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■ 2008年 「前略 行雲より」 ■
2008年7月20日(日)
夏といえばこれ。
前略 行雲です。
毎年7月の20日から22日まで、
地元の熊谷市で盛大に行われているお祭り「うちわ祭り」。
今日20日は、うちわ祭り初日スタート日です。
明日、明後日とどんどん盛り上がりますから、お近くの方はぜひ熊谷へどうぞ。

さて、お祭りに行く時の必需品がこのうちわ。
何と言ってもお祭りの3日間で70万人の人達でにぎわう訳ですから、
暑いの何のって。
うちわが無いとやってられません。
人ごみの中で顔をパタパタ。
ビールをグビッと呑んでまたパタパタ。
やきそば食べてパタパタ。
あると無いとでは大違いなんです。
さて、このうちわ。
やきもので使えませんかね。
しばし考えてみたのですが、やきものにはいささか関係ないような。
でも・・・。
七輪陶芸ってありますよね。
市販の七輪でやきものを焼いてみようってやつです。
その時に、このうちわが大活躍するような。
七輪に炭を点けてぐい呑みを入れ、下からうちわで扇ぎまくる。
風を送れば火の勢いが増して、温度上昇に一役。
と思ったのですが、やめた方がいいです。
七輪陶芸はうちわよりドライヤーで風を送った方が断然早いんですね。
さんま焼くわけじゃないですから、
うちわじゃいつまでたっても温度が上がっていきません。
ただ、窯焚きの時に自分を冷やすために扇ぐってのはどうでしょう。
蚊も追い払えるし、ちょっとしたゴミも掃ける。
使っていくうちに先が破れ、味わいが出てくる。
浴衣の帯にちょこっと差し込んで歩けば、
「いよっ、粋だね。」
なかなか使える夏の風物詩です。
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2008年7月11日(金)
やきものを分けてみっぺい。ぱぁと完結編
前略 行雲です。
いよいよ「やきものを分けてみっぺい」の取り合えず完結編です。
では早速ですが、仙人に登場してもらいましょう。
.................
久しぶりの登場じゃな。
前回までは「〜焼」と呼ばれる範囲で分けてみたが、
今回は特に「〜焼」とは呼ばれない、それでいて多くの方に
支持されているやきものを紹介するぞぉ。
まずは灰釉じゃな。
「灰釉があれば何もいらない。」
ある有名な作家が言った言葉だが、ごもっともじゃな。
ワシも全く同意見じゃ。
天然の木から得た灰をフルイに掛けて、
何日も水にさらして、やっとこさ少量の灰が取れる。
これが灰釉の原料じゃ。
こいつを使った釉薬は酸化で黄色系、還元だと緑系になることが多いな。
まぁ、木の種類や土によって他の色も出るから一概には言えんでな。
ワラ灰も灰釉の一種じゃな。
ワラを焼いたものを原料にして、白く焼き上げる時によく使われるんじゃ。
天然灰の持つ魅力は奥が深いでな。
栗灰、クヌギ灰、みかん灰・・・。と、やってったら何種類もの灰釉ができるで、
それはそれは研究のしどころがある分野じゃ。
ウチでも灰釉は頻繁に焼いてるで、よかったら見てってくんしゃい。

お次は粉引(白化粧)じゃ。
赤土の上に白土を掛けて焼き上げるという何とも面白い技法じゃな。
だったら最初から白土で焼けばいいと思うじゃろうが、
これが全然違うんじゃ。
赤土の鉄分を白土が吸収し、白土のまだらに掛かった跡が景色になる。
また、白土の温かさが作品からも滲みでてくるというのが
この粉引の特長じゃ。
還元を掛けて焼くと御本といってピンク色の斑点現れる時もあって、
それはそれはきれいな色になるんじゃ。
また、白土を掛けた上に鉄絵や色絵具で絵付けをしても面白いなぁ。
透明釉を掛けた上から赤絵を描いてもいいし、
いろいろな作品展開ができるのがいいのぉ。
ちなみに、赤土に彫文様を刻んで、
その上から白土を掛けたものを三島と呼ぶんじゃ。
粉引とはまた違った魅力があるいいやきものじゃな。
この白土を刷毛を使って描いていけば、刷毛目じゃな。
荒々しい作風にしたいのなら刷毛目にするといいぞ。
作品に動きも出るでなぁ。
続いては青磁じゃ。
磁器土に鉄分を少量含んだ青磁釉を掛けて焼くやきものじゃ。
もちろん磁器土だけでなく、陶土に掛けてもいいんじゃぞ。
青磁の場合は造形に力を入れないとな。
きっちとした形でないと青磁の良さが伝わらん。
ロクロの腕が試されるやきものじゃなぁ。
お次は染付けじゃ。
白い磁器土で成型し、その上に青ゴスで絵付けしていく技法じゃ。
たいてい各家庭にひとつはある器じゃな。
涼しい作風になるし清潔感もある。
ただの真っ白よりは絵付けの面白さもあるし、
ゴスの濃淡で絵も変化するから、なかなか奥の深いやきものじゃ。
続いて、炭化焼き締めも忘れてはいかんのぉ。
還元で高温で焼いた後に薪などを窯内に入れて、
作品に炭化を掛けていくんじゃ。
真っ黒になったり茶褐色になったりで、
これも土味に変化を付けるには最高の方法じゃな。
この炭化を掛けた作品に色化粧で絵付けをしていっても
結構面白い作品が出来上がるのぉ。
以上、代表的なやきものの種類を4回に分けて書いてみたがの。
ワシの言いたい事は、これらのやきものの個性を知って、
自分はどのやきものに興味があるのかを知って欲しいって事なんじゃ。
最初は「何となく陶器であればいい」、「やっぱり磁器が好き」でもいいんじゃ。
しかし、ある程度経験を重ねてきたら自分の好きなジャンルを絞っていく。
作り手の方は自分の「テーマ」を決めていく。
ここが大切なんじゃ。
自分の作りたいやきものを明確にして、そのやきものを焼き続ける。
何十回も焼いていると何かが見えてくる。
それが作品に生きてくるんじゃ。
何の目標も持たずに、何となく作ってるのが一番上達せんからのぉ。
好きな陶器の写真をプリントし、それを真似てみる。
あるいは好きな作家の作品をかたわらに置いて、それに近づけていく。
そういった事ができる人はどんどん上手くなっていくんじゃ。
絵画もそうじゃの。
まずは先人達の残した作品を模写するところから始まる。
そうやって、先人の手の動きを覚えていく。
やきものも然り。
まずは名作に近づけるように作っていくことが大切じゃ。
おっと、そろそろ時間じゃ。
今回で「やきものを分けてみっぺい。」は取り合えず終るがの、
また気付いたら「〜みっぺい。補足編」で現れるからのぉ。
その時まで楽しみに待っててくれぃ。
それじゃあの。
行雲仙人
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2008年7月4日(金)
やきものを分けてみっぺい。ぱぁと3
前略 行雲です。
今回はやきものを分けてみっぺいの第3回です。
では早速仙人に登場してもらいましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
久々の登場じゃの。
仙人言葉は時間がかかるからのぉ。
毎度毎度は来れんで、勘弁してくれ。
じゃ、続きをいってみるかのぉ。
まずは岐阜県多治見市、土岐市を中心とする美濃焼じゃ。
緑の釉薬で絵付けにも味わいがある織部。
白の長石釉をたっぷりと掛けて、土はもぐさのざっくり感、
シンプルな鉄絵で緋色を醸し出す志野。
土に微量の鉄分を含んだ釉薬を掛けて、じっくりと焼きだして
じわっと黄色を出す黄瀬戸。
鉄分の多い土と灰で釉薬を作り、高温の窯から引き出す瀬戸黒。
こんな感じで有名なやきものが多いのが美濃焼じゃな。
産地外でもたくさんの作家が焼いている。
釉薬ものでは取り組みやすいやきものじゃな。
焼締め以外の伝統的な釉薬ものをやるんなら、この美濃焼か唐津じゃな。
仙人からもお勧めじゃ。
北陸に移って、越前焼じゃ。
焼締めを主体にした男らしいやきものじゃ。
日本海の荒波を乗り越えたやきものの底力が
登り窯から生まれるのぉ。
近場で石川県の久谷焼も有名じゃのぉ。
磁器から生まれる色絵なんざは料理を盛るのはもったいない雰囲気があるのぉ。
作り手からすれば使って欲しいじゃろうが、
飾って鑑賞される事が多いんじゃなかろうか。
続いては関東のやきもの、笠間焼と益子焼じゃ。
比較的歴史の浅い産地じゃからな。
これといった特長がないのが特長じゃな。
美濃焼や唐津を焼いている作家も多いし、
クラフト系と呼ばれる磁器を使った
おしゃれなデザインの作品を作っている作家もたくさんいる。
自由な作風が多い産地と言えるじゃろぉ。
土自体に強烈な個性がないので、
各作家も土味をどう出すかが腕の見せどころじゃな。
炭化を掛けるか化粧を掛けるか、はたまた土見せずで勝負するか。
砂や荒土とブレンドして個性的な土を作っていく方法もある。
ある意味いろんな挑戦ができるので、
新しい作風を作りたい人には向いているかも知れんのぉ。
さあ時間が来よったで。
まだまだ他にも地元に根付いた「〜焼」がたくさんあるでな。
興味のある人はどんどん調べていって欲しいのぉ。
次回はこういった「〜焼」に属さないやきものを紹介しようぞ。
楽しみにしちょってくれぃ。
行雲仙人
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2008年6月25日(水)
これってエコ?
前略 行雲です。
今週はやきものを分けてみっぺい。の第3回の予定でしたが、
仙人言葉で書くのが面倒臭くなったので(笑)、違った話題をご提供。
そんな訳で写真のマイ箸です。

庭の柿の木を剪定後、じっくりと乾燥させてから削り出していきました。
前々からマイ箸が欲しかったのですが、
どうせ得るなら作ってしまえと。
なんでも割箸を減らした方がエコロジーになるんだとかで、
世はマイ箸推奨の様子。
微力ながらエコロジーにプチ参加です。
作り方は超かんたん。
比較的まっすぐな枝を選んで、のこぎりで適当な長さに切って、
小刀でえっさほいさと削っていきます。
最後にサンドペーパーを掛けて完成。
この削ってる時の木目のきれいなこと。
木目ってのはホントに不思議ですね。
削り方によって表情が違うし、光沢感も違う。
この木目を生かすためにニスなどの塗料は塗らずに
このままで使用することにしました。
ただ、箸ってのは2本で1セットというところが
少々面倒なんですね。
1本目の削り出しは楽しいのですが、2本目にまた同じ作業かと。
違った削り方をすれば飽きないのでしょうが、
同じでないとなんか変かなと。
この辺はロクロの作業と似てますね。
2つ続けて同じサイズの同じ種類を挽くと飽きてくるという。
でもうまくなるには同じものを作った方がいいし。
マイ箸も同じものを10個も20個も作れば、
もっとうまくなるんでしょう。
早速、完成したマイ箸で卵掛けご飯をズルズルっと。
朝鮮唐津の漬物入れからナスのぬか漬けを取りだし、
3切れほど堪能。
ん〜ん。うまいのなんのって、もう最高!!
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2008年6月16日(月)
やきものを分けてみっぺい。ぱぁと2。
前略 行雲です。
梅雨真っ盛りだというのに関東は暑さ全開です。
ただ、カラッとした暑さなので過ごしやすいですね。
このまま梅雨が終ってほしいです。
さて、今回も仙人のご登場です。
前回の続きを紹介してもらいましょう。
それでは仙人、お願いします。
・・・・・・
またまた仙人の登場じゃ。
前回の続きを話すからな。よ〜く聞いておくんじゃぞ。
ん〜と。どこまで話したかのぉ。
おっ、そうじゃそうじゃ。備前までじゃったな。
よしゃ、次は滋賀県の信楽焼(シガラキヤキ)じゃ。
信楽は無釉の焼締め陶じゃな。
木ノ瀬土という焼締めの土を使って、薪窯で1300度近い高温で焼き上げるんじゃ。
すると薪の炎と反応して、土が緋色に輝く。
おまけに土に含まれる長石粒が溶け出して、表面に白いぶつぶつが咲くんじゃ。
緋色の中に白い花が咲くような雰囲気じゃな。
火前に置いた作品はたっぷりと灰が被り、それはそれはお見事な作品が生まれるのぉ。
信楽の緋色は電気やガス窯で出すのは無理じゃのぉ。
やっぱり薪で焚かんとな。
木ノ瀬は比較的いい土が手に入るから、産地以外で信楽を焼いている作家も多いの。
焼締めだと備前よりも取っ組みやすいやきものだと言えるじゃろうなぁ。
お次は信楽の隣の伊賀焼じゃ。
伊賀も焼締め陶じゃな。
特長は白っぽい土に薪の緋色と黒い焦げ、
灰がたっぷりと被って溶け出すいわゆるビードロと言われるものがあると
価値が高いのぉ。
茶道具の花生けなんかに名品が残されているな。
これまた焼締めの代表選手で、
穴窯で信楽と伊賀を焼いてるっていう作家もたくさんいるなぁ。
まぁ、読者の方で焼締め一番て方は
この信楽と伊賀に挑戦してみるのもいいかも知れんぞ。
仙人からもお勧めじゃ。
おっと忘れてはいけないのが京都のやきものじゃ。
京焼なんて言われているの。
乾山に代表されるように絵付けを中心としたやきものが多いのぉ。
絵付けと言えば、色絵磁器なんかもあるからのぉ。
戻ってしまうが、九州の伊万里、有田焼なんかも忘れてはいかんぞ。
これらは磁器じゃから、土ものとは若干雰囲気が違うが、
鍋嶋や柿右衛門の赤絵なんかは最高じゃからなぁ。
ちなみに、土ものの絵付けなら白化粧で鉄絵の銅彩なんかはうっとりするのぉ。
見てるだけで温かい気持ちになるからのぉ。
もし、伝統的な絵付けをやりたいんじゃったら、
こういったやきものを勉強しておくと良いな。
おっと、話を京都に戻そうかの。
京都といえば、楽焼を忘れてはいかんのぉ。
茶人千利休の依頼をうけた初代長次郎が、手づくねで作ったという楽焼じゃ。
一椀一椀を手づくねで成型して、焼成も炭窯で一椀づつ焼くという
非常に手の込んだ技法じゃ。
茶道具の茶碗に数多くの名品が残されているのぉ。
京都以外でも全国の作家がこの楽焼に挑戦しているからの。
目の前の炎の中に鉄ばさみで茶碗を入れる作業なんかは最高じゃぞ。
真っ赤になった茶碗を取り出して水に入れる瞬間なんかは、
やったことのある人間にしかわからない醍醐味があるからのぉ。
作家意欲を駆り立てるやきものと言えるじゃろうな。
さて、今回はここまでじゃ。
続きはまた次回のお楽しみじゃ。
忘れてはいかんやきものがあるからのぉ。
じゃ、また会おうぞ。
行雲仙人。
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2008年6月8日(日)
やきものを分けてみっぺい。
前略 行雲です。
今回のテーマはやきものの種類です。
一口にやきものと言ってもいろいろな種類があるので、
それを知るのはやきもの好きにとって大事な事です。
作る側としても自分はどんなやきものを焼きたいのかが解らないと、
いいものはできっこないです。
弟子入りしているみなさんも、一般の陶芸愛好家の方々も、
やきものの種類を覚えて、自分の目指す「〜焼」を明確にしましょう。
さあ、それではこの辺の所を行雲仙人に解説してもらいましょう。
それでは仙人、お願いします。
・・・・・・
ワシが行雲仙人じゃ。
今後いろいろな所で登場するから、しっかりと名前を覚えておくんじゃぞ。
さて、今日はやきものの種類を教えよう。
やきものってのは何百年、何千年もの歴史を重ねて現在に至ってるんじゃ。
このやきものはどんなものがあるのかを知らないと、作り手としては致命的じゃな。
また、買う側としても面白くない。
じゃから、しっかりと聞いて覚えるんじゃぞ。
おっと、そうじゃ。
ワシも年でな。
記憶力が年々低下しとるから、多少の言葉の違いは勘弁してくれるかのぉ。
ワシの言っとる事を踏み台にして、
あとは自分でネットなり本なりで知識を深めるんじゃぞ。
じゃ、まずは南からいってみるかのぉ。
トップは沖縄の壺屋焼じゃ。
上焼(ジョーヤチ)、荒焼(アラヤチ)といった種類があって、
上焼は簡単に言うと釉薬ものじゃな。
そして、荒焼は釉薬を掛けない焼締めの事じゃ。
釉薬ものは緑、茶、青系統の釉薬を使って、作品を展開する事が多いの。
おみやげのシーサーなんかもそうじゃ。
形もキチっとしたものより、おおらかでどっしりとしたものが多いのぉ。
暑い国じゃから涼しげで、ざっくぱらんとしたやきものが特長じゃな。
関東で壺屋焼をやるのは土の運送コストの関係上、難しいかのぉ。
やってやれない事はないが、
壺屋焼の流れを汲んだ独自のやきものを作ったほうが良いな。
続いて、九州は佐賀県の唐津焼じゃ。
ウチの窯でも良く焼くやきものじゃな。
釉薬もので無い種類は無いってくらい、いろんなやきものがあるんじゃ。
代表的なのは黒釉と白釉を掛け分けた朝鮮唐津。
 ワラ灰のまだら加減を味わう斑唐津。
素朴な絵付けで展開する絵唐津なんかが有名じゃの。
唐津のざっくりとした土味にワラ灰や黒釉はぴったりじゃの。
ある意味、派手さが無い地味なやきものなので、
素人さんにはパッとした印象が無いんじゃな。
やきものを見て買って何年もすると、唐津の良さがだんだん解ってくるんじゃ。
言ってみれば、玄人好みのやきものと言えるなぁ。
次は山口県は萩の萩焼じゃ。
地元の大道土と見島土を主体に陶土を作り、
大道土の白土を化粧掛けして御本を出すんじゃ。
温かみのあるいいやきものじゃな。
また、白釉をたっぷりと掛けて土の緋色と対比させるものもあるのぉ。
これは豪快そのもの。人間国宝の人もよく焼く焼き方じゃな。
茶道具に名品がおおくてのぉ、
1萩2楽3唐津(1楽2萩〜の場合もあり)なんてことわざもあるくらいじゃ。
さて、お次は岡山県の備前焼じゃ。
無釉の焼締め陶で、備前の名前はよく聞くって人も多いじゃろ。
登り窯で赤松の薪を使って何昼夜も焚き続ける。
窯変(ヨウヘン)やボタもち、ゴマなどの独特な言葉も生んでおるのぉ。
緋襷(ヒダスキ)なんかも備前のやきものじゃな。
ワラを巻いてサヤに入れ、灰がかからないように焼くんじゃ。
緋襷だけは電気窯やガス窯で焼くって作家も多いの。
焼締めは土が命じゃから、緋襷以外の備前をやるんじゃったら、
現地で窯を築かないとダメじゃな。
よその土地にいたって、いい備前土は手に入らんぞ。
現地で自分の手で掘るこったな。
それこそが、焼締めの原点じゃからなぁ。
さてお次は・・・。
おっと、そろそろ時間が来たようじゃ。
この次の話は、また次回のお楽しみじゃ。
まだまだ、たくさんのやきものがあるでな。
それじゃぁな。
行雲仙人
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2008年6月1日(日)
縁は異なもの味なもの。
表題からいきなり学生時代の国語で習ったような気がするワードで登場です。
今回の写真はこれ。

そう「縁台」です。
これからの季節にぴったり。
俳句はやりませんが、季語に使えそうな響きです。
夏の夕涼みに縁台に腰掛けて、スイカを食べながら花火を見る。
いいですね〜。
熊谷は毎年8月に大きな花火大会をやるので、その頃に大活躍しそうです。
と言っても、この場所から花火は見えないのですが。
さて、この縁台。夕涼み以外にもいろいろ使えそうです。
例えば、木工時の作業台。
のこぎりで切ったり、金槌で叩いたりする時には
丈夫な作業代が必要ですが、縁台なら大丈夫。
何たって人間を何人も座らせることができるんですから、強度はあります。
またこの縁台の天板のすき間もGOO〜。
この間に、のこぎりの刃が入るようにして切っていけば直線もばっちりです。
やきものの釉掛けにもOK.
差し板にのせた作品を置いて、横に釉バケツ。
この位の長さがあれば、釉掛けした後も横に置けます。
おまけにとどめは青空作陶。
縁台に腰掛けながら、手廻しロクロで手びねり。
あるいはヒモ作りで大物を製作。
いや〜、いろいろ想像が働きます。
アッそうだ。
くれぐれも蚊取線香は忘れずに。
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2008年5月25日(日)
携帯画像→パソコンってどうやるの。
普通のデジカメでこのブログ写真を撮っているのですが、
デジカメの無い時はどうすればいいか。
ちょっと散歩中だとか、アレって時に撮影したい瞬間てありますよね。
そんな時こそ、携帯電話の出番ですね。
最近の携帯は200万画素なんて当たり前。
150万画素あれば、WEB上の画像は問題ないって話ですから、
この携帯の機能を利用しない手はありません。
がしか〜し。
携帯カメラで撮った画像をどうやってパソコンに取り込むのか。
これがわからなかったんです。
小さい画像なら写メールでパソコンに送ってしまえばよいのですが、
1200ピクセルサイズの画像はメールでは送れないし。
携帯電話アドレス編集ソフトなんかを買うと、
画像も取り込める機能が付いているみたいなんですが、
アドレス編集は要らないし。
そこで、この写真の機械をゲットです。

なんと499円という激安品で、大丈夫かいなっていう安さですが、これが使える。
携帯で撮ったSDカードをこの機械に差し込んで、
パソコンのUSBに差せばあら不思議。
DドライブやらEドライブやら、4つのドライブが現れるという
怪しげな機械なんです。
そんなドライブを順番に1つづつクリックしていくと、
いつぞや携帯画像が登場。
おまえ、そこに隠れてたのか〜って感じです。
単純にメイン基盤に差し込み口が半田付けされているだけなので、
中を制御するOSソフトが組み込まれていないって事でしょう。
だもんで、SDカードがどのドライブにあるのか認識できないのかな〜
なんて推測しております。
激安品ですから、無駄な組み込みソフトは要りません。
手作業で1つづつクリックすればいいんです。
なんでもSDカードやらMINIやらメモリースティックやら
何種類ものカードが読み取れるらしいです。
そんな訳で、この画像も携帯で撮ってパソコンで編集してアップしました。
いやいや、デジカメ要らずで便利便利。
ブログ用の新たな新兵器の登場です。
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2008年5月17日(土)
ロクロ、たたら、型作り。

写真はたたら作りに使う板です。
この板と板の間に土を置いて粘土を薄くカットし、
お皿や花入れなんかを作っていくわけです。
たたらでカットした粘土を型に置いて成型していけば、
完成度の高いものができてしまうので、
陶芸好きにはたまらない技法ですね。
ロクロや手びねりってのは意外と難しくて、
そこそこの作品ができるまで結構な練習時間が要ります。
一方、たたらや鋳込みなんて技法は、基本的に型さえあれば、
誰でも作品と呼べるものができるんですね。
特に石膏型を使った鋳込み泥しょう作りなら、
フタものもピタット合うような、非常に整った作品製作が可能なんです。
ロクロで急須を作って、フタをピタット合わせるなんて、
なかなか難しいですが、鋳込みなら簡単。
分割された型をゴムバンドで固定し、そこに泥しょうを流し込んで
しばらく置いておくと、型と粘土の接触部分から乾燥し始めます。
適度に乾燥したら泥を型から流し出し、型のゴムバンドをはずすと、あら不思議。
あっと驚くような複雑な形が現れるという
魔法のような技法です。
この型を1メートルクラスの巨大なもので作れば、
直径1メートルの真丸の陶ランプなんかも作れちゃうんです。
また風船に水を入れて逆さまにしてから回りを石膏で固めると、
おしゃれなインパクトのある花瓶型のできあがりです。
この際だから大きさも1メートルのビッグサイズでいきましょう。
焼いたら割れるかもしれませんが、
そんなの怖がってたら作品なんぞできません。
その完成した型に、真っ白の磁器泥しょうを入れれば、
あっと驚くような形の花瓶ができあがり。
こうやって考えると、陶芸の技法ってロクロに限らずいろいろあって
奥が深いんですね。
あなたなら、どれでいきます?
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2008年5月8日(木)
さしがねの威力。
「さしがね」と言う道具をご存知でしょうか。
そう、大工さんが使う直角に曲がった定規のことです。
最近、さしがねを手に入れたので、ちょいと使い方のお勉強をしてみました。

上の写真はさしがねをコンパス代わりに円を書いている様子です。
円の直径の部分にさしがねの両端を当てます。
この場合は白い押しピンが刺さってる所です。
で、さしがねの直角の所にペンを置いてゆっくり動かすと、半円が書けるって訳です。
すごいですね。
まさかこんな直角定規みたいなもので円が書けるとは
思ってもみませんでした。
確か数学の授業で、円の直径の円周角は90度であるなんて定理がありましたが、
それを応用すれば、こんな具合にさしがねで円が書けるんです。
おまけの写真2枚目。
画用紙の上から引かれた直線と画用紙の上辺の間に
45度の線を引いている様子です。
さしがねの両サイド10センチの部分を画用紙の上辺にあてて、
いわゆる直角2等辺3角形を作ってるわけです。
すると底辺は45度ですから、すんなりと線が引けるって寸法です。
仕組みがわかれば簡単ですが、最初に考えた人はすごい。
なんでもこのさしがね1本あれば、家が建つんだとか。
まあ大げさな話ですが、柱なんかの墨線がほとんど書けるってことなんでしょう。
やきものの場合はこの正確さを出すのが非常に不得意ですね。
特に型ものじゃない手作り陶器の場合は余計です。
人間の力でどれだけ正確に成型しても、
「焼き」の工程で予想以上に収縮したり、しなかったり。
でもこの人力の及ばない美しさに魅せられたんです。
焼いてどうなるか。
とにかく焼いてみる。
できる限りの手を加えて、あとは炎にまかせる。
頼むぞ、窯太郎!!
***************************************
2008年4月30日(水)
蹴ロクロって?

写真は蹴りロクロと呼ばれるものです。
盤面に接続されている底板を足で蹴って廻していく道具です。
蹴ロクロ(ケロクロ)なんて言い方もあります。
かつて電動ロクロが普及する前、
陶工たちはこの蹴ロクロや手回しロクロで品物を生産していました。
電動ロクロだときれい過ぎる出来栄えになってしまうので、
今でも蹴ロクロのみで作品作りをしている作家も多いです。
このロクロは微妙なゆがみや、回転の微調整ができるので、
自分のリズムで作品を作れるんです。
実際挽いてみるとわかりますが、
電動ロクロはモーターが強制的に廻っているので、
どちらかと言うとロクロに
「おいっ、早く作れや。こっちで廻してるんだからさ〜。」と言われてる感じ。
一方、蹴ロクロは
「私はあなたの言いなりです〜。自由に動かしてね。」みたいな感じです。
同じものを大量に作るのなら、電動ロクロ。
1点ものをじっくりと作りたいのなら、蹴ロクロってとこでしょうか。
ただ、この蹴ロクロってのは土ころしが結構しんどいんですよね。
大量の土を上げ下げしてセンターにすえる訳ですから、
結構蹴り込まないといけません。
モーター付きの蹴ロクロってのも市販されていて、
土ころしはモーターを使い、
作品を挽く時は蹴って廻すなんて使い方もできるようです。
いろいろ考えますな〜。
でも金属製の盤より、
なんとなく木製のロクロの方が作り甲斐があります。
木の板で囲まれた部屋で、木製のロクロで土を挽く。
コンクリートの壁の中でロクロ廻すより、あきらかに気持ちいいです。
最近は気候も暖かいですから、この蹴ロクロを外に持ち出して、
青空ロクロってのもいいですね。
電気要らずで、まさにエコロジーってやつです。
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2008年4月22日(火)
ロクロ上達法。

写真は直径40センチのケヤキを使った手まわしロクロです。
このケヤキに蜜ロウというワックスを掛けて防水処理を施し、
下に見える金属製の盤面にくっつけると完成するわけです。
全重量30キロ近くありますから、盤面のフチに穴を開けて、
棒でも入れて勢い良く回せば、
その勢いだけで茶碗位の大きさのものが挽けちゃうという、
電動ロクロ要らずの品です。
さて、読者の方も電動ロクロを習っている、
はたまたこれから陶芸をやってみたいという方もいると思います。
この電動ロクロはどうやったらうまくなるのか。
ここを探ってみましょう。
一言で言うと、ロクロがうまくなるコツは「練習」。
単純ですが練習あるのみです。
電動ロクロは盤面が勝手に廻ってくれるので、土さえきっちりセンターに置けば、
丸い作品は簡単に作り出すことができます。
自分の指先を固定して、ゆっくりと作りたい形に添って動かせれば、
あとは土が勝手に動いてくれます。
でも、この感覚がつかめる前に、ほとんどの方が脱落してしまうんです。
ロクロっていうと職人さんがいとも簡単に
茶碗や湯のみを作っている様子が思い浮かびます。
初心者の方もそういったイメージで作ってみるのですが、
なかなか上手くはいきません。
でもって、「俺って(私って)不器用だから、才能ないのね。」ってあきらめてしまうんです。
そんなことはないんですよ。
こと電動ロクロに限っては才能なんか100パーセントありません。
練習さえすれば、誰でも売り物になるような形を作り出せます。
もちろん、そこから独自のデザインを作って、
作家並みの作品を作れるかどうかってことになると話は別ですが。
でもきちんとした形。百貨店などで売っている湯のみや茶碗の形を再現するのは、
練習さえ積めば誰でも可能です。
とにかくあきらめないこと。
いつかは絶対上手に挽けるようになると信じて
ロクロを廻していれば、必ずうまくなります。
これは保証します。
ちなみに、よく巷で売っているおもちゃのロクロがありますが、
あれでうまく挽けないからってあきらめていませんか。
おもちゃのロクロと本格的なロクロの一番の違いはパワーとスピード調節。
特にスピード調節は重要です。
ぐいのみ程度の大きさを作るのなら、おもちゃで充分ですが、
ご飯茶碗など底とフチの径が違うものを作るのなら、
回転スピードを調節した方がうまく挽けます。
フチに行くほど回転が遅くなるように調節する。
この辺がおもちゃのロクロだとできないんですよね。
パワーも無いから小さいものしか挽けないので、すぐに飽きちゃう。
陶芸の入り口としてはいいですが、
それであきらめてしまうのなら、本格的なでかいのを使ってください。
そんなこと言ったって高くて買えないし、
泥だらけになっちゃうから置き場所も無い〜。
なんてあなたは近所の陶芸教室に通いましょう(笑)。
本格的なロクロで思う存分作品作りに没頭できます。
それともう一つは練習法。
趣味でやっている方はいろいろな形を作ります。
当然ですね。職人じゃないんですから。
お皿、茶碗、徳利など
思いつくままに挽くのが楽しいんです。
でも本当にロクロの技術を身に付けたいのなら、
最低でも同じものを5、6個は作った方がいいんです。
例えば、径9センチ、高さ10センチくらいの湯のみを5個作ろうと目標を決める。
それが終ったら、径12センチの茶碗を5個作る。
このように同じものを作ることによって、手が動きを覚えてきます。
前の失敗を直そうと努力もします。
もっと薄く、軽く作ろうと向上心が芽生えてくる。
ここが大事なんですね。
趣味でやってるんだから、好きなもの作らせてくれ〜。
これもごもっとも。
気の向くままに作るのも面白くていいんですよ。
だから無理にとは言いません。
でも今よりもっと上手くなりたかったら・・・、
せめて同じサイズの湯のみを3個は挽きましょう。
決してあきらめない。
必ずうまくなると信じながら・・・。
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2008年4月15日(火)
産地って?

今回のテーマは産地です。
産地の写真てのも無いもんですから、
とりあえず「ち」が3つ並んで、「さんち」ってことで(笑。
やきものに限らず、有名な産地って日本中にたくさんありますよね。
愛媛のみかん、青森のりんご、嬬恋のキャベツ。
埼玉でも深谷のネギ、鴻巣や岩槻の人形なんかもそうです。
こういった産地はやきものの世界でもたくさんあります。
九州は佐賀県の唐津市で唐津焼。
唐津焼は施釉陶器として朝鮮唐津や斑唐津なんかが有名ですね。
やわらかい白化粧の御本手や鬼萩などの荒々しさも持つ山口県萩市の萩焼。
釉薬を掛けない焼締め陶の岡山県備前市で備前焼。
たぬきの置き物で有名ですが、焼締めも盛んに行われている
滋賀県信楽町の信楽焼(シガラキヤキ)。
日本の和食器の半分以上を生産していると言われる
岐阜県多治見市、土岐市を中心とした美濃焼。
ここでは織部や志野なんかが有名です。
関東では益子焼、笠間焼なんかも産地ですね。
こういった産地は良質の陶土が取れて、
近隣に燃料となる薪があるというのが共通する要素です。
かつでは腕のある陶工達が陶土を求めて全国を旅したのでしょう。
あるいは、各所の大名が自国の産業を育成するために
陶工を呼んだのかも知れません。
陶土があり、薪があればあとは窯を作るだけ。
1人の陶工だったのが、2人、3人となり、やがてたくさんの窯元が作られ、
産地として今日に至るわけです。
やきもの屋ってのは新しい土に目がないんですね。
とりあえず焼いてみたくなる。
焼いてみてこの土なら焼締めでいこうか、釉薬ものでいこうか、
はたまた化粧を掛けようか、考えるのが大好きな人達なんです。
どうしようもない土でも薪で燻して炭化を掛ければ、
渋くて立派な作品が出来上がります。
だから、陶工が土を求めて全国を旅する気持ちもごもっとも。
全国どころか、世界中の土を焼いてみたいんじゃないでしょうか。
もし今が江戸時代なら、大名に呼んでもらいたいですね。
「お〜い、行雲。ぜひウチの土地でやきもの作ってくれ。陶土も薪もたくさんあるで〜。」
なんて言われたもんなら、翌日には馬に乗って旅立ちでしょう。
そこを一大産地にして満足満足。
んでもって、また違う大名に呼ばれての窯作り。
明日をも知れぬ風来坊。
そんな生活してみたいですけど、今は平成の主権在民なんですよ〜。
お後がよろしいようで。
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2008年4月6日(日)
定番ですが、桜満開。

写真は都内某所の桜並木満開の様子です。
この時期ですから当然「桜」でしょうという事で、
あえて反発せずに掲載してみました。
桜というと花びらが思い浮かびますが、
実は桜の木本体にも魅力があると思うんです。
よく見るとなかなかきれいな地肌だったりします。
桜に限らず、木は陶芸でも良く使いますね。
コテやヘラ、板なんかもそうですし、ロクロにも使われています。
ロクロの種類で、蹴ロクロというものがあります。
唐津焼で使われることが多いのですが、
盤面と足で蹴る部分が接続されているので、
両手で粘土を成型しながら、足で回転をかけられるという便利な道具です。
この蹴ロクロはケヤキの木で作られているんです。
ケヤキは固くて重いので、ロクロには最適なんですね。
盤面が重ければ回すのに力が要りますが、
一度回転させてしまえば比較的長く回り続けてくれます。
軽いとすぐに止まってしまいますからね。
そんな重いケヤキに匹敵するのが、実は桜の木らしいんです。
また、木の価値的にも桜の方が上なんだとか。
そう言われてみれば、桜の太い木を切るっていうのも
なかなか勇気がいりますもんね。
木を切るより花を見た方がいいんじゃないって、
日本人なら誰でも感じるでしょうし、材料として使うのはもったいない。
そんな桜ですから高級品として扱われるのでしょう。
桜の木に価値があるなんて、最近まで知らなかったので、
今度から花だけでなく、木本体もまじまじと観察してしまいそうです。
「ん〜ん、このフシはいい所に付いているよ。枝の曲り具合なんかも最高だ。」
なんつって。
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2008年3月27日(木)
いいものがはいりました。

写真は最近手に入れたモネの「セーヌに沈む日、冬の効果」て絵画のポスターです。
額には入れず、宅配便で送られてきた時に梱包に使ったダンボールが額変わりです。
ヒモもそこいらに落ちていたものを再利用。
ポスターもダンボールにガムテープで固定です。
額ダンボールのフチはハサミとカッターで荒目に加工して、
ポイントポイントは手で引きちぎります。
ジーンズでいうところのビンテージ加工ってやつでしょうか。
古いものが好きなので、どうしてもこうなっちゃうんですね。
完成品を飾りながら、しばし鑑賞。
ほとんど自己満足の世界です。
ところで、このダンボールって素材は以外と重宝しますね。
梱包もさることながら、芸術品としての素材にも使えると思うんです。
もし、ウチが画家ならキャンパスは迷わずダンボール。
絵の具も市販のものは使わず、身近な野菜や花から抽出します。
紫はナス、オレンジはにんじん、赤はバラの花びらなどなど。
小さくみじん切りにして、すり鉢で擂っていきます。
まぁ、色が薄いようならちょっとは市販の絵の具の力も借りましょう。
人間、妥協も必要です。(笑
その自家製絵の具でダンボールに思う存分描きまくる。
色がダンボール色に染まりやすかったら、のりを付けて白化粧土を振り掛けましょう。
特製白キャンパスの出来上がりです。
白地のダンボールキャンパスにさんざん描きまくり、
最高級品の額に入れて飾ってみる。
春の芸術品?の完成です。
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2008年3月18日(火)
器に花を咲かせましょう。
写真は窯場の入り口に咲いた梅の花です。

窯小屋があるせいか、若干日当たりが悪いので、
通常の梅より開花が遅く、今でもしっかりと咲いています。
ここで、花を器に咲かせる技法をひとつ。
通常の上絵付けだと器を本焼した後に、器体に絵を描いて
再度800度前後で焼付けますが、これがちょっと面倒って場合。
まず素焼き素地に釉薬を掛けて、
その釉薬の上に絵を描いちまうって技法もあるんです。
これだと1回の本焼きで完成しますから、経済的だし手間もかかりません。
問題は釉薬の上に描くわけですから、剥がれる場合もあるってこと。
まあ、もし剥がれたらそこに水やCMCを付けて、再度貼ればばっちりです。
枝は鉄絵じゃなく、黄土で描くなんてのもいいでしょう。
花びらはこの際だからフトコロを奮発して銀彩で、
おしべは金彩で描くと芸術品に早変わりです。
そうなると、素地の色は黒系がお似合い。
白のキャンパスに咲かせる花もあれば、
黒のキャンパスに咲かせる花もあるって訳です。
大皿や壷の隅にちょっこと咲く梅の花。
地に咲く梅は散れども、やきものに咲く梅は散らずってところです。
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2008年3月11日(火)
修行の思い出。
春先で暖かくなってきたので、庭先で運動を兼ねて素振りをひとつ。
ついでにクラブの写真をパチリです。

この写真はゴルフの修行時代に使っていたサンドウエッジ。
ヘッドの部分に穴が空いていますが、全体的に重かったので、
このようにやや軽くして使っていました。
クラブを久々に振ってみて、修行時代の懐かしさが込み上げてきましたね。
練習も趣味でやっているうちは楽しくていいのですが、
修行としてやるとつらいのなんのって。
ゴルフの研修生ってのは身体はボロボロって人が多いです。
手はマメだらけ、腰痛や膝痛持ちなんてのは当たり前の話。
身体の一部分を非常に酷使するスポーツですから。
今、当時のゴルフの師匠と同じ位の年齢になってみて、ふっと思うことがあるんです。
「もっと長く、師匠についていけばよかったかな」って。
ゴルフってのは職人芸なんです。
たった1個のボールをクラブを使って、思い通りに運んでいく、まさに職人技。
こういった職人の技術って、本人にしかわからない秘術が必ずあるものなんです。
今、自分も伝統工芸の職人になって、つくづくと思います。
この秘術をどうやって教えてもらうか。
ここが、プロになれるかどうかの分かれ道だったんです。
プロゴルファーの息子や娘って、プロになる人が多いですよね。
兄弟全員プロなんてのも珍しくありません。
でも、その師匠の弟子達は全員プロになれるでしょうか。
答えはNOですよね。
10人の弟子がいて、1人もプロになれないなんてのはザラです。
じゃあ、なぜ息子達をプロにできるのか。
その師匠の秘術を息子達は伝授されてるからなんですね。
もちろん、プロの遺伝子を継いでるわけですから、素質もあるのは事実です。
環境にも恵まれているでしょう。
しかし、兄弟全員に素質があるとは限りませんし、
子供の頃からクラブを握らせてない、なんてのもザラです。
そんな息子をたかが2、3年でプロテストに合格させるんですから。
まさに、師匠の秘術を体得した結果でしょう。
こういった技や秘術と呼べるものは、そう簡単には教えてもらえません。
何年も何年も師匠と顔を会わせて、少しづつ教えてもらえる。
そんなものなんです。
「そうか。このレベルまでやっと来たか。それじゃ、次はこれを教えよう。」
そう思って見守っているのが師匠というものです。
かつてゴルフ時代、師匠とラウンドしたことが何度もありますが、
ほとんどレッスンはしてもらえませんでした。
しかし、師匠は弟子達のショットは必ず見ていました。
「今、このレベルか。もうちょい。早く上がって来い。次のステップを教えるぞ。」
そんな目で見守っていたのでしょう。
しかし、当時の自分にはわからなかったです。
「教えてくれないのは、もう教える事がないからだろう。」
そう勝手に解釈し、もういいやと。我流でやるよと。
そんな答えを出したのを覚えています。
もっと師匠を信じて、5年なり10年なり付いていれば、
きっと何かが得られたはずだと。
今、この年齢になってやっとわかってきましたが、もう少し早く気づけば・・・。
時、すでに遅しです。
春うららかな日差しを浴びつつ、
そんな事を思い出させてくれた、ゴルフクラブでした。
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2008年3月3日(月)
やきものに梅ってどう?

写真は庭先に咲いた海の花満開の様子です。
きれいですね〜。
白色と薄ピンク色が交互に織り成すハーモニー。
この花をやきもので表現するとしたら・・・。
赤土に白化粧を掛けて、素地土を作る。
透明釉を掛けて本焼。
本焼後に上絵付けで梅の花を咲かせる。
こんなところでしょうか。
梅の枝は鉄絵で、花は上絵付け用の顔料を何種類か混ぜて、
少しぼかし目に描いていく。
絵を一番に表現したいなら、上記の上絵付けの技法が最適でしょう。
もうひとつ。
絵も見せたいけど、器も引き立たせたいのなら、
板谷波山氏が完成させた葆光彩磁という技法。
磁器をきっちりとロクロ挽き。
乾燥した素地を、水スポンジで軽く拭いてやわらかくする。
墨で花を下書き。
フチ取りを彫刻刀で削り、立体感を出す。
素焼きして、顔料を使って色を塗り分けていく。
場合によってはもう1回素焼きして、違う顔料で色をのせる。
その後、呉須を吹き墨。
マット釉を薄く掛ける。
釉垂れは削ってきれいに仕上げる。
本焼1280度前後で完成。
手の込んだ技法ですね〜。
すんごいきれいな梅の花が器に咲きますよ。
これで食器などの量産はまず無理ですから、
花瓶などの大物を1点勝負で作り上げるには最適です。
ロクロの技術と絵の技術。
全てを兼ね備えないと表現できない優れた技。
やきもので幻想的な絵画を表現したい人におすすめ。
最後に絵がちょっと苦手な方に。
上記の葆光彩磁の技法で、
絵の部分を布染めで仕上げるってのもありです。
和紙を花びらの形に切って、素焼き素地に貼り付け、呉須を筆でのせていく。
薄いところ濃いところと、分けて色をのせるのがコツ。
きれいな呉須の花が咲きますよ。
ん〜ん。時間があれば作ってみたくなりますね。
いやしかし。
まだまだ、ウチは土味たっぷりの灰釉・唐津で展開しまっす。
華やかさよりも侘び寂びで勝負!!
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2008年2月26日(火)
作ったねぇ〜。

写真は楽焼用に作ったテストピースの数々です。
写真だと大きさがわかりづらいですが、
全てぐい呑み位の大きさなんです。
右側から通常の楽用の土。
真中と左側は上記に黄土を数割づつ混ぜたもので、
赤楽用のテストに使います。
ちなみに、手前のチビ助は引き出して間もない、黒楽のテストピースです。
引き出して水に入れ急冷をかけてますから、真っ黒に焼き上がってますね。
ただ、単調すぎです。
もうちょっと釉薬の変化が欲しいと言うか・・・。
窯に入れて数分で引き出して急冷ですから、窯変も掛かりづらいんでしょう。
引き出してからオガ屑の中に入れて、還元をかけないといけない感じです。
あるいは、窯の中に炭を入れて焼くのもいいかも知れません。
おっと、炭ついでに話は楽窯に移りますが、すでにバージョン3へと変化しています。
今出たように、窯内に炭を入れて、
それをバーナーで炙って燃焼させる方策を取るんですが、
容積が足りないので、耐火断熱レンガをもう1段増やしました。
おまけにバーナー近辺は炎が直接レンガにあたってしまうので、
通常の耐火レンガに変更です。
このバージョン3のテストはまだしていないのですが、
温度が急激に上がってしまう対策としては、かえって良いかも知れません。
容積が増えた分、ゆっくりと温度上昇していくはずですから。
ちなみに、バージョン2のテスト中に小爆発発生!!
レンガのフタを開けながら、温度を上げていくのですが、
温度上昇がちょいと鈍ってきたので、フタを1個追加したところ、
そのレンガがものの見事に爆発しました。
「ボンッ。」と真っ二つです。
急熱はよくないので、フタを窯の周囲に置いて温めていたのですが、
それでも、熱に耐えられなかったのでしょう。
特にフタはバーナーの近辺に置かれますから、なおさらです。
フタを縦置きにして最初から火に掛けるべし。
教訓を学びました。
その教訓を生かしつつ、そろそろ赤楽のテストへと行ってきやす。
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2008年2月19日(火)
完成! 楽焼窯バージョン2。

写真はテスト焼成を終えて一段落ついている自作の楽焼窯です。
ちなみに、楽焼というのは千利休が楽長次郎に焼かせた茶碗で、
手びねりで1個づつ茶碗を作り、当時全盛であった登り窯を使わず、
炭を燃料にして1個づつ焼いていくという技法です。
焼成温度も通常のやきものより低く、
1000度〜1100度位あれば充分です。
今までは楽を焼く時に、一窯全体に火を付けて、
引き出し黒専用ふたを開けて焼いていたのですが、
茶碗1個を焼くスペースでいいのに、あまりに不経済。
小さい楽焼専用窯を作りたかったのですが、なかなか着工できずにいました。
そんな時、ふと思ったんです。
今ある窯の中に小さい窯を作れないかなって。
窯にはバーナーが付いてるのですから、
その部分を茶碗1,2個分囲ってしまえば、
何とかなるのではないかと。
思い立ったら即行動です。
耐火断熱レンガをメーカーから取り寄せて、
のこ切りで加工して、2時間程度で完成させました。
問題は温度がどう上がるか。
何せ過去のデータが何もない窯に火を入れるのですから、予想もつきません。
そんなこんなで、初回のバージョン1はとりあえず失敗です。
窯の煙突を利用しようと設計したのですが、
400度まで上げても煙突は全くひかないです。
おまけに温度上昇の早いこと。
400度まで5分程度で通過してしまうんです。
窯の容量の割りには、バーナーが強すぎるんですね。
こりゃ、バーナーの小さいのを使わないとダメかなと思っていた矢先に、
ふっと気づいたんです。
「フタしなけりゃいいんじゃない」って。
蓄熱を考えると窯を密閉したくなるし、
温度の上げ下げはバーナーでと考えるのですが、
温度上昇を抑えるには、火力を弱くするのではなく、フタの開閉でいいんです。
熱が勝手に逃げていきますから。
予想は見事に的中。
400度まで1時間の設定を見事にクリアし、
素焼きの800度までを2時間で調節。
目標の1000度達成で取りあえず終了です。
うれしいのなんのって。
これで燃費の無駄も無く、短時間で楽焼を存分に焼けるんですから。
この窯が1250度をクリアするかどうかは、また後のお楽しみです。
1100度から上は上がりづらいでしょうね。
どんな結果になるか乞うご期待!!
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2008年2月12日(火)
そろそろかな。

写真は近所の公園で咲き始めた花です。
花の名前は全くわからないのですが、薄雨の中、
きれいなピンク色の花を咲かせていました。
冬になると木々も枯れて、花などはほとんど見かけなくなるんですが、
春の音がゆっくりと近づいて来ているのでしょうか。
薄茶色の木々のすき間から、ぽっこりと顔を出していました。
ちなみに、この花をやきもので再現すると・・・、上絵でやるしかなさそうですね。
上絵とは成型→素焼き→本焼きで完成したやきものの上に、
上絵具で色をのせて、さらに800度前後で焼く技法です。
陶器よりも磁器ものに多いですね。
磁器は素地が真っ白ですから、どうしても綺麗な絵付けをしたくなるんでしょう。
陶器ですと白化粧の上に赤絵なんてのも素敵ですね。
赤土にたっぷりと白化粧を施して、本焼きした後、
ゆっくりと時間を掛けて擂った赤絵で絵付けをしていく。
いいですね〜。
この花のように、暖かい春が早く来てほしいっす。
寒いのもいいけど、やっぱり暖かい方が身体も動くし、いいと思いません?
梅が咲き、桜が咲いて、樹木が緑に生い茂る・・・。
春待ち遠しい、今日この頃です。
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2008年2月5日(火)
火力はすごいよ。

写真は前回の窯焚きの際に火力に負けて、へしゃげてしまった白化粧のお皿です。
何とも、炎ってのはすごい力ですね。
土によって耐火度が違うので、
たまたま温度に負けてしまったといえばそれまでなんですが、
見事にぺしゃんこになってしまいました。
同じ土でも窯内の置き場所によっては何ともないので、
どこに作品を置くか、炎の通り道を計算しながらの窯詰めが、
いかに重要かってことが証明されましたね。
置いた場所は窯内の一番高温になる所。
しかも還元を窯焚きの最後まで掛けてますから、
すんごい圧力もかかっています。
窯詰めの時に、もしかしたら負けるかなってちょいと思ったのですが、
何としても時間が無かったものですから、
「ええぃ、やってまえっ。」てなもんで、そのまま詰めてしまいました。
わかってはいたものの、ホントに窯焚きは難しいですな・・・。
100パーセント成功するってことが絶対無いだけに、
窯詰めはパーフェクトにしておかないと痛い目に会うってことです。
毎度毎度、「窯ちゃん」にはいい経験させてもらってます。はい。
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2008年1月30日(水)
釉は流れ過ぎ。

写真はぐい呑み型のテストピースです。
釉薬は灰80に対して、鬼板20の割合。
鬼板と言うのは含鉄土石のことで、簡単に言えば鉄分を含んだ粘土のことです。
鉄分が含まれているので、この鬼板を加えることで、
釉薬はいろいろな色合いに変化します。
写真では見づらいですが、灰80、鬼板20で黒と茶色の中間のような発色。
鬼板を増やしていくと黒になる計算です。
と、ここまではあくまでも理論上の話で、これに加えて土に含まれている鉄分量、
窯焚きした時の炉内の雰囲気など、いろいろな要素で色が決まります。
ここら辺がやきものの面白くもあり、難しい所でもあるんですね。
ちなみに上の釉薬は流れ方もすごいので、商品として使うのは難しいでしょう。
写真をご覧のように、釉薬が高台部の目土の所まで流れているのが
おわかりかと思います。
1点もので徳利や壷など、器の中が見えない作品なら
何とかなるかも知れませんが、食器系だとまず無理ですね。
個人的に色合いは気に入っているので、花を咲かせたいのですが。
これだけ釉が流れてしまうと、窯内の置き場所や窯詰めの手間を考えると・・・。
扱いやすいというのも、良い釉薬の条件です。
どんなにきれいな色でも、10個焼いて1個しか成功しない釉は
淘汰されてしまうでしょう。
芸術品を焼くか、ふだん使いの器を作るかによっても違ってきますが・・・。
扱いやすくて、あっと驚くような渋い風合いの釉。
何とかして作りたいものです。
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2008年1月24日(木)
テストピース現る!?
テストピースってご存知ですか?
やきものの実物を作る前に釉薬の発色、
土の色合いなどをチェックする陶片の事です。

作家によってテストピースの形態はいろいろです。
ぐい呑み型を作る人もいれば、お皿の型を作って
いろいろな釉薬をのせていく人もいます。
私の場合もその時の気分で、ぐい呑み型にしたり、
写真のようにホントの陶片にしたり。
ぐい呑み型は1つ1つが独立している上、釉薬の流れ具合もチェックできるので、
単体で見たときに作品化のイメージがとりやすいです。
一方、お皿型にするといろいろなパーセンテージの釉薬をすぐに比較できるので、
パッと見て比べやすいという利点があります。
ただ、お皿が平面だと釉薬の流れチェックができないので、
織部や灰釉のようにある程度釉薬を流す作品には不向きなような気がします。
ちなみに写真は鉄釉のテストピースで、鉄分が7%と10%のものです。
左が7パーでいわゆる黒天目の釉薬、
右が10パーで鉄赤釉のような色合いですね。
この時の焼成データもしっかりと記述しておけば、
同じ色合いを再び再現できるって訳です。
1点のみの名作を作るのもプロとしての醍醐味ですが、
同じ作品を何度も作れるって事が
陶職人としての一番の資質なんじゃないでしょうか。
そのために日々のデータをきちんと管理する。
同じ土、同じ配合の釉薬を作る。
こういった地道な作業の繰り返しで作品は作られていくんですね。
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2008年1月15日(火)
これで照らします。

ただ今、本焼き中なんですが、窯出し時に大活躍するのがこの懐中電灯なんです。
本焼きで温度が1250度にもなった熱々の窯がゆっくり冷めていくんですが、
だいたい200度位で温度の低下が鈍ってきます。、
そこで、窯のフタを少し開けて中の温度を逃がしてやるんですが、
ただフタを開けるなんて事はしません。
暗闇の中をこの懐中電灯で照らして、作品の焼け具合をチェックするんです。
1センチの隙間から照らして見る訳ですから、
作品の全体像は見れないのですが、釉薬の発色はわかります。
成功か失敗か。
ワクワクする瞬間が待ってるんです。
そんな楽しみな時間を手伝ってくれるのが、この懐中電灯って訳です。
そういえば以前にテレビでやっていたのですが、
大地震の被災者の方に、一番欲しかったものは何ですかって聞いてたんです。
意外に多かった答えは手回式のラジオ付き懐中電灯。
普通は水とか食料、毛布とか考えつきそうなんですが、
大地震の際はこういった生活必需品は真っ先に配布されるらしいのです。
そうなると他に必要なものは、情報を取るラジオ系。
しかも電池が切れないように、手回式で懐中電灯が付いてる物。
なるほど、言われてみれば納得です。
ご覧の皆さんも一家に一台どうですか。
ラジオ付き懐中電灯。
ちなみに、ウチのはラジオも付いていますが、
手回式ではないので電池が切れたらアウトです。
どうも最後の詰めが甘いんですよね。
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2008年1月8日(火)
新年あけましておめでとうございます。
新年あけましておめでとうございます。
本年も陶器屋をよろしくお願いします。
さてさて。
新年明けての作品作りは、まず朝鮮唐津の片口から始めました。

写真が乾燥中の片口です。
口の部分に特徴がありますね。
片口って言うのはもともとお酒や醤油なんかを注いだりする器だったんですけど、
今は中鉢としておしんこを盛っても良し、
煮物を盛っても良しの万能な器になってるんです。
横から見ると何となく鳥っぽく見えていいでしょ。
この口の部分があるのと無いのでは全然雰囲気が違ってきます。
作り手からすると2手間位加わるので、大変なんですが、
完成した後にまじまじ見ると、かわいいのなんのって。
今回の片口もろくろを使わず、手びねり風に仕上げるため、
たたら成型で仕上げました。
縁の部分もわざと切らずにごつごつ感を残す。
決してきれい過ぎに仕上げない。
手作りの跡をどこかに残す。
このイメージが量産ものには無い、手作りの醍醐味です。
あとは釉薬でワラ灰釉をいかにきれいに出すかで決まります。
黒と白が織り成すハーモニー。
焼き上がりが楽しみです。
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