上絵ものや磁器ものは別にして、

やきものは変化があってなんぼですから、

器体をくるっと回してなんの景色も出てないのは納得いかない。

そんな器はもう一度焼き直しか、物原行きでしょう。

 

いかに器体に変化を出すか。

これがウチのやきもの焼成のテーマなんです。

 

 

 

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2008年8月24日(日) 

使ってくれないと動かないから。

 

前略 行雲です。

本日の熊谷は本降りの雨でとても寒いです。

ついこの間までうだるような暑さだったのに。

 

長袖を着てもまだ寒い。

気温の変化についていけない今日この頃です。

 

 

 

さて、今回はこの写真。

軽くピンボケですが、デジカメで使っている充電電池です。

  

一見するとただの単三電池のように見えますが、

ニッケル水素電池と呼ばれているもので、専用の充電器にセットして

90分ほどで満充電できる優れものです。

 

また、パワーもアルカリ電池の比ではありません。

デジカメでアルカリ電池を使うとすぐに消耗してカメラが起動しなくなりますが、

このニッケル水素電池を使うとあら不思議。

こんなに違うのってくらいよく動きます。

 

単三2本で800〜900円位ですから、アルカリよりはるかに高いですが、

充電できるので長く使えば結果的には安上がりです。

 

ただこの電池、使わないと全然充電しなくなっちゃうんですよね。

以前に4本購入して3,4回使った後、1年位放置して、

また使うか〜と充電したところほとんど充電できずです。

たった1年ほっといただけなのに。

 

ネットでいろいろ調べると、やはり使ってないといけないらしいです。

充電と放電を繰り返す事で電池が活性化されるようで、

なかなか奥深いものなんですね。

 

あと、空っぽになる前の電池容量の半分位で充電していくと、

メモリー効果とか言ってだんだん満充電されなくなるらしいんです。

 

なんだかさぼりグセを付けた人間が、だんだん働かなくなるみたいな・・・。

愛らしいちゃ、愛らしいですよね。

 

普通の電話の子機にもこのニッケル水素電池がよく使われてますが、

子機って空っぽになる前に充電器にセットしますよね。

前述のメモリー効果からか、

1年も使うと子機の調子が悪くなるのはそのせいですかね。

すぐに充電マークが点灯し始めるし。

 

最近それを知ってから、

ウチの子機はぎりぎりまで空になるのを待ってから充電セットしてるんですが、

はたしてこれでどのくらい違うのか。

ほとんど気休めの世界です。

 

そこで今回の電池から得た教訓。

「家電品、使わずしまうと使用不能。

長く使うにゃ、マメに使え。」 ・・・ 字余り。

 

 

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2008年8月18日(月) 

なかなかやるのぉ。(ビーズの底力。)

 

前略 行雲です。

 

ここ何日か涼しい日が続いており、

日本一暑い熊谷では珍しく快適な毎日です。

 

 

さて・・・。

写真はミッキーのビーズバージョンです。

東京ディズニーランドの正規品ですが、これはすんごいですね。

ビーズっていうとアクセサリーなんかでよく見かけますが、

こういったキャラクターものも製作できるなんて。

 

小さいビーズを1個づつ手に取って糸に組んでいく。

その糸を組み合わせる事によって、ひとつの作品に変化させていく。

驚きです。

 

ビーズを趣味でやってる人たちからすると、

何てこと無い技術なのかも知れませんが、

この細やかさには感動しました。

 

これをやきものに応用すると・・・。

 

ミッキーの形に粘土を成型する。

各パーツごとに粘土を切っていく。

黒、白、赤、黄色の釉薬を使って、それぞれのパーツを焼き上げる。

焼き上がったものを漆で接着して金継ぎで仕上げる。

 

こんなところでしょうか。

 

もちろん成型したものを各色の釉薬で塗り分けて、

そのまま焼き上げてもいいのですが、

それじゃ面白くも何ともないですし、

雑貨屋さんに行けばなんぼでも売ってそうです。

 

 

やっぱりパーツごとに分けて、金継ぎするところにこの作品の良さがある。

焼き上げたパーツが収縮の違いでうまくつながらないかも知れない。

でも、そこがいいんです。

その段差をうまく削って、きれいに仕上げていくその過程が大事。

 

著作権の関係で製作するのは無理ですが、

完成すれば面白い作品に仕上がるでしょうね。

 

全長1メートル位の大物ミッキーでも作れば、

信楽の狸の強力ライバル出現!?

 

 

 

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2008年8月11日(月) 

パソコン改造計画。

 

 

前略 行雲です。

いやしかし毎日暑いですね。

暑さを吹き飛ばすには水浴びが一番とか。

 

そんなわけで今回はパソコンの改造計画をお伝えします?!
(全然関係ないっちゅーの)

 

 

最近のUSBメモリーは大容量になってきましたね。

ウチでもバックアップはほとんどUSBメモリーなので、

この大容量化に対応しなければいけません。

 

仕事で使っているパソコンは結構新しい機種なので問題ないのですが、

普段使いのパソコンは今は懐かしいWin98なんです。

98だとUSBは1.1と呼ばれる古いタイプのポートなんですね。

 

それだとUSBメモリーも昔の256MBとか容量の小さいものばかり。

ちょっと大きなファイルをバックアップすると、すぐに一杯になっちまうんです。

 

そこで最新の大容量に対応するため、

Win98SEにバージョンアップ&USBを2.0に改造です。

 

SEへのバージョンアップはまた後ほど書くって事で、

今回はUSB2.0改造ミッションを実行します。

 

まず、近所のPCパーツ屋で写真のボードをゲットです。

 

これがパルク品と呼ばれる簡易梱包のPCIボード。

パルク品というのは、メーカー品との対極にあるもので、

包装や説明書、付属品などを極力押さえて、

そのぶん安価に提供しようというものなんです。

 

メーカー品だとパッケージの印刷も凝っているし、

ドライバソフトなんかもCDやフロッピーで同梱されてますよね。

 

でも箱は買ってすぐに捨ててしまうし、

ドライバはネットからダウンロードできる訳ですから、そんなものは要らないんです。

 

そういった要望に答えたのがこのパルク品。

秋葉原なんかに行くと、ほとんどの店で見かける品ですが、

熊谷ではそんなに見ないですね。

 

 

 

まあ、そういった感じでこのボードなんですが、

パッケージのシンプルさが最高。

 

これはパルク品でもまだいい方です。

ダンボール箱に入ってますから。

普通は写真右側のプチプチに包まれただけのものが多いんです。

 

おまけにダンボールに何やら不可思議な絵が。

まさに「パソコン版男前豆腐」って感じです。

  

さあ、取り合えず取り付けてみましょう。

 

まずパソコンを開けます。するとこんな感じになってます。

 

下に見えるのがマザーボートと呼ばれるもので、

各機械の配線が集まってる場所です。

 

USBボードは写真一番上の白いスロットに取り付けます。

 

この写真がUSB2.0のPCIボード。

 

ボード右側にUSBコンセントが3つあります。

ちなみに写真の左にある白っぽい機械が

ハードディスクと呼ばれる記憶装置です。

パソコンの記憶容量を増やすんなら、これを取り替えればいいんですね。

 

さて、このPCIボードをスロットにカッチとはめてみます。

 それがこの写真。

 

とっても簡単ですね。所要時間わすか20分てところです。

 これで、USBポート2.0が3つもあるパソコンに早変わりですから。

自分でできる人は、どんどんやっちゃいましょう。

 

 

なんとなくパソコンっていうと複雑そうですが、大した事はありません。

マザーボードにそれぞれの部品がくっついているだけなんです。

壊れたら部品を交換すればまた動き出します。

 

基盤の上にチップやら何やらを半田付けするのは面倒ですが、

部品はパーツ単位で売ってますから、まさにプラモデルを組み立てるのと同じなんです。

 

メカ音痴の方も、一度自分のパソコンを開けてみるといいかも知れません。 

意外と新しい発見がありますよ。

 

あっ、くれぐれも開ける時は電源のコンセントを抜いてくださいね。

 

「パソコンも電気が無ければタダの箱」

 

お後がよろしいようで。

 

 

 

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2008年8月3日(日) 

新型麺棒登場。

 

前略 行雲です。

 

今日の熊谷はすんばらしく暑いです。

ここ最近過ごしやすい日が続いていたので、

今年の夏はたいした事ないな〜なんて思ってたのですが、今日はすごい。

水分をこまめに取って体調管理に気を付けましょう。

 

さて・・・。

先日部屋の掃除をしたところビッグサイズの麺棒が出てきました。

昔、うどん作りに使ってたやつです。

早速この麺棒を半分に切ってヤスリ掛け。

完成したものがこの写真です。

 

やきもので麺棒を使う機会はほとんどありませんが、

たたら成型の時にでも使えるかなと。

 

たたらの場合はスライスした一番上の粘土は使わないので、

麺棒できれいに伸ばす必要がないんです。

でも、たまに伸ばした粘土ごと使いたい時もあるので、

無きゃ無いで困るんです。

 

今まで径の細い麺棒しか無くて、もっと太いのが欲しいなあ〜と思っていたのですが、

探せば見つかるもんです。

 

写真には写ってませんが、これよりも二回り程大きい麺棒も発見。

さすがにそっちは切断するのはもったいないと思いまして、

うどん打ち用に取っておきます。

 

あと、やきものでの麺棒の使い方ってありますかね。

先端でたたらの装飾。

壷作りの叩き板の替り(ちょっときついかな〜。)。

完成したすり鉢でゴマすり。

それから、え〜っと・・・。

そんなもんですかね。

 

あっそうだ。

ストレス発散に麺棒2本持って、粘土を太鼓替りに叩くってのは。

頭にねじりハチマキ、ふんどし一丁で、ひたすら叩きまくる。

汗びっしょりかけば気分も爽快、絶好調。

 

どうでしょう。一番いい使い方だと思いません?

 

 

 

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2008年7月27日(日) 

新作 何点か登場。

 

 前略 行雲です。

 

毎日暑い日が続いていますが、窯焚き時の窯周辺も超サウナ状態です。

レンガの中は1200度を越えているわけですから、当然と言えば当然。

 

そんな訳で先日焼き上がったばかりの黒釉抹茶椀がこれ。

 前回の焼成では遊び心のある作風が多かったので、

今回は素直な形でまとめてみました。

サイトのトップページの下側に、新作を何点かアップしとりますので、

ごゆるりとご覧ください。

 

 

特に花入れは笑えます。

高台部はカラクサマーク。

器体の横にも何だかな〜サインを多用しとります。

 

形状が型作りでシンプルだったので、

このまま焼いても面白くないなと。

 デザイン上、鉄絵を書くより筋彫りで細く表現してみようとの閃きです。

 

「大っきいの」は高さがあるので、必殺技「貝に寝かせての横焼き」!?。

口縁部からは灰釉がどっぷりと流れて、焼味もGOOD。

「大っきいの」「小っさいの」と2本も要らねーよなんて声が聞こえてきそうです。

 

あとは食器が数点。

特にご飯茶碗セットはお年寄りの方にも満足して頂けるように

小さめに製作しました。

小さいご飯茶碗に山盛りで食べると食べた気がするのではと・・・。

ちょっとした漬物を盛ってもいいし、何に使うかは各人にお任せです。

 

それじゃぁ、お時間あったらのぞいてくんしゃい!!

 

 

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2008年7月20日(日) 

夏といえばこれ。

 

前略 行雲です。

 

毎年7月の20日から22日まで、

地元の熊谷市で盛大に行われているお祭り「うちわ祭り」。

今日20日は、うちわ祭り初日スタート日です。

明日、明後日とどんどん盛り上がりますから、お近くの方はぜひ熊谷へどうぞ。

 

さて、お祭りに行く時の必需品がこのうちわ。

何と言ってもお祭りの3日間で70万人の人達でにぎわう訳ですから、

暑いの何のって。

うちわが無いとやってられません。

 

人ごみの中で顔をパタパタ。

ビールをグビッと呑んでまたパタパタ。

やきそば食べてパタパタ。

あると無いとでは大違いなんです。

 

さて、このうちわ。

やきもので使えませんかね。

 

しばし考えてみたのですが、やきものにはいささか関係ないような。

 

でも・・・。

七輪陶芸ってありますよね。

 

市販の七輪でやきものを焼いてみようってやつです。

その時に、このうちわが大活躍するような。

 

七輪に炭を点けてぐい呑みを入れ、下からうちわで扇ぎまくる。

風を送れば火の勢いが増して、温度上昇に一役。

 

と思ったのですが、やめた方がいいです。

七輪陶芸はうちわよりドライヤーで風を送った方が断然早いんですね。

さんま焼くわけじゃないですから、

うちわじゃいつまでたっても温度が上がっていきません。

 

ただ、窯焚きの時に自分を冷やすために扇ぐってのはどうでしょう。

蚊も追い払えるし、ちょっとしたゴミも掃ける。

使っていくうちに先が破れ、味わいが出てくる。

 

浴衣の帯にちょこっと差し込んで歩けば、

「いよっ、粋だね。」

 

 

なかなか使える夏の風物詩です。

 

 

 

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2008年7月11日(金) 

やきものを分けてみっぺい。ぱぁと完結編

 

 

前略 行雲です。

 

いよいよ「やきものを分けてみっぺい」の取り合えず完結編です。

では早速ですが、仙人に登場してもらいましょう。

 

.................

 

 

久しぶりの登場じゃな。

 

前回までは「〜焼」と呼ばれる範囲で分けてみたが、

今回は特に「〜焼」とは呼ばれない、それでいて多くの方に

支持されているやきものを紹介するぞぉ。

 

まずは灰釉じゃな。

「灰釉があれば何もいらない。」

ある有名な作家が言った言葉だが、ごもっともじゃな。

ワシも全く同意見じゃ。

 

天然の木から得た灰をフルイに掛けて、

何日も水にさらして、やっとこさ少量の灰が取れる。

これが灰釉の原料じゃ。

 

こいつを使った釉薬は酸化で黄色系、還元だと緑系になることが多いな。

まぁ、木の種類や土によって他の色も出るから一概には言えんでな。

 

ワラ灰も灰釉の一種じゃな。

ワラを焼いたものを原料にして、白く焼き上げる時によく使われるんじゃ。

 

天然灰の持つ魅力は奥が深いでな。

栗灰、クヌギ灰、みかん灰・・・。と、やってったら何種類もの灰釉ができるで、

それはそれは研究のしどころがある分野じゃ。

 

ウチでも灰釉は頻繁に焼いてるで、よかったら見てってくんしゃい。

 

 

お次は粉引(白化粧)じゃ。

赤土の上に白土を掛けて焼き上げるという何とも面白い技法じゃな。

だったら最初から白土で焼けばいいと思うじゃろうが、

これが全然違うんじゃ。

 

赤土の鉄分を白土が吸収し、白土のまだらに掛かった跡が景色になる。

また、白土の温かさが作品からも滲みでてくるというのが

この粉引の特長じゃ。

 

還元を掛けて焼くと御本といってピンク色の斑点現れる時もあって、

それはそれはきれいな色になるんじゃ。

 

また、白土を掛けた上に鉄絵や色絵具で絵付けをしても面白いなぁ。

透明釉を掛けた上から赤絵を描いてもいいし、

いろいろな作品展開ができるのがいいのぉ。

 

ちなみに、赤土に彫文様を刻んで、

その上から白土を掛けたものを三島と呼ぶんじゃ。

粉引とはまた違った魅力があるいいやきものじゃな。

 

この白土を刷毛を使って描いていけば、刷毛目じゃな。

荒々しい作風にしたいのなら刷毛目にするといいぞ。

作品に動きも出るでなぁ。

 

 

続いては青磁じゃ。

磁器土に鉄分を少量含んだ青磁釉を掛けて焼くやきものじゃ。

もちろん磁器土だけでなく、陶土に掛けてもいいんじゃぞ。

青磁の場合は造形に力を入れないとな。

きっちとした形でないと青磁の良さが伝わらん。

ロクロの腕が試されるやきものじゃなぁ。

 

 

お次は染付けじゃ。

白い磁器土で成型し、その上に青ゴスで絵付けしていく技法じゃ。

たいてい各家庭にひとつはある器じゃな。

涼しい作風になるし清潔感もある。

ただの真っ白よりは絵付けの面白さもあるし、

ゴスの濃淡で絵も変化するから、なかなか奥の深いやきものじゃ。

 

 

続いて、炭化焼き締めも忘れてはいかんのぉ。

還元で高温で焼いた後に薪などを窯内に入れて、

作品に炭化を掛けていくんじゃ。

 

真っ黒になったり茶褐色になったりで、

これも土味に変化を付けるには最高の方法じゃな。

 

この炭化を掛けた作品に色化粧で絵付けをしていっても

結構面白い作品が出来上がるのぉ。

 

 

 

以上、代表的なやきものの種類を4回に分けて書いてみたがの。

ワシの言いたい事は、これらのやきものの個性を知って、

自分はどのやきものに興味があるのかを知って欲しいって事なんじゃ。

 

最初は「何となく陶器であればいい」、「やっぱり磁器が好き」でもいいんじゃ。

しかし、ある程度経験を重ねてきたら自分の好きなジャンルを絞っていく。

作り手の方は自分の「テーマ」を決めていく。

ここが大切なんじゃ。

 

自分の作りたいやきものを明確にして、そのやきものを焼き続ける。

何十回も焼いていると何かが見えてくる。

それが作品に生きてくるんじゃ。

 

何の目標も持たずに、何となく作ってるのが一番上達せんからのぉ。

好きな陶器の写真をプリントし、それを真似てみる。

あるいは好きな作家の作品をかたわらに置いて、それに近づけていく。

そういった事ができる人はどんどん上手くなっていくんじゃ。

 

絵画もそうじゃの。

まずは先人達の残した作品を模写するところから始まる。

そうやって、先人の手の動きを覚えていく。

 

やきものも然り。

まずは名作に近づけるように作っていくことが大切じゃ。

 

 

おっと、そろそろ時間じゃ。

今回で「やきものを分けてみっぺい。」は取り合えず終るがの、

また気付いたら「〜みっぺい。補足編」で現れるからのぉ。

その時まで楽しみに待っててくれぃ。

 

それじゃあの。

 

行雲仙人

 

 

 

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2008年7月4日(金) 

やきものを分けてみっぺい。ぱぁと3 

 

 

前略 行雲です。

 

今回はやきものを分けてみっぺいの第3回です。

では早速仙人に登場してもらいましょう。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

久々の登場じゃの。

仙人言葉は時間がかかるからのぉ。

毎度毎度は来れんで、勘弁してくれ。

 

じゃ、続きをいってみるかのぉ。

 

まずは岐阜県多治見市、土岐市を中心とする美濃焼じゃ。

緑の釉薬で絵付けにも味わいがある織部。

白の長石釉をたっぷりと掛けて、土はもぐさのざっくり感、

シンプルな鉄絵で緋色を醸し出す志野。

土に微量の鉄分を含んだ釉薬を掛けて、じっくりと焼きだして

じわっと黄色を出す黄瀬戸。

鉄分の多い土と灰で釉薬を作り、高温の窯から引き出す瀬戸黒。

 

こんな感じで有名なやきものが多いのが美濃焼じゃな。

産地外でもたくさんの作家が焼いている。

釉薬ものでは取り組みやすいやきものじゃな。

 

焼締め以外の伝統的な釉薬ものをやるんなら、この美濃焼か唐津じゃな。

仙人からもお勧めじゃ。

 

 

北陸に移って、越前焼じゃ。

焼締めを主体にした男らしいやきものじゃ。

日本海の荒波を乗り越えたやきものの底力が

登り窯から生まれるのぉ。

 

近場で石川県の久谷焼も有名じゃのぉ。

磁器から生まれる色絵なんざは料理を盛るのはもったいない雰囲気があるのぉ。

作り手からすれば使って欲しいじゃろうが、

飾って鑑賞される事が多いんじゃなかろうか。

 

 

 

続いては関東のやきもの、笠間焼と益子焼じゃ。

比較的歴史の浅い産地じゃからな。

これといった特長がないのが特長じゃな。

美濃焼や唐津を焼いている作家も多いし、

クラフト系と呼ばれる磁器を使った

おしゃれなデザインの作品を作っている作家もたくさんいる。

自由な作風が多い産地と言えるじゃろぉ。

 

土自体に強烈な個性がないので、

各作家も土味をどう出すかが腕の見せどころじゃな。

炭化を掛けるか化粧を掛けるか、はたまた土見せずで勝負するか。

砂や荒土とブレンドして個性的な土を作っていく方法もある。

ある意味いろんな挑戦ができるので、

新しい作風を作りたい人には向いているかも知れんのぉ。

 

 

さあ時間が来よったで。

まだまだ他にも地元に根付いた「〜焼」がたくさんあるでな。

興味のある人はどんどん調べていって欲しいのぉ。

 

次回はこういった「〜焼」に属さないやきものを紹介しようぞ。

 楽しみにしちょってくれぃ。

 

行雲仙人

 

 

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2008年6月25日(水) 

これってエコ?

 

 

前略 行雲です。

 

今週はやきものを分けてみっぺい。の第3回の予定でしたが、

仙人言葉で書くのが面倒臭くなったので(笑)、違った話題をご提供。

 

そんな訳で写真のマイ箸です。

庭の柿の木を剪定後、じっくりと乾燥させてから削り出していきました。

前々からマイ箸が欲しかったのですが、

どうせ得るなら作ってしまえと。

 

なんでも割箸を減らした方がエコロジーになるんだとかで、

世はマイ箸推奨の様子。

微力ながらエコロジーにプチ参加です。

 

作り方は超かんたん。

 

比較的まっすぐな枝を選んで、のこぎりで適当な長さに切って、

小刀でえっさほいさと削っていきます。

最後にサンドペーパーを掛けて完成。

 

この削ってる時の木目のきれいなこと。

木目ってのはホントに不思議ですね。

削り方によって表情が違うし、光沢感も違う。

 

この木目を生かすためにニスなどの塗料は塗らずに

このままで使用することにしました。

 

ただ、箸ってのは2本で1セットというところが

少々面倒なんですね。

1本目の削り出しは楽しいのですが、2本目にまた同じ作業かと。

違った削り方をすれば飽きないのでしょうが、

同じでないとなんか変かなと。

 

この辺はロクロの作業と似てますね。

2つ続けて同じサイズの同じ種類を挽くと飽きてくるという。

でもうまくなるには同じものを作った方がいいし。

 

マイ箸も同じものを10個も20個も作れば、

もっとうまくなるんでしょう。

 

 

早速、完成したマイ箸で卵掛けご飯をズルズルっと。

朝鮮唐津の漬物入れからナスのぬか漬けを取りだし、

3切れほど堪能。

 

 

ん〜ん。うまいのなんのって、もう最高!!

 

 

 

 

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 2008年6月16日(月) 

やきものを分けてみっぺい。ぱぁと2。

 

前略 行雲です。

 

梅雨真っ盛りだというのに関東は暑さ全開です。

ただ、カラッとした暑さなので過ごしやすいですね。

このまま梅雨が終ってほしいです。

 

 

さて、今回も仙人のご登場です。

前回の続きを紹介してもらいましょう。

 

それでは仙人、お願いします。

 

 

・・・・・・

 

 

またまた仙人の登場じゃ。

 

前回の続きを話すからな。よ〜く聞いておくんじゃぞ。

ん〜と。どこまで話したかのぉ。

 

おっ、そうじゃそうじゃ。備前までじゃったな。

 

 

よしゃ、次は滋賀県の信楽焼(シガラキヤキ)じゃ。

信楽は無釉の焼締め陶じゃな。

木ノ瀬土という焼締めの土を使って、薪窯で1300度近い高温で焼き上げるんじゃ。

すると薪の炎と反応して、土が緋色に輝く。

おまけに土に含まれる長石粒が溶け出して、表面に白いぶつぶつが咲くんじゃ。

緋色の中に白い花が咲くような雰囲気じゃな。

火前に置いた作品はたっぷりと灰が被り、それはそれはお見事な作品が生まれるのぉ。

 

信楽の緋色は電気やガス窯で出すのは無理じゃのぉ。

やっぱり薪で焚かんとな。

木ノ瀬は比較的いい土が手に入るから、産地以外で信楽を焼いている作家も多いの。

焼締めだと備前よりも取っ組みやすいやきものだと言えるじゃろうなぁ。

 

 

お次は信楽の隣の伊賀焼じゃ。

伊賀も焼締め陶じゃな。

特長は白っぽい土に薪の緋色と黒い焦げ、

灰がたっぷりと被って溶け出すいわゆるビードロと言われるものがあると

価値が高いのぉ。

茶道具の花生けなんかに名品が残されているな。

これまた焼締めの代表選手で、

穴窯で信楽と伊賀を焼いてるっていう作家もたくさんいるなぁ。

 

まぁ、読者の方で焼締め一番て方は

この信楽と伊賀に挑戦してみるのもいいかも知れんぞ。

仙人からもお勧めじゃ。

 

 

おっと忘れてはいけないのが京都のやきものじゃ。

京焼なんて言われているの。

乾山に代表されるように絵付けを中心としたやきものが多いのぉ。

 

絵付けと言えば、色絵磁器なんかもあるからのぉ。

戻ってしまうが、九州の伊万里、有田焼なんかも忘れてはいかんぞ。

これらは磁器じゃから、土ものとは若干雰囲気が違うが、

鍋嶋や柿右衛門の赤絵なんかは最高じゃからなぁ。

 

ちなみに、土ものの絵付けなら白化粧で鉄絵の銅彩なんかはうっとりするのぉ。

見てるだけで温かい気持ちになるからのぉ。

 

もし、伝統的な絵付けをやりたいんじゃったら、

こういったやきものを勉強しておくと良いな。

 

 

 

おっと、話を京都に戻そうかの。

京都といえば、楽焼を忘れてはいかんのぉ。

茶人千利休の依頼をうけた初代長次郎が、手づくねで作ったという楽焼じゃ。

一椀一椀を手づくねで成型して、焼成も炭窯で一椀づつ焼くという

非常に手の込んだ技法じゃ。

 

茶道具の茶碗に数多くの名品が残されているのぉ。

京都以外でも全国の作家がこの楽焼に挑戦しているからの。

目の前の炎の中に鉄ばさみで茶碗を入れる作業なんかは最高じゃぞ。

真っ赤になった茶碗を取り出して水に入れる瞬間なんかは、

やったことのある人間にしかわからない醍醐味があるからのぉ。

 

作家意欲を駆り立てるやきものと言えるじゃろうな。

 

 

さて、今回はここまでじゃ。

続きはまた次回のお楽しみじゃ。

忘れてはいかんやきものがあるからのぉ。

 

じゃ、また会おうぞ。

 

行雲仙人。

 

 

 

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2008年6月8日(日) 

やきものを分けてみっぺい。

 

 

前略 行雲です。

 

 

今回のテーマはやきものの種類です。

一口にやきものと言ってもいろいろな種類があるので、

それを知るのはやきもの好きにとって大事な事です。

 

作る側としても自分はどんなやきものを焼きたいのかが解らないと、

いいものはできっこないです。

 

弟子入りしているみなさんも、一般の陶芸愛好家の方々も、

やきものの種類を覚えて、自分の目指す「〜焼」を明確にしましょう。

 

 

 

さあ、それではこの辺の所を行雲仙人に解説してもらいましょう。

 

それでは仙人、お願いします。

 

 

・・・・・・

 

 

ワシが行雲仙人じゃ。

今後いろいろな所で登場するから、しっかりと名前を覚えておくんじゃぞ。

 

さて、今日はやきものの種類を教えよう。

やきものってのは何百年、何千年もの歴史を重ねて現在に至ってるんじゃ。

このやきものはどんなものがあるのかを知らないと、作り手としては致命的じゃな。

また、買う側としても面白くない。

 

じゃから、しっかりと聞いて覚えるんじゃぞ。

おっと、そうじゃ。

ワシも年でな。

記憶力が年々低下しとるから、多少の言葉の違いは勘弁してくれるかのぉ。

 

ワシの言っとる事を踏み台にして、

あとは自分でネットなり本なりで知識を深めるんじゃぞ。

 

 

 

じゃ、まずは南からいってみるかのぉ。

 

トップは沖縄の壺屋焼じゃ。

上焼(ジョーヤチ)、荒焼(アラヤチ)といった種類があって、

上焼は簡単に言うと釉薬ものじゃな。

そして、荒焼は釉薬を掛けない焼締めの事じゃ。

 

釉薬ものは緑、茶、青系統の釉薬を使って、作品を展開する事が多いの。

おみやげのシーサーなんかもそうじゃ。

形もキチっとしたものより、おおらかでどっしりとしたものが多いのぉ。

暑い国じゃから涼しげで、ざっくぱらんとしたやきものが特長じゃな。

 

関東で壺屋焼をやるのは土の運送コストの関係上、難しいかのぉ。

やってやれない事はないが、

壺屋焼の流れを汲んだ独自のやきものを作ったほうが良いな。

 

 

 

続いて、九州は佐賀県の唐津焼じゃ。

ウチの窯でも良く焼くやきものじゃな。

釉薬もので無い種類は無いってくらい、いろんなやきものがあるんじゃ。

代表的なのは黒釉と白釉を掛け分けた朝鮮唐津。


ワラ灰のまだら加減を味わう斑唐津。

素朴な絵付けで展開する絵唐津なんかが有名じゃの。

 

唐津のざっくりとした土味にワラ灰や黒釉はぴったりじゃの。

ある意味、派手さが無い地味なやきものなので、

素人さんにはパッとした印象が無いんじゃな。

 

やきものを見て買って何年もすると、唐津の良さがだんだん解ってくるんじゃ。

言ってみれば、玄人好みのやきものと言えるなぁ。

 

 

 

次は山口県は萩の萩焼じゃ。

地元の大道土と見島土を主体に陶土を作り、

大道土の白土を化粧掛けして御本を出すんじゃ。

温かみのあるいいやきものじゃな。

 

また、白釉をたっぷりと掛けて土の緋色と対比させるものもあるのぉ。

これは豪快そのもの。人間国宝の人もよく焼く焼き方じゃな。

茶道具に名品がおおくてのぉ、

1萩2楽3唐津(1楽2萩〜の場合もあり)なんてことわざもあるくらいじゃ。

 

 

さて、お次は岡山県の備前焼じゃ。

無釉の焼締め陶で、備前の名前はよく聞くって人も多いじゃろ。

 

登り窯で赤松の薪を使って何昼夜も焚き続ける。

窯変(ヨウヘン)やボタもち、ゴマなどの独特な言葉も生んでおるのぉ。

 

緋襷(ヒダスキ)なんかも備前のやきものじゃな。

ワラを巻いてサヤに入れ、灰がかからないように焼くんじゃ。

緋襷だけは電気窯やガス窯で焼くって作家も多いの。

 

焼締めは土が命じゃから、緋襷以外の備前をやるんじゃったら、

現地で窯を築かないとダメじゃな。

よその土地にいたって、いい備前土は手に入らんぞ。

現地で自分の手で掘るこったな。

それこそが、焼締めの原点じゃからなぁ。

 

 

さてお次は・・・。

おっと、そろそろ時間が来たようじゃ。

 

この次の話は、また次回のお楽しみじゃ。

まだまだ、たくさんのやきものがあるでな。

 

それじゃぁな。

 

行雲仙人

 

 

 

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2008年6月1日(日)

 縁は異なもの味なもの。

 

表題からいきなり学生時代の国語で習ったような気がするワードで登場です。

今回の写真はこれ。

そう「縁台」です。

 

これからの季節にぴったり。

俳句はやりませんが、季語に使えそうな響きです。

 

夏の夕涼みに縁台に腰掛けて、スイカを食べながら花火を見る。

いいですね〜。

 

熊谷は毎年8月に大きな花火大会をやるので、その頃に大活躍しそうです。

と言っても、この場所から花火は見えないのですが。

 
 

さて、この縁台。夕涼み以外にもいろいろ使えそうです。

例えば、木工時の作業台。

のこぎりで切ったり、金槌で叩いたりする時には

丈夫な作業代が必要ですが、縁台なら大丈夫。

何たって人間を何人も座らせることができるんですから、強度はあります。

 

またこの縁台の天板のすき間もGOO〜。

この間に、のこぎりの刃が入るようにして切っていけば直線もばっちりです。

 

やきものの釉掛けにもOK.

差し板にのせた作品を置いて、横に釉バケツ。

この位の長さがあれば、釉掛けした後も横に置けます。

 

おまけにとどめは青空作陶。

縁台に腰掛けながら、手廻しロクロで手びねり。

あるいはヒモ作りで大物を製作。

 

いや〜、いろいろ想像が働きます。

 

アッそうだ。

くれぐれも蚊取線香は忘れずに。

 

 

 

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2008年5月25日(日) 

携帯画像→パソコンってどうやるの。 

 

普通のデジカメでこのブログ写真を撮っているのですが、

デジカメの無い時はどうすればいいか。

ちょっと散歩中だとか、アレって時に撮影したい瞬間てありますよね。

 

そんな時こそ、携帯電話の出番ですね。

最近の携帯は200万画素なんて当たり前。

150万画素あれば、WEB上の画像は問題ないって話ですから、

この携帯の機能を利用しない手はありません。

 

がしか〜し。

携帯カメラで撮った画像をどうやってパソコンに取り込むのか。

これがわからなかったんです。

 

小さい画像なら写メールでパソコンに送ってしまえばよいのですが、

1200ピクセルサイズの画像はメールでは送れないし。

 

携帯電話アドレス編集ソフトなんかを買うと、

画像も取り込める機能が付いているみたいなんですが、

アドレス編集は要らないし。

 

そこで、この写真の機械をゲットです。

なんと499円という激安品で、大丈夫かいなっていう安さですが、これが使える。

 

携帯で撮ったSDカードをこの機械に差し込んで、

パソコンのUSBに差せばあら不思議。

 

DドライブやらEドライブやら、4つのドライブが現れるという

怪しげな機械なんです。

 

そんなドライブを順番に1つづつクリックしていくと、

いつぞや携帯画像が登場。

おまえ、そこに隠れてたのか〜って感じです。

 

単純にメイン基盤に差し込み口が半田付けされているだけなので、

中を制御するOSソフトが組み込まれていないって事でしょう。

だもんで、SDカードがどのドライブにあるのか認識できないのかな〜

なんて推測しております。

 

激安品ですから、無駄な組み込みソフトは要りません。

手作業で1つづつクリックすればいいんです。

 

なんでもSDカードやらMINIやらメモリースティックやら

何種類ものカードが読み取れるらしいです。

 

そんな訳で、この画像も携帯で撮ってパソコンで編集してアップしました。

いやいや、デジカメ要らずで便利便利。

 

ブログ用の新たな新兵器の登場です。

 

 

 

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2008年5月17日(土) 

ロクロ、たたら、型作り。

 

 

写真はたたら作りに使う板です。

この板と板の間に土を置いて粘土を薄くカットし、

お皿や花入れなんかを作っていくわけです。

 

たたらでカットした粘土を型に置いて成型していけば、

完成度の高いものができてしまうので、

陶芸好きにはたまらない技法ですね。

 

ロクロや手びねりってのは意外と難しくて、

そこそこの作品ができるまで結構な練習時間が要ります。

 

一方、たたらや鋳込みなんて技法は、基本的に型さえあれば、

誰でも作品と呼べるものができるんですね。

 

特に石膏型を使った鋳込み泥しょう作りなら、

フタものもピタット合うような、非常に整った作品製作が可能なんです。

 

ロクロで急須を作って、フタをピタット合わせるなんて、

なかなか難しいですが、鋳込みなら簡単。

 

分割された型をゴムバンドで固定し、そこに泥しょうを流し込んで

しばらく置いておくと、型と粘土の接触部分から乾燥し始めます。

適度に乾燥したら泥を型から流し出し、型のゴムバンドをはずすと、あら不思議。

あっと驚くような複雑な形が現れるという

魔法のような技法です。

 

この型を1メートルクラスの巨大なもので作れば、

直径1メートルの真丸の陶ランプなんかも作れちゃうんです。

 

また風船に水を入れて逆さまにしてから回りを石膏で固めると、

おしゃれなインパクトのある花瓶型のできあがりです。

この際だから大きさも1メートルのビッグサイズでいきましょう。

焼いたら割れるかもしれませんが、

そんなの怖がってたら作品なんぞできません。

その完成した型に、真っ白の磁器泥しょうを入れれば、

あっと驚くような形の花瓶ができあがり。

 

 

こうやって考えると、陶芸の技法ってロクロに限らずいろいろあって

奥が深いんですね。

 

あなたなら、どれでいきます?

 

 

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2008年5月8日(木) 

さしがねの威力。

 

 「さしがね」と言う道具をご存知でしょうか。

そう、大工さんが使う直角に曲がった定規のことです。

 

最近、さしがねを手に入れたので、ちょいと使い方のお勉強をしてみました。

上の写真はさしがねをコンパス代わりに円を書いている様子です。

円の直径の部分にさしがねの両端を当てます。

この場合は白い押しピンが刺さってる所です。

で、さしがねの直角の所にペンを置いてゆっくり動かすと、半円が書けるって訳です。

 

すごいですね。

まさかこんな直角定規みたいなもので円が書けるとは

思ってもみませんでした。

 

確か数学の授業で、円の直径の円周角は90度であるなんて定理がありましたが、

それを応用すれば、こんな具合にさしがねで円が書けるんです。

 

おまけの写真2枚目。

画用紙の上から引かれた直線と画用紙の上辺の間に

45度の線を引いている様子です。

 

さしがねの両サイド10センチの部分を画用紙の上辺にあてて、

いわゆる直角2等辺3角形を作ってるわけです。

すると底辺は45度ですから、すんなりと線が引けるって寸法です。

 

仕組みがわかれば簡単ですが、最初に考えた人はすごい。

 

なんでもこのさしがね1本あれば、家が建つんだとか。

まあ大げさな話ですが、柱なんかの墨線がほとんど書けるってことなんでしょう。

 

 

やきものの場合はこの正確さを出すのが非常に不得意ですね。

特に型ものじゃない手作り陶器の場合は余計です。

 

人間の力でどれだけ正確に成型しても、

「焼き」の工程で予想以上に収縮したり、しなかったり。

 

でもこの人力の及ばない美しさに魅せられたんです。

焼いてどうなるか。

とにかく焼いてみる。

できる限りの手を加えて、あとは炎にまかせる。

 

頼むぞ、窯太郎!!

 

 

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2008年4月30日(水) 

蹴ロクロって?

 

写真は蹴りロクロと呼ばれるものです。

盤面に接続されている底板を足で蹴って廻していく道具です。

蹴ロクロ(ケロクロ)なんて言い方もあります。

かつて電動ロクロが普及する前、

陶工たちはこの蹴ロクロや手回しロクロで品物を生産していました。

 

電動ロクロだときれい過ぎる出来栄えになってしまうので、

今でも蹴ロクロのみで作品作りをしている作家も多いです。

このロクロは微妙なゆがみや、回転の微調整ができるので、

自分のリズムで作品を作れるんです。

 

実際挽いてみるとわかりますが、

電動ロクロはモーターが強制的に廻っているので、

どちらかと言うとロクロに

「おいっ、早く作れや。こっちで廻してるんだからさ〜。」と言われてる感じ。

 

一方、蹴ロクロは

「私はあなたの言いなりです〜。自由に動かしてね。」みたいな感じです。

 

同じものを大量に作るのなら、電動ロクロ。

1点ものをじっくりと作りたいのなら、蹴ロクロってとこでしょうか。

 

ただ、この蹴ロクロってのは土ころしが結構しんどいんですよね。

大量の土を上げ下げしてセンターにすえる訳ですから、

結構蹴り込まないといけません。

 

モーター付きの蹴ロクロってのも市販されていて、

土ころしはモーターを使い、

作品を挽く時は蹴って廻すなんて使い方もできるようです。

いろいろ考えますな〜。

 

 

でも金属製の盤より、

なんとなく木製のロクロの方が作り甲斐があります。

木の板で囲まれた部屋で、木製のロクロで土を挽く。

コンクリートの壁の中でロクロ廻すより、あきらかに気持ちいいです。

 

最近は気候も暖かいですから、この蹴ロクロを外に持ち出して、

青空ロクロってのもいいですね。

電気要らずで、まさにエコロジーってやつです。

 

 

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2008年4月22日(火) 

ロクロ上達法。

 

写真は直径40センチのケヤキを使った手まわしロクロです。

このケヤキに蜜ロウというワックスを掛けて防水処理を施し、

下に見える金属製の盤面にくっつけると完成するわけです。

 

全重量30キロ近くありますから、盤面のフチに穴を開けて、

棒でも入れて勢い良く回せば、

その勢いだけで茶碗位の大きさのものが挽けちゃうという、

電動ロクロ要らずの品です。

 

さて、読者の方も電動ロクロを習っている、

はたまたこれから陶芸をやってみたいという方もいると思います。

この電動ロクロはどうやったらうまくなるのか。

ここを探ってみましょう。

 

一言で言うと、ロクロがうまくなるコツは「練習」。

単純ですが練習あるのみです。

 

電動ロクロは盤面が勝手に廻ってくれるので、土さえきっちりセンターに置けば、

丸い作品は簡単に作り出すことができます。

 

自分の指先を固定して、ゆっくりと作りたい形に添って動かせれば、

あとは土が勝手に動いてくれます。

 

でも、この感覚がつかめる前に、ほとんどの方が脱落してしまうんです。

 

ロクロっていうと職人さんがいとも簡単に

茶碗や湯のみを作っている様子が思い浮かびます。

初心者の方もそういったイメージで作ってみるのですが、

なかなか上手くはいきません。

 

でもって、「俺って(私って)不器用だから、才能ないのね。」ってあきらめてしまうんです。

そんなことはないんですよ。

こと電動ロクロに限っては才能なんか100パーセントありません。

練習さえすれば、誰でも売り物になるような形を作り出せます。

 

もちろん、そこから独自のデザインを作って、

作家並みの作品を作れるかどうかってことになると話は別ですが。

 

でもきちんとした形。百貨店などで売っている湯のみや茶碗の形を再現するのは、

練習さえ積めば誰でも可能です。

 

とにかくあきらめないこと。

いつかは絶対上手に挽けるようになると信じて

ロクロを廻していれば、必ずうまくなります。

これは保証します。

 

 

ちなみに、よく巷で売っているおもちゃのロクロがありますが、

あれでうまく挽けないからってあきらめていませんか。

 

おもちゃのロクロと本格的なロクロの一番の違いはパワーとスピード調節。

特にスピード調節は重要です。

 

ぐいのみ程度の大きさを作るのなら、おもちゃで充分ですが、

ご飯茶碗など底とフチの径が違うものを作るのなら、

回転スピードを調節した方がうまく挽けます。

 

フチに行くほど回転が遅くなるように調節する。

この辺がおもちゃのロクロだとできないんですよね。

 

パワーも無いから小さいものしか挽けないので、すぐに飽きちゃう。 

陶芸の入り口としてはいいですが、

それであきらめてしまうのなら、本格的なでかいのを使ってください。

 

そんなこと言ったって高くて買えないし、

泥だらけになっちゃうから置き場所も無い〜。

なんてあなたは近所の陶芸教室に通いましょう(笑)。

本格的なロクロで思う存分作品作りに没頭できます。

 

 

それともう一つは練習法。

趣味でやっている方はいろいろな形を作ります。

当然ですね。職人じゃないんですから。

お皿、茶碗、徳利など

思いつくままに挽くのが楽しいんです。

 

でも本当にロクロの技術を身に付けたいのなら、

最低でも同じものを5、6個は作った方がいいんです。

例えば、径9センチ、高さ10センチくらいの湯のみを5個作ろうと目標を決める。

それが終ったら、径12センチの茶碗を5個作る。 

 

このように同じものを作ることによって、手が動きを覚えてきます。

前の失敗を直そうと努力もします。

もっと薄く、軽く作ろうと向上心が芽生えてくる。

ここが大事なんですね。

  

趣味でやってるんだから、好きなもの作らせてくれ〜。

これもごもっとも。

気の向くままに作るのも面白くていいんですよ。

だから無理にとは言いません。

 

でも今よりもっと上手くなりたかったら・・・、

せめて同じサイズの湯のみを3個は挽きましょう。

決してあきらめない。

必ずうまくなると信じながら・・・。

 

 

 

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2008年4月15日(火)

産地って?

 

 

今回のテーマは産地です。

産地の写真てのも無いもんですから、

とりあえず「ち」が3つ並んで、「さんち」ってことで(笑。

 

やきものに限らず、有名な産地って日本中にたくさんありますよね。

愛媛のみかん、青森のりんご、嬬恋のキャベツ。

埼玉でも深谷のネギ、鴻巣や岩槻の人形なんかもそうです。

 

こういった産地はやきものの世界でもたくさんあります。

九州は佐賀県の唐津市で唐津焼。

唐津焼は施釉陶器として朝鮮唐津や斑唐津なんかが有名ですね。

 

やわらかい白化粧の御本手や鬼萩などの荒々しさも持つ山口県萩市の萩焼。

 

釉薬を掛けない焼締め陶の岡山県備前市で備前焼。

 

たぬきの置き物で有名ですが、焼締めも盛んに行われている

滋賀県信楽町の信楽焼(シガラキヤキ)。

 

日本の和食器の半分以上を生産していると言われる

岐阜県多治見市、土岐市を中心とした美濃焼。

ここでは織部や志野なんかが有名です。

 

関東では益子焼、笠間焼なんかも産地ですね。

 

こういった産地は良質の陶土が取れて、

近隣に燃料となる薪があるというのが共通する要素です。

かつでは腕のある陶工達が陶土を求めて全国を旅したのでしょう。

あるいは、各所の大名が自国の産業を育成するために

陶工を呼んだのかも知れません。

 

陶土があり、薪があればあとは窯を作るだけ。

1人の陶工だったのが、2人、3人となり、やがてたくさんの窯元が作られ、

産地として今日に至るわけです。

 

やきもの屋ってのは新しい土に目がないんですね。

とりあえず焼いてみたくなる。

焼いてみてこの土なら焼締めでいこうか、釉薬ものでいこうか、

はたまた化粧を掛けようか、考えるのが大好きな人達なんです。

 

どうしようもない土でも薪で燻して炭化を掛ければ、

渋くて立派な作品が出来上がります。

 

だから、陶工が土を求めて全国を旅する気持ちもごもっとも。

全国どころか、世界中の土を焼いてみたいんじゃないでしょうか。

 

もし今が江戸時代なら、大名に呼んでもらいたいですね。

「お〜い、行雲。ぜひウチの土地でやきもの作ってくれ。陶土も薪もたくさんあるで〜。」

なんて言われたもんなら、翌日には馬に乗って旅立ちでしょう。

そこを一大産地にして満足満足。

んでもって、また違う大名に呼ばれての窯作り。

明日をも知れぬ風来坊。

 

そんな生活してみたいですけど、今は平成の主権在民なんですよ〜。

お後がよろしいようで。

 

 

 

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2008年4月6日(日)

定番ですが、桜満開。

 

写真は都内某所の桜並木満開の様子です。

この時期ですから当然「桜」でしょうという事で、

あえて反発せずに掲載してみました。

 

桜というと花びらが思い浮かびますが、

実は桜の木本体にも魅力があると思うんです。

よく見るとなかなかきれいな地肌だったりします。

 

桜に限らず、木は陶芸でも良く使いますね。

コテやヘラ、板なんかもそうですし、ロクロにも使われています。

 

ロクロの種類で、蹴ロクロというものがあります。

唐津焼で使われることが多いのですが、

盤面と足で蹴る部分が接続されているので、

両手で粘土を成型しながら、足で回転をかけられるという便利な道具です。

 

この蹴ロクロはケヤキの木で作られているんです。

ケヤキは固くて重いので、ロクロには最適なんですね。

 

盤面が重ければ回すのに力が要りますが、

一度回転させてしまえば比較的長く回り続けてくれます。

軽いとすぐに止まってしまいますからね。

 

そんな重いケヤキに匹敵するのが、実は桜の木らしいんです。

また、木の価値的にも桜の方が上なんだとか。

 

そう言われてみれば、桜の太い木を切るっていうのも

なかなか勇気がいりますもんね。

木を切るより花を見た方がいいんじゃないって、

日本人なら誰でも感じるでしょうし、材料として使うのはもったいない。

そんな桜ですから高級品として扱われるのでしょう。

 

桜の木に価値があるなんて、最近まで知らなかったので、

今度から花だけでなく、木本体もまじまじと観察してしまいそうです。

「ん〜ん、このフシはいい所に付いているよ。枝の曲り具合なんかも最高だ。」

なんつって。

 

 

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2008年3月27日(木)

いいものがはいりました。

  

写真は最近手に入れたモネの「セーヌに沈む日、冬の効果」て絵画のポスターです。

 

額には入れず、宅配便で送られてきた時に梱包に使ったダンボールが額変わりです。

ヒモもそこいらに落ちていたものを再利用。

ポスターもダンボールにガムテープで固定です。

 

額ダンボールのフチはハサミとカッターで荒目に加工して、

ポイントポイントは手で引きちぎります。

ジーンズでいうところのビンテージ加工ってやつでしょうか。

古いものが好きなので、どうしてもこうなっちゃうんですね。

  

完成品を飾りながら、しばし鑑賞。

ほとんど自己満足の世界です。

 

 

ところで、このダンボールって素材は以外と重宝しますね。

梱包もさることながら、芸術品としての素材にも使えると思うんです。

 

もし、ウチが画家ならキャンパスは迷わずダンボール。

絵の具も市販のものは使わず、身近な野菜や花から抽出します。

紫はナス、オレンジはにんじん、赤はバラの花びらなどなど。

小さくみじん切りにして、すり鉢で擂っていきます。

まぁ、色が薄いようならちょっとは市販の絵の具の力も借りましょう。

人間、妥協も必要です。(笑

 

その自家製絵の具でダンボールに思う存分描きまくる。

色がダンボール色に染まりやすかったら、のりを付けて白化粧土を振り掛けましょう。

特製白キャンパスの出来上がりです。

 

白地のダンボールキャンパスにさんざん描きまくり、

最高級品の額に入れて飾ってみる。

 

春の芸術品?の完成です。

 

 

 

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2008年3月18日(火)

器に花を咲かせましょう。 

 

 写真は窯場の入り口に咲いた梅の花です。

窯小屋があるせいか、若干日当たりが悪いので、

通常の梅より開花が遅く、今でもしっかりと咲いています。

 

ここで、花を器に咲かせる技法をひとつ。

 

通常の上絵付けだと器を本焼した後に、器体に絵を描いて

再度800度前後で焼付けますが、これがちょっと面倒って場合。

 

まず素焼き素地に釉薬を掛けて、

その釉薬の上に絵を描いちまうって技法もあるんです。

これだと1回の本焼きで完成しますから、経済的だし手間もかかりません。

 

問題は釉薬の上に描くわけですから、剥がれる場合もあるってこと。

まあ、もし剥がれたらそこに水やCMCを付けて、再度貼ればばっちりです。

 

枝は鉄絵じゃなく、黄土で描くなんてのもいいでしょう。

花びらはこの際だからフトコロを奮発して銀彩で、

おしべは金彩で描くと芸術品に早変わりです。

 

そうなると、素地の色は黒系がお似合い。

白のキャンパスに咲かせる花もあれば、

黒のキャンパスに咲かせる花もあるって訳です。

 

大皿や壷の隅にちょっこと咲く梅の花。

地に咲く梅は散れども、やきものに咲く梅は散らずってところです。

 

 

 

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2008年3月3日(月)

やきものに梅ってどう?

 

 

写真は庭先に咲いた海の花満開の様子です。

 

きれいですね〜。

白色と薄ピンク色が交互に織り成すハーモニー。

 

この花をやきもので表現するとしたら・・・。

 

赤土に白化粧を掛けて、素地土を作る。

透明釉を掛けて本焼。

本焼後に上絵付けで梅の花を咲かせる。

 

こんなところでしょうか。

 

梅の枝は鉄絵で、花は上絵付け用の顔料を何種類か混ぜて、

少しぼかし目に描いていく。

 

絵を一番に表現したいなら、上記の上絵付けの技法が最適でしょう。

 

もうひとつ。

絵も見せたいけど、器も引き立たせたいのなら、

板谷波山氏が完成させた葆光彩磁という技法。

 

磁器をきっちりとロクロ挽き。

乾燥した素地を、水スポンジで軽く拭いてやわらかくする。

墨で花を下書き。

フチ取りを彫刻刀で削り、立体感を出す。

素焼きして、顔料を使って色を塗り分けていく。

場合によってはもう1回素焼きして、違う顔料で色をのせる。

その後、呉須を吹き墨。

マット釉を薄く掛ける。

釉垂れは削ってきれいに仕上げる。

本焼1280度前後で完成。

 

手の込んだ技法ですね〜。

すんごいきれいな梅の花が器に咲きますよ。

これで食器などの量産はまず無理ですから、

花瓶などの大物を1点勝負で作り上げるには最適です。

 

ロクロの技術と絵の技術。

全てを兼ね備えないと表現できない優れた技。

やきもので幻想的な絵画を表現したい人におすすめ。

 

最後に絵がちょっと苦手な方に。

上記の葆光彩磁の技法で、

絵の部分を布染めで仕上げるってのもありです。

和紙を花びらの形に切って、素焼き素地に貼り付け、呉須を筆でのせていく。

薄いところ濃いところと、分けて色をのせるのがコツ。

きれいな呉須の花が咲きますよ。

 

ん〜ん。時間があれば作ってみたくなりますね。

 

いやしかし。

まだまだ、ウチは土味たっぷりの灰釉・唐津で展開しまっす。

華やかさよりも侘び寂びで勝負!!

 

 

 

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2008年2月26日(火)

作ったねぇ〜。

 

写真は楽焼用に作ったテストピースの数々です。

写真だと大きさがわかりづらいですが、

全てぐい呑み位の大きさなんです。

 

右側から通常の楽用の土。

真中と左側は上記に黄土を数割づつ混ぜたもので、

赤楽用のテストに使います。

 

ちなみに、手前のチビ助は引き出して間もない、黒楽のテストピースです。

引き出して水に入れ急冷をかけてますから、真っ黒に焼き上がってますね。

ただ、単調すぎです。

 

もうちょっと釉薬の変化が欲しいと言うか・・・。

 

窯に入れて数分で引き出して急冷ですから、窯変も掛かりづらいんでしょう。

引き出してからオガ屑の中に入れて、還元をかけないといけない感じです。

 あるいは、窯の中に炭を入れて焼くのもいいかも知れません。

 

おっと、炭ついでに話は楽窯に移りますが、すでにバージョン3へと変化しています。

 

今出たように、窯内に炭を入れて、

それをバーナーで炙って燃焼させる方策を取るんですが、

容積が足りないので、耐火断熱レンガをもう1段増やしました。

 

おまけにバーナー近辺は炎が直接レンガにあたってしまうので、

通常の耐火レンガに変更です。

 

このバージョン3のテストはまだしていないのですが、

温度が急激に上がってしまう対策としては、かえって良いかも知れません。

容積が増えた分、ゆっくりと温度上昇していくはずですから。

 

ちなみに、バージョン2のテスト中に小爆発発生!!

 

レンガのフタを開けながら、温度を上げていくのですが、

温度上昇がちょいと鈍ってきたので、フタを1個追加したところ、

そのレンガがものの見事に爆発しました。

「ボンッ。」と真っ二つです。

  

急熱はよくないので、フタを窯の周囲に置いて温めていたのですが、

それでも、熱に耐えられなかったのでしょう。

特にフタはバーナーの近辺に置かれますから、なおさらです。

 

フタを縦置きにして最初から火に掛けるべし。

教訓を学びました。

 

その教訓を生かしつつ、そろそろ赤楽のテストへと行ってきやす。

 

 

 

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2008年2月19日(火)

完成! 楽焼窯バージョン2。

 

 

写真はテスト焼成を終えて一段落ついている自作の楽焼窯です。

 

ちなみに、楽焼というのは千利休が楽長次郎に焼かせた茶碗で、

手びねりで1個づつ茶碗を作り、当時全盛であった登り窯を使わず、

炭を燃料にして1個づつ焼いていくという技法です。

焼成温度も通常のやきものより低く、

1000度〜1100度位あれば充分です。

 

今までは楽を焼く時に、一窯全体に火を付けて、

引き出し黒専用ふたを開けて焼いていたのですが、

茶碗1個を焼くスペースでいいのに、あまりに不経済。

 

小さい楽焼専用窯を作りたかったのですが、なかなか着工できずにいました。

 

そんな時、ふと思ったんです。

今ある窯の中に小さい窯を作れないかなって。

 

窯にはバーナーが付いてるのですから、

その部分を茶碗1,2個分囲ってしまえば、

何とかなるのではないかと。

 

思い立ったら即行動です。

耐火断熱レンガをメーカーから取り寄せて、

のこ切りで加工して、2時間程度で完成させました。

 

問題は温度がどう上がるか。

何せ過去のデータが何もない窯に火を入れるのですから、予想もつきません。

 

そんなこんなで、初回のバージョン1はとりあえず失敗です。

窯の煙突を利用しようと設計したのですが、

400度まで上げても煙突は全くひかないです。

 

おまけに温度上昇の早いこと。

400度まで5分程度で通過してしまうんです。

窯の容量の割りには、バーナーが強すぎるんですね。

 

こりゃ、バーナーの小さいのを使わないとダメかなと思っていた矢先に、

ふっと気づいたんです。

 

「フタしなけりゃいいんじゃない」って。

 

蓄熱を考えると窯を密閉したくなるし、

温度の上げ下げはバーナーでと考えるのですが、

温度上昇を抑えるには、火力を弱くするのではなく、フタの開閉でいいんです。

熱が勝手に逃げていきますから。

 

予想は見事に的中。

400度まで1時間の設定を見事にクリアし、

素焼きの800度までを2時間で調節。

目標の1000度達成で取りあえず終了です。

 

うれしいのなんのって。

これで燃費の無駄も無く、短時間で楽焼を存分に焼けるんですから。

 

この窯が1250度をクリアするかどうかは、また後のお楽しみです。

1100度から上は上がりづらいでしょうね。

 

どんな結果になるか乞うご期待!!

 

 

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2008年2月12日(火)

 

そろそろかな。

 

写真は近所の公園で咲き始めた花です。

 

花の名前は全くわからないのですが、薄雨の中、

きれいなピンク色の花を咲かせていました。

 

冬になると木々も枯れて、花などはほとんど見かけなくなるんですが、

春の音がゆっくりと近づいて来ているのでしょうか。

薄茶色の木々のすき間から、ぽっこりと顔を出していました。

 

ちなみに、この花をやきもので再現すると・・・、上絵でやるしかなさそうですね。

 

上絵とは成型→素焼き→本焼きで完成したやきものの上に、

上絵具で色をのせて、さらに800度前後で焼く技法です。

 

陶器よりも磁器ものに多いですね。

磁器は素地が真っ白ですから、どうしても綺麗な絵付けをしたくなるんでしょう。

 

陶器ですと白化粧の上に赤絵なんてのも素敵ですね。

赤土にたっぷりと白化粧を施して、本焼きした後、

ゆっくりと時間を掛けて擂った赤絵で絵付けをしていく。

いいですね〜。

 

 

この花のように、暖かい春が早く来てほしいっす。

寒いのもいいけど、やっぱり暖かい方が身体も動くし、いいと思いません?

 

梅が咲き、桜が咲いて、樹木が緑に生い茂る・・・。

春待ち遠しい、今日この頃です。

 

 

 

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2008年2月5日(火)

火力はすごいよ。

 

写真は前回の窯焚きの際に火力に負けて、へしゃげてしまった白化粧のお皿です。

何とも、炎ってのはすごい力ですね。

 

土によって耐火度が違うので、

たまたま温度に負けてしまったといえばそれまでなんですが、

見事にぺしゃんこになってしまいました。

 

同じ土でも窯内の置き場所によっては何ともないので、

どこに作品を置くか、炎の通り道を計算しながらの窯詰めが、

いかに重要かってことが証明されましたね。

 

置いた場所は窯内の一番高温になる所。

しかも還元を窯焚きの最後まで掛けてますから、

すんごい圧力もかかっています。

 

窯詰めの時に、もしかしたら負けるかなってちょいと思ったのですが、

何としても時間が無かったものですから、

「ええぃ、やってまえっ。」てなもんで、そのまま詰めてしまいました。

 

わかってはいたものの、ホントに窯焚きは難しいですな・・・。

100パーセント成功するってことが絶対無いだけに、

窯詰めはパーフェクトにしておかないと痛い目に会うってことです。

 

毎度毎度、「窯ちゃん」にはいい経験させてもらってます。はい。

 

 

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2008年1月30日(水)

釉は流れ過ぎ。

 

写真はぐい呑み型のテストピースです。

釉薬は灰80に対して、鬼板20の割合。

鬼板と言うのは含鉄土石のことで、簡単に言えば鉄分を含んだ粘土のことです。

鉄分が含まれているので、この鬼板を加えることで、

釉薬はいろいろな色合いに変化します。

 

写真では見づらいですが、灰80、鬼板20で黒と茶色の中間のような発色。

鬼板を増やしていくと黒になる計算です。

 

と、ここまではあくまでも理論上の話で、これに加えて土に含まれている鉄分量、

窯焚きした時の炉内の雰囲気など、いろいろな要素で色が決まります。

 

ここら辺がやきものの面白くもあり、難しい所でもあるんですね。

 

ちなみに上の釉薬は流れ方もすごいので、商品として使うのは難しいでしょう。

写真をご覧のように、釉薬が高台部の目土の所まで流れているのが

おわかりかと思います。

 

1点もので徳利や壷など、器の中が見えない作品なら

何とかなるかも知れませんが、食器系だとまず無理ですね。

 

個人的に色合いは気に入っているので、花を咲かせたいのですが。

これだけ釉が流れてしまうと、窯内の置き場所や窯詰めの手間を考えると・・・。

 

 

扱いやすいというのも、良い釉薬の条件です。

どんなにきれいな色でも、10個焼いて1個しか成功しない釉は

淘汰されてしまうでしょう。

 

芸術品を焼くか、ふだん使いの器を作るかによっても違ってきますが・・・。

 

扱いやすくて、あっと驚くような渋い風合いの釉。

何とかして作りたいものです。

 

 

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2008年1月24日(木)

テストピース現る!?

 

 

テストピースってご存知ですか?

やきものの実物を作る前に釉薬の発色、

土の色合いなどをチェックする陶片の事です。

 

 

作家によってテストピースの形態はいろいろです。

ぐい呑み型を作る人もいれば、お皿の型を作って

いろいろな釉薬をのせていく人もいます。

 

私の場合もその時の気分で、ぐい呑み型にしたり、

写真のようにホントの陶片にしたり。

 

ぐい呑み型は1つ1つが独立している上、釉薬の流れ具合もチェックできるので、

単体で見たときに作品化のイメージがとりやすいです。

 

一方、お皿型にするといろいろなパーセンテージの釉薬をすぐに比較できるので、

パッと見て比べやすいという利点があります。

ただ、お皿が平面だと釉薬の流れチェックができないので、

織部や灰釉のようにある程度釉薬を流す作品には不向きなような気がします。

 

 

ちなみに写真は鉄釉のテストピースで、鉄分が7%と10%のものです。

左が7パーでいわゆる黒天目の釉薬、

右が10パーで鉄赤釉のような色合いですね。

 

この時の焼成データもしっかりと記述しておけば、

同じ色合いを再び再現できるって訳です。

 

1点のみの名作を作るのもプロとしての醍醐味ですが、

同じ作品を何度も作れるって事が

陶職人としての一番の資質なんじゃないでしょうか。

 

そのために日々のデータをきちんと管理する。

同じ土、同じ配合の釉薬を作る。

こういった地道な作業の繰り返しで作品は作られていくんですね。

 

 

 

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2008年1月15日(火)

これで照らします。

 

ただ今、本焼き中なんですが、窯出し時に大活躍するのがこの懐中電灯なんです。

 

本焼きで温度が1250度にもなった熱々の窯がゆっくり冷めていくんですが、

だいたい200度位で温度の低下が鈍ってきます。、

 

そこで、窯のフタを少し開けて中の温度を逃がしてやるんですが、

ただフタを開けるなんて事はしません。

暗闇の中をこの懐中電灯で照らして、作品の焼け具合をチェックするんです。

 

1センチの隙間から照らして見る訳ですから、

作品の全体像は見れないのですが、釉薬の発色はわかります。

成功か失敗か。

ワクワクする瞬間が待ってるんです。

 

そんな楽しみな時間を手伝ってくれるのが、この懐中電灯って訳です。

 

 

そういえば以前にテレビでやっていたのですが、

大地震の被災者の方に、一番欲しかったものは何ですかって聞いてたんです。

意外に多かった答えは手回式のラジオ付き懐中電灯。

 

普通は水とか食料、毛布とか考えつきそうなんですが、

大地震の際はこういった生活必需品は真っ先に配布されるらしいのです。

 

そうなると他に必要なものは、情報を取るラジオ系。

しかも電池が切れないように、手回式で懐中電灯が付いてる物。

なるほど、言われてみれば納得です。

 

ご覧の皆さんも一家に一台どうですか。

ラジオ付き懐中電灯。

 

ちなみに、ウチのはラジオも付いていますが、

手回式ではないので電池が切れたらアウトです。

 

どうも最後の詰めが甘いんですよね。

 

 

 

 

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2008年1月8日(火)

新年あけましておめでとうございます。

 

新年あけましておめでとうございます。

本年も陶器屋をよろしくお願いします。

 

 

さてさて。

新年明けての作品作りは、まず朝鮮唐津の片口から始めました。

 

写真が乾燥中の片口です。

口の部分に特徴がありますね。

 

片口って言うのはもともとお酒や醤油なんかを注いだりする器だったんですけど、

今は中鉢としておしんこを盛っても良し、

煮物を盛っても良しの万能な器になってるんです。

 

横から見ると何となく鳥っぽく見えていいでしょ。

この口の部分があるのと無いのでは全然雰囲気が違ってきます。

 

作り手からすると2手間位加わるので、大変なんですが、

完成した後にまじまじ見ると、かわいいのなんのって。

 

今回の片口もろくろを使わず、手びねり風に仕上げるため、

たたら成型で仕上げました。

 

縁の部分もわざと切らずにごつごつ感を残す。

決してきれい過ぎに仕上げない。

手作りの跡をどこかに残す。

 

このイメージが量産ものには無い、手作りの醍醐味です。

 

 

あとは釉薬でワラ灰釉をいかにきれいに出すかで決まります。

黒と白が織り成すハーモニー。

 

 

焼き上がりが楽しみです。

 

 

 

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