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■ 2009年 陶芸エッセイ 「前略 行雲より」 ■

 

 

 2009年12月27日(日)

桃山に思う。

 

前略 行雲より。

 

いよいよ年末も押し迫り、2009年も残すところあと4日になってしまった。

あっという間に一年が過ぎていくが、皆さんは新年に向かって目標を立てただろうか。

仕事で成功する、資格を取る、趣味を極めるなど、

具体的な目標を立てて、それに向かって邁進しよう。

「努力は決して裏切らない。」

2010年を充実した年にするために。

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

TBSドラマ「JIN 仁」の宣伝広告である。

 

たまたま、やきものの下地用の古新聞に掲載されていたので、

かなり汚れているが、皆さんはこのドラマを見たであろうか。

 

最終回の視聴率が25パーセント超え。

月9ドラマも真っ青の数字をはじき出した。

 

ドラマは大沢たかお演じる主人公の脳外科医 南方仁が

現代から江戸時代にタイムスリップして幕末の人達を救っていくという内容だ。

 

番組放送前から結構宣伝していたので、初回から見続けていたが、

ストーリーの面白さと出演者の名演技にすっかりとハマッてしまった。

 

ここで見ていない方のためにあらすじをひとつ。

 

主人公の脳外科医 南方仁は恋人である未来(中谷美紀)の脳腫瘍の手術を

するが、結果として植物人間にしてしまう。

苦悩の末、うだつのあがらない医者になってしまった彼が、

ひょんなことから江戸時代にタイムスリップして、医者としての使命感を取り戻していく。

 

コレラを治すためペニシリンを作ったり、医療設備のない中で手術を決行したりと

現代と過去の違いを痛切に感じさせる。

 

また、坂本龍馬(内野聖陽)、咲(綾瀬はるか)などの熱演も光る。

 

そして、最終回。

江戸時代の花魁で恋人未来と瓜二つの野風(中谷美紀)の乳がんが見つかる。

仁は手術ができるのか。

できたとしても手術は成功するのか。

かつて恋人の手術を失敗した彼が、過去の自分と決別し新たな自分を取り戻せるのか。

そして、感動のラストシーンへ・・・。

 

初回の謎解きは未解決のまま終ってしまったので、間違いなく続編がありそうだ。

何でも原作の方は漫画で、いまだに連載しているらしい。

この原作が終っていないのに、ドラマを終らせる訳にはいかないのだろう。

何にしても楽しみな番組が一つ増えたわけだ。

今後の続編、また映画化の話も出ているらしいので期待したい。

 

 

さて、江戸時代といえばやきもの隆盛の時代だ。

江戸時代の少し前、織田信長や豊臣秀吉が天下を争った安土桃山時代には、

今でも美術館などで保管されている「桃山陶」と呼ばれるやきものが盛んに焼かれていた。

 

当時は戦国乱世の時代。

明日には命を落とすかもしれない戦国武将たちは、

日々動じない精神を養うため茶道をたしなみ、

そこで使う茶道具を作らせ収集していった。

 

この頃作られた「桃山陶」を目標にして、現在製作している陶工の方たちも多い。

また、桃山陶には全く興味を示さない陶工たちも多い。

 

ここら辺はそれぞれ作り手の好みの問題で、賛否両論分かれるところだ。

 

ちなみに、私は桃山のやきものは好きだが、それに追い付こうとは全く思わない。

現代にある材料、窯、作り方を駆使すれば、当時とは違うものができるはずで、

その時代に合ったやきものを作ることが最善の方法であると思っている。

 

確かに桃山陶は目で確認できる品が残っているので、

目標としてとらえやすいとは思えるが、

「創造する」という観点からは少しかけ離れているように感じてならない。

 

「芸術は爆発だー。」の岡本太郎氏だったら、きっとこう言うだろうな〜。

「感じるままに作るんだよ。自分の中から出てくる勢いを作品に現すんだ。」って。

 

陶工として、しばし反省・・・。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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 2009年12月12日(土)

一瞬の油断。

 

 

前略 行雲より。

本日の熊谷は昨日とは打って変わって快晴のあったか日和。

こんな日は外に出て運動するに限る。

たまには公園で思いっきりサッカーボールなんぞを蹴ってみたいものだ。

 

 

さて、今回の写真はこれ。

ものの見事につぶれてしまったぐい呑みのテストピースである。

 

先日、工房の近所に住んでいる方が畑の土を掘ったところ、

粘土層のようなものがあったのでやきものに使えないかと尋ねてきた。

 

持ってきてもらった土を見たところ、何とか成型できそうな粘り具合がある。

これはもしや使えるかなと思いつつ、とりあえずテストしてみますと返事をし、

ぐい呑みのテストピースを作ってみた。

 

成型は全く問題なし。

練りを充分にしたところ、ロクロでも挽けるほどの滑らかさも出てきた。

素焼きも問題なし。これは使えるかなと一瞬の油断が出た。

 

陶工にとって地元の土を使えるほどの喜びはない。

もし使えるのなら新しい熊谷焼の誕生である。

山の無い熊谷で土が取れるなんて・・・。

 

この油断がミスにつながる。

 

通常、全く初めての土を焼く場合は土つぶれを防ぐため、

道具土などで作った焼台の上に乗せて、テストピースがつぶれてもいいように焼くのだが、

今回は棚板の上に直接乗せて焼いてしまった。

 

結果はご覧の通り。

1250度の炎に耐え切れず原型が全くわからないほどのつぶれようである。

ある意味、釉薬に使えるほどの溶け具合だ。

 

焼台の上に乗せておけば、そのまま台ごと捨ててしまえばハイ終了なのだが、

棚板に直接置いた土はベタッと板にくっついてしまう。

ハンマーとたがねで叩きながら剥がしてみたが、あまりのぶ厚さにびくともしない。

しばらく棚板のこの部分は使えそうにない。残念。

 

さて、問題はこの土だが、1250度に耐えられないからといって

やきものに使えないかと言うとそんな事はない。

もしかしたら、1200度で見事な発色をするかもしれないし、

1180度の酸化焼成あたりで焼けばきれいに焼きあがるかもしれない。

 

土にはそれぞれの特徴があり、

理想の温度帯というのはいろいろテストしてみないとわからないものだ。

 

市販の土に慣れてしまうと、やきものに使う土は1200度〜1280度位で焼けるのが

普通だと思い込んでしまうが、ここら辺のところは常に柔軟な発想を持ちたい。

 

別に900度だっていいじゃん。

1100度で焼いて何が悪いと開き直っていいのである。

 

たた、問題は使う釉薬の溶ける温度帯である。

市販の釉薬はだいだい1200度以上の温度で溶けるように作られている。

この釉薬を掘ってきた土に掛けて

1100度で焼成をストップしても釉薬は溶けきらない。

 

この場合は釉薬にフリットを入れたり、

楽焼用の早く溶ける釉薬を使うなりして調節しなければならない。

 

土と釉薬の相性を良く考えて焼くのがベターだということだ。

 

さて、この土。いったい何度で焼けば一番いい発色なのか興味のある所だが、

今回は土を使い切ってしまったので、また時期をみてチャレンジしてみたい。

 

土を変えるのは、作陶のモチベーションを高める一番の方法だから。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

 

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2009年11月27日(金)

光と空気の表現者。

 

前略 行雲より。

本日の熊谷は快晴のあたたか天気。

庭のもみじもそろそろ紅葉が本格化してきた。

窯場の屋根に落葉がどっさりと積もるんですが、これもまた季節の風物詩。

お気に入りの歌でも口ずさみながら、竹ぼうきでよいしょっと履けばいいんです。

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

西洋絵画の巨匠モネの「印象 日の出」である。

 

モネというのは19〜20世紀にフランスで活躍した画家で、

本名をクロード・オスカル・モネ。

その彼の出世作といわれているのがこの絵だ。

 

港街から見える日の出の神秘的な風景。

心静かにその時をじっと見つめて

キャンパスに筆を落とすモネの姿が目に浮かんでくる。

 

この絵をモネは「印象」と名付け、1874年、仲間と共に個展にて発表。

ここから「印象派」という言葉が生まれることになる。

 

モネは少年時代、風刺画を描いて小遣いを稼いでいたのだが、

ある日一人の無名画家ブーダンと出会う。

ブーダンはモネの非凡な才能に目を留め、風刺画ではなく、風景画を描くことを強く勧めた。

その後、モネの才能は一気に開花していく。

 

まさに相田みつを氏の名言、「そのときの出逢いが 人生を根底から変えることがある」と。

 

その後モネはパリで本格的に絵画を学び、美術史に残る仲間たちと出会う。

マネ、シスレー、ルノワールの面々達だ。

やがてこの仲間達と「印象派」展を開き、現在の名声を得ている。

 

以上がモネの略歴だが、ここで個人的に私の好きなモネの絵を紹介したい。

 

まずはこれだ。

「サン・ラザール駅」

汽車の吐く白い煙や水蒸気に光が反射し、

何とも言えない幻想的な風景が描かれている。

印象派の特長として、光と空気を巧みに表現している感があるが、

まさにその代表作と言えるような気がする。

 

 

お次はこれ。

「ラ・ジャポネーズ」

当時はジャポニズムと呼ばれる日本趣味がヨーロッパで流行していた。

浮世絵や着物、ござ、団扇など、日本でお馴染みの小道具をふんだんに使い、

ややおちゃめな活気ある作品になっている。

ちなみにモネ自信は後年、

この作品の舞台設定や衣装などを悔いているらしいが、いやいやなんの。

これはこれで面白みのある立派な作品です。

 

 

 

そして何といっても、私の一番好きな作品がこれだ。

「日傘をさす女性」

バックに流れる青い空、風になびく白い服、

太陽から降り注ぐ陽光などがものの見事に表現されている。

人物画でありながら、顔は表現されていない。

そのため風景の印象が強く残り、人と自然が見事に調和されている。

写真でしかお見せできないのが残念だ。

興味のある人はぜひ画集を手に入れて見て欲しい。

 

今回はこれら4点を紹介したが、

まだまだモネの素敵な作品は限りなくある。

有名どころでは「睡蓮」「アルジャントゥイユのひなげし」などなど。

機会があればまた紹介してみたい。

 

 

いや〜しかしすごいですね。

やきものにはない表現力。絵画ならではといったところだろうか。

ここまで紹介しているとガゼン作品への製作意欲わいてきますね。

いっちょ大皿挽いて、「絵画」描きますか。

 

おっと最後に忘れずにもう一度。

「そのときの出逢いが 人生を根底から変えることがある よき出逢いを」

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年11月14日(土)

四角いおもちゃ。

 

前略 行雲より。

本日の熊谷は雨上がり。

午前中は大雨だったが、午後からはうっすらと日が差すことも。

 

いよいよ秋も終り、冬、年末へと向かっていく。

一年が経つのは早いものだ。

ついこのあいだ年が明けたと思ったら、もう終りへと近づいている。

残り少ない2009年だが、悔いのない年へと締めくくりたいものだ。

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

かつて大ブームを巻き起こしたルービックキューブである。

 

このキューブ。最近ちょこちょこテレビで見るようになったので、

どんなもんかと思って手に入れてみた。

 

大きさも手の平サイズ。軽さも適度。何と言っても回した時の感触がいい。

ちょっとした空き時間をつぶすのに最適なのである。

 

利用頻度が一番多いのはパソコン作業の時。

起動させる時や計算処理をさせている時など、

パソコン仕事でのちょっとした待ち時間というのは案外多いものだ。

 

そんな時は大抵お気に入りの雑誌などを読んで時間をつぶすのだが、

雑誌を読み尽くした時はこのキューブが重宝する。

 

くるっくるっと各所を回しながら色を揃えていくと、5分や10分などは

あっと言う間に過ぎてしまう。

 

6面揃えるのが目標なのだが、なかなかうまくはいかない。

1面は楽勝。これは何となく回してれば誰でも揃えられる。

 

ところが、「完全1面」というのをご存知だろうか。

写真のように一番上の面を全部同じ色に揃えて、

接している4面の上一列目を各色で統一する。

これを「完全1面」と言うのだそうだ。

 

6面揃えるのはまずこの完全1面をクリアせよとのこと。

 

で、この完全1面てのが、「ちょい難しい」程度で意外とできてしまうところが面白い。

単純に1面揃えるより複雑で、2面揃えるよりは簡単と言う、

それこそちょっとした空き時間に最適な遊び方なのだ。

 

たまにテレビ見てると、恐ろしく早いスピードで6面揃えちゃってるんですよね。

 

ウチも一度は6面を揃えてみたいもんですが、

今のところはこの完全1面を作っては崩し、作っては崩しの繰り返しで満足してます。

 

 

さて、このキューブから連想される陶芸作品と言えば、立方体の形をした

陶ランプといったところだろうか。

 

製作はたたらで。新聞紙やダンボールで型を作り、そこにたたらを貼り合わせていく。

少し乾かしてから、針で各所にお好みの穴を開け光の通り道にする。

 

型にした新聞紙はそのまま焼いちゃいましょう。

おっと、キャンドルを入れる大きめの穴も忘れずに・・・。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年10月31日(土)

全ては自分で決めたこと。

 

前略 行雲より。

季節はすっかり秋色真っ只中で、雨天の冷え込みはだいぶ厳しくなってきた。

先日の雨の日はあまりの寒さにストーブに点火。

この時期にストーブかよと・・・。

寒暖の差に気をつけながら、体調管理に注意する毎日である。

 

 

 さて、今回の写真はこれだ。

季節はずれのトマトの実である。

 

もうトマトはとっくに旬を過ぎているのだが、ウチの菜園ではまだ何とか実が生っている。

 

生っているからには収穫しなければいけないが、これをどうしましょうと。

何と言っても一番おいしい時に収穫したいではないか。

 

ただ難点がひとつ。

ウチの菜園は完全無農薬なので虫の被害がある。

例えばトマトなんぞは真っ赤に熟すまで収穫を我慢したいところだが、

人間が見て食べたいと思う頃は、虫たちにも絶好の食べ物となる。

 

もうちょっとで真っ赤になると言うところを狙って虫が皮の表面をかじる。

どうせならもっと食ってくれよと言いたい位、

中途半端な食べ方をするのでそこがまた許せないところだ。

そんなこんなで、ウチでは虫にやられる前に収穫している。

 

ではいつ収穫すればいいのか。

 

まずトマトは花が咲き、実が出来るのだが、最初は上記の写真のように緑色をしている。

 この緑のトマトが、ある日突然写真のように赤身を帯びてくる。

このまま放っておくと真っ赤に熟すのだが、ウチではこの赤スイッチが入ったら収穫してしまう。

すると虫の被害に会う前にバッチリOKという寸法だ。

 

じゃ緑のうちに収穫するとどうなるか。

今回はこの点を写真を見ながら実験してみよう。

 

 まず、緑色のトマトと赤身を帯びたトマトを収穫する。

写真だとわかりずらいが、右側のトマトは実際に見るといくらか赤くなり始めている。

 

 

 3日後の写真だ。

右側のトマトが赤くなってるのがよくわかる。

左は緑のまま変化なし。

保存方法は台所の片隅に置いたままの状態。

冷蔵庫には入れずに常温で置いておく。

 

 そして、5日後。

右側は真っ赤に熟している。

左は相変わらず変化なし。

このまま永遠に緑のトマトは緑のままだろう。

 

一方、赤トマトの方はここまでくれば丸かじりするも良し、

冷蔵庫で冷やしてから食するも良しの、ちょうど食べ頃と言えるだろう。

 

お味はと言うと・・・。

 

やっぱり実を付けたまま熟したものには勝てない。

色合いは同じように見えても糖度が全然違う感じだ。

ただ、赤いことは赤いのでリコピンの量は同じくらいあるのではないだろうか。

リコピン計が無いので何とも言えないところだが。

 

理想は糖度バッチリのトマトだが、

手作り野菜は無農薬の安心安全が一番のメリットなので仕方の無いところだ。

 

完全無農薬・・・。ここだけは絶対譲れない。

 

さて、この菜園生活も夏場の暑い日や雑草取りの時期には何度辞めようと思ったか数知れない。

しかし、ここで辞めたら笑い者である。

「根性ねえな〜。」と自分にも周りにもけなされるだけだ。

 

「継続は力なり。」

続けてさえいればきっといいことがある。

昔からそう自分に言い続けて生きてきた。

 

そんなことをフッと思っていたところ、

先日あるテレビ番組で芸能人の熟年世代が一日先生になり、

若手の人達に想いを説法すると言ったような番組があった。

 

この中でラサール石井氏がおもしろいことを言っていた。

 

何でも彼の予備校時代の先生の言葉らしいが、

「人生は厳しいものではなく、思いっきり甘いものだ。」と。

「何かを一つでも続けてさえいれば、絶対いいことがある。」と。

 

なるほど・・・。

 

人は必ず年を取る。

放っといても今日という日は終り、明日が訪れ、1年などはあっという間に過ぎてしまう。

 

そんな時に自分は何ができるか。

 

時代に流されそのままいくのも良いだろう。

 

しかし何か一つでも続けて、いわゆる「一芸に秀でる」のか。

あるいは何もないまま過ぎ去っていく日々をじっと待つのか。

 

全ては自分の判断に委ねられている。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年10月10日(土)

ちょいとひねりを。

 

前略 行雲より。

 

先日の台風はすごかったですね。

テレビやラジオで頻繁に台風のすごさを放送していたが実感がわかず、

まぁ何とかなるでしょうなんてタカを括っていたのも束の間。

当日の九州地方の台風直撃映像を見てびっくり仰天。

体育館のような建物の屋根が半分以上吹っ飛んでました。

 

こりゃ大変だとばかり、深夜12時位から物干し竿を降ろしたり、

飛んでいきそうなものを縛ったりで、そんなことは早くやれよ〜ってな話。

 

結果、過ぎてしまえば何てことなかったが、

備えあれば憂いなしをしみじみと感じた一日だった。

 

 

さて、今回の写真はこれ。

サンプル用に作った焼締めの片口である。

 

読者の方で趣味で陶芸をやられる方もいると思うが、

電動ロクロをある程度廻せるようになったら、ぜひ作ってみてほしい。

 

ロクロを挽いてハイ終りではなく、切ったり、ひねったり、

指先や道具を使って造形に変化を与えるのも面白いものだ。

 

もちろん初心者のうちは同心円で挽くことができないので、

まずはきっちり作るのが重要だが、そればっかり作っていたのでは飽きも来るし、

そもそも芸術としてはいかがなものかとなってしまう。

 

きれいに挽くのも大事だが、

ちょっと失敗した作品などは弓などの道具を使っていろいろな形に切ってみる。

指先ではじいてみる。穴を開けてみる。

そこから何かが生まれるかも知れない。はたまた生まれないかも知れない。

しかし、何もしなければ創造力は生まれてこないので、

とりあえず変化させてみることが大事だ。

 

 

全体的な作り方のコツは、作品を触り過ぎないってこと。

ロクロを素直に挽くのも、挽いた後に変化を加えるのにも共通して言えることだが、

土はなるべく触らない方がいい。

触れば触るほど手跡が残り、だらしない形になってしまうことが多い。

「なるべく触らないように。」と常に自分に言い聞かせて作品作りをしよう。

 

 

さて、それでは定番の形を何点か紹介してみよう。

 

まず、最初に出てきた片口。

小鉢を挽いたら、1箇所指で押し出すだけ。非常にシンプルだ。

ロクロで同心円に挽けなかった作品などは、

この片口にしてしまえばつぶさなくて済む。

 

続いて、三方円。

小鉢を挽いて三方を板などで軽くつぶしてやる。

正三角形気味に作るのがコツだが、微妙にずれていても面白いかも知れない。

 

お次は割山椒。

小鉢を作り、三方を弓で切っていく。

切ったままでもいいし、フチをゆがめてもいい。

汁ものなどは盛りづらいが、デザイン的にはパンチのある作品となる。

 

最後は貝小鉢。

フチを指先で5〜7箇所くらい押し出して、余った部分を弓で切り、若干閉じてしまう。

1周全部を指でつまめば花びら型にもなるので、いろいろ応用のできる形だ。

 

以上が定番型。

こういった形を自分のレパートリーに加えて、

そこからいろいろな造形に変化させてみよう。

 

ああでもない。こうでもない。

失敗したら土にもどせばいい。

 

さあ、ロクロの上から創造の世界へ・・・。

 

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年9月26日(土)

大皿作りもいいよ。

 

 

前略 行雲より。

最近の熊谷は天気がいい。

日中の太陽の下では暑いくらいだが、湿度が少なくカラッとしているので楽だ。

 

とは言っても雨が全く降らないですね。

我が菜園も水不足になりつつあり、夕方の水やり作業に精を出す毎日である。

 

ちょっと前に種を蒔いた大根、水菜、インゲンの芽が

土の中からぽっこりと顔を出してきた。

芽がでた瞬間の嬉しさと言うのは、何度やっても気持ちのいいものだ。

 

苗を買って植えればいいという意見もあるが、やはり種から育ててみたい。

 

やきものやるなら土から。

野菜作りは種から。

 

素材にこだわり吟味してこそ、手作りの醍醐味があると思うております!!

 

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

土をひたすら叩いて作った宴会用大皿である。

 

作り方は簡単。

土の固まりを板の上に乗せて、手の平でひたすら叩きつぶしていく。

ここでは、あまり薄く作らずにやや厚みを持たせて叩く。

厚い皿は持ち運びに不便だが、そんなことはお構いなしでいい。

こんなでかい皿を薄く作れば、端を持って持ち上げた途端に割れる可能性もある。

割れを防ぐ意味でも、また造形に力強さを出すためにも、分厚く作ってみよう。

 

ある程度の大きさになったら手跡を消すため、

木べらで表面の土をこすりとっていけばいい。

 

この時に木ベラに付いた土を拭わずに、そのままこすり付ける。

すると削ったラインに微妙な変化が出て、焼き上がり後の景色になる。

 

仕上げに周囲を持ち上げて、土の枕をかませば出来上がりだ。

一気に仕上げれば数十分でできるので、ある程度の量産もできそうである。

 

しいて難点をあげれば、土を叩きつけるのに結構な力が要るので、

女性には少々しんどい作業かも知れない。

これよりもう少し小さい皿なら、そんなに力も要らないので、

陶芸をやられる方は試してみてはいかがだろうか。

 

普段、こんなでかい皿を使う機会はほとんど無いが、

正月やお盆など、人が大勢集まる時には重宝する。

 

大皿をテーブルの真中にデンと置き、取り皿をそれぞれの手元に置けば、

皿の枚数も少なくて済むので、食事後の後片付けにも楽だろう。

 

普段使いの皿はスーパーなどでも安く売っているが、

このような大皿というのは滅多にお目にかかるものではない。

専門店などで見かけることもあるが、結構な値段になるので、自分で作った方がお得だ。

 

ロクロも使わないので、初心者の方でもパワーがあれば作ることができる。

人が見てあっと驚くような作品を作るのも、趣味で陶芸をやられる方の楽しみ方だ。

参考にしてほしい。

 

 

大皿と言えばロクロで作る方法もある。

ロクロの場合はきれいな円が出せるので、絵付け皿に最適だ。

 

ロクロの1本挽きで大皿を作るには、高台部分をある程度大きく土ころしをする。

ここが小さいと皿を挽いていくうちにヘタってしまう。

高台さえ大きく作れれば、半分は成功したようなものである。

 

ただ、この高台を大きくするというのが意外とパワーが要る。

腕っぷしに自信のある方は何てことないが、非力な人や女性には、

これまた結構しんどい作業かも知れない。

腕力に自信のある方は是非チャレンジしてみよう。

 

じゃあ女性にはロクロで作れないのかと言うと、そんなことはない。

非力な人には「紐作り」と言う方法があるではないか。

 

盤面に板で叩いた平らな土を据えたら、周りに粘土の紐をくっつけていく。

太めの紐を2,3段積み上げたら、ロクロを廻してデコボコを整えていく。

少し乾かしてから、一気に横に広げれば完成だ。

1本挽きに比べるとやや造形に手跡が残るが、そこがいいんです。

 

お好みでヘラで抽象画を描き、絵に目線を運ばせてもいい。

ある程度腕が上がってきたら、どんどんチャレンジしてみよう。

まさに「作品」と呼べるものができるかも知れない。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年9月11日(金)

グラスはどちらで・・・。

 

前略 行雲より。

 

今日の熊谷は絶好のお天気日和。

まさに天高く馬肥ゆる秋。

運動会、旅行、ドライブなど、アウトドアに最適な季節になってきた。

 

ウチでのアウトドアと言えば「菜園作り」。

秋植えのじゃがいも、大根、にんじん。

土を耕し、種を蒔き、今年中の収穫に備える毎日だ。

年末のおでんは自家製のじゃがと大根でワンダホーな日々を送りたい。

 

さて、今回の写真はこれだ。
 

ウチのある企画でのプレゼント商品のビールグラスである。

斜め上から撮影したので野暮ったい雰囲気だが、

例によってお得意の「細長ぐにゃぐにゃロクロひきモデル」に仕上げてみた。

 

先日テレビを見ていたところ、とあるビール会社のCMで

「ビールはグラスで飲んでください。」としきりに連呼していた。

 

「むむっ。」これは陶屋に対する挑戦かっ〜と。

なら飲み比べてみようじゃないかと。

 

そこで、登場したのがこの陶製ビールグラス。

本来グラスと言うのはガラス製を指すのだろうが、

今回は陶製もグラスと表現させてもらう。

 

ここの写真には写っていないが、ガラス製グラスを別に用意して、

「第一回 ビールグラス飲み比べコンテスト(仮称)」が、我が家で開催された。

 

用意するものは陶製のグラスとガラス製のグラスをそれぞれ1点づつ。

グラスの大きさはそれぞれ同じくらいのものにする。

ビールは缶入500ミリ「のどごし生」。

参加者は私一人。

 

たった一人の参加とは、公平感に欠ける気がするが、まあいいだろう。

主観を含めて、この時点で陶製がやや有利だ。

 

さて、実験開始。

 

風呂上りの喉カラカラの状況を作り、

ジュポッと開けた缶ビールをそれぞれのグラスに注ぐ。

 

ここで、軽くハンデをあげよう。

 

まず、ガラス製のビールグラスで飲む。

「むむっ。うまい! うますぎる!」

 

なんのこれしき。

お次は陶製のビールグラスだ。

 

「グビ、グビ。」一気にノドに流し込む。

うまいことはうまいがガラス製の方がうまいかも・・・。

 

 

「いや、いや、そんなことはありえない。」と首を横に振り、

「そうか、最初にガラス製で飲んだからだ。そうに違いない。」

と自分を納得させる。

 

こりゃ、もう一回勝負でしょうと。

先に飲む方が断然有利だかんねと。

 

再度、実験開始。

 

再び風呂に入り、20分後・・・。

 

缶ビールの「のどごし生」を再度シュポッ。

2つのグラスにそれぞれ注ぐ。

 

今度はハンデをやらないぞ〜とばかりに、

即座に陶製のグラスで飲む。

 

「ん〜ん。うまいっ!うますぎる!」

 

やや間を置き、ガラス製のビールグラスで飲んでみる。

「こりゃまたうまい!うますぎる!」

 

・・・。

 

 

 

ビールはガラス製ですね。

視覚効果は大きいです。

 

そう。

ビールの泡立ち具合。

グラスの水滴。

黄金に輝くビール色。

 

こういった目から入る情報が陶製のグラスにはないんですね。

 

よく備前のグラスで飲むとビールがうまいと言う人もいるんですが、

やきもの好きなら陶製のグラスが有利です。

 

でもやきものにあまり興味の無い人だったら・・・、

ガラス製の方が間違いなくうまそうに見える。

 

特に、ビールは冷やして飲むものなので、グラスに付く水滴や泡立ち具合は、

目で見えた方がいい結果を生みそうです。

 

 

そうか、陶製は完敗なのか。

 

いやいや、そんなことはありません。

日本酒、焼酎なら間違いなく陶製に軍配が上がるでしょう。

日本酒のまろやかさ、焼酎の甘さ、熟成具合なんかは陶製カップの方が断然うまい。

また、陶製品は高級感があるので、いい酒をのんでいるな〜という実感も味わえる。

世に言うところの「ぐい呑み」なんかは、

圧倒的に陶製品で占めているのを見ればおわかりだろう。

 

ただ、ビールやワインなど目で見て楽しめる酒類は、ガラス製の方が有利とみた。

 

ん〜ん、そうですか。そんな結果が出ましたか・・・。

 

でもウチではビールでも陶製グラスを使うかんね!

陶屋の意地じゃきに・・・。

こればっかりは譲れましぇん。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

 

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2009年8月28日(金)

緑のゴロツキはいかが。

 

前略 行雲より。

夕方でも時折差す西日は暑いが、朝晩の風はちょっとひんやりとしてきた。

いよいよ夏も終盤を迎え、秋の気配が漂ってくる。

実りの秋、食欲の秋、芸術の秋と、いろいろあるが、

読者の方はどんな秋を迎えるのだろうか。

 

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

収穫したばかりのカボチャである。

 

今回は初めての栽培ということでもあり、

いろいろな種類の野菜を植えてみたのだが、

このカボチャとサツマイモほど手のかからないものはない。

 

サツマイモは地面の中で成長しているので、

表面からは育っているのかどうかよくわからんが、

カボチャは地表に転がるように成っているので、進行具合がわかりやすい。

 

種を植えて、芽が出て、茎が伸びて花が咲き、

気が付いたらカボチャの小さいのができている。

放っておくといつの間にかでかくなり、収穫の時期を迎える。

 

何とも楽な品種なのである。

 

本によると、花が咲き始めたら朝方に手作業で受粉した方がいいとのこと。

また、実がついたら傾いた実をすわり直させる玉直しをして、

同じ個所が地面にあたらないようにした方がいいらしい。

しかし今回は何もしなくてどうなるか知りたかったので、一切手を加えず育ててみた。

 

結果はカボチャのツルを含めて約2坪のスペースで10個位の収穫量。

この収量が多いのか少ないのか全くわからんが、

受粉無し、手間掛け無しの「ぐうたら農法」としては、まずまずの出来ではないだろうか。

 

何でもカボチャってのは、肥料もほとんど必要ないらしい。

実際、このカボチャは全く肥料を与えていない。

なのに、この大きさである。

小さいものもあるが、ほっとけばもっと大きくなっただろう。

 

また、カボチャっていうのは畑に植える必要はないらしい。

土があれば何処でも大丈夫とのこと。

やったことはないが、自宅脇にちょっとしたスペースがあれば栽培可能なのではないか。

プランター栽培でもいけるかも知れない。

自家菜園に興味のある人は、ぜひチャレンジして欲しい。

 

育て方はかんたん。種を植えて芽が出るまで水をやるだけ。

後は放っておく。

勝手にツルが伸びて、3ヶ月後にはカボチャの完成だ。

 

しいて難点をあげれば、ツルがすんごい伸びます。

もう邪魔!ってくらい伸びるので、そんなのは気にしない方にお勧め。

ただこのツルは横に伸ばさず、支柱などを使って立体的に伸ばしてもいいらしいので、

ゴーヤのように上へ上へ育てるって方法もある。

カボチャで彩る緑のカーテンなんかも風流でいいではないか。

 

 

さて、収穫したこのカボチャ。

いざキッチンへ持っていったが疑問がひとつ湧いてきた。

 

カボチャってどうやって食べるん?

生じゃ食えないですよね。

 

取り合えずうっすらと砂糖を入れて、水少々で茹でてみよう。

 

こりゃ皮付きでいいのだろうか!?

種はどうするん。

 

わかりましぇ〜ん。

 

 

ぱんぷきぃん。(ぽろろん)

 

 

 

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2009年8月15日(土)

黄色のお味は・・・。

 

前略 行雲より。

ここ最近の熊谷は暑い。曇り空はどこ吹く風で、すっかり夏らしい天気になった。

救いなのは昨日から湿度が少なくカラッとしているので、蒸し暑い感がないところだ。

温度が上がっても、蒸してなければ何とかなるものだと。

これくらいの暑さで夏が終ってくれればいいのだが、さてどうなることやら。

 

 

 

今回の写真はこれだ。

庭に作った即席畑に生ったトウモロコシである。

以前にここで書いた、先端の雄穂から花粉を飛ばし、

下の雌穂のヒゲに受粉させた例のモロコシだ。

 

写真のようにヒゲがすっかり茶色く変化している。

受粉バッチリの証なんでしょう。

実もすっかりふくらみ始め、

もうそろそろ食べていいよと言わんばかりのはちきれ感である。

 

よしよし、それなら食べてみましょうと、早速収穫してみた。

 

収穫後に皮をむいた写真がこれ。

先端の実のつき方が今一である。

 

それじゃあ、皮を全部むいてみましょう。

それがこれ。

ん〜ん。やはり先端がなあ〜。

肥料が足りないのか、水不足なのか、はたまた日照不足なのかよくわからんが、

まあ、最初の収穫としては及第点てことにしときましょう。

 

なんでも、トウモロコシは収穫後1時間以内に茹でないと甘みが半減するという。

初収穫のモロコシがどれだけ甘いのか知りたかったので、

皮むき後、軽く塩もみして早速茹でてみた。

 

塩水で茹でるのか、このままでいいのか、それすらわからんが、

とりあえず適当に塩を入れて茹でてみましょう。

 

何分茹でればいいのだろうか。何となく旨そうと感じるまでやってみよう。

 

待つこと約10分。

 

できあがりがこれだ。

何とも旨そうである。

先端を切って茹でたので、これだけ見ると立派な出来栄えではないか。

 

問題は味だ。

早速食べてみよう。

 

まず、一口をほうばる。

 

ん〜ん。塩が効いてないのか、今ひとつパンチが無い。

 

軽く上から塩をパラパラと振ってみる。

んっ。まあまあいけるかなと。

 

やはり、市販のものと比べると味は今ひとつだが、

自作のモロコシを収穫して、その場で茹でて食べるというこの原始的な生活がいい。

 

食べ物をスーパーで買うのではなく、

その辺に生っているものを取って食べるという。

「霊長類ヒト科」本来の姿を感じてしまった。

 

今回は1本の苗に一個しか実が付かなかったが、せめて2,3本は付いて欲しい。

どうすれば量が増えるのか、次回のテーマになりそうだ。

来春は種から育てて10本単位で植えて、

1本の苗に2本以上の実を付けるのを目標にしよう。

 

最近はバイオマス燃料うんぬんの話も出てるし。

トウモロコシの需要は右肩上がりのような気がするのだが、どうだろうか・・・。

 

 

さて、トウモロコシといえば黄色である。

陶芸でこの色合いをきっちり出すにはどうすればいいだろう。

 

あまり渋みのある色合いではない。

これだけきっちりした黄色は顔料を使わないと難しいかも知れない。

焼成は酸化でキリッと感を出そう。

器全部が黄色だと味気ないので、絵付けを軽く入れてみる。

造形は素直な形の方がいいかも知れない。

 

個人的にはトウモロコシ本体の黄色より、

まだ皮をかぶっている薄いグリーンの方が好きだ。

この色なら織部の銅を少なめに配合して、薄めに施釉すればいい。

夏らしいきれいな黄緑色がでる。

ただ、釉薬があまりに薄すぎると色が出ないことがあるので注意が必要だ。

 

ん〜ん。モロコシ一つとっても、いろいろ遊べますな〜。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年8月5日(水)

誕生! 赤い宝石。

 

前略 行雲より。

 

近畿地方はやっと梅雨が明けたようである。

まだ梅雨明けしてない所があったとは・・・。

 

ところで、関東って梅雨明けしてますよね。

まだまだ梅雨の合間のような天気なのだが。

 

気象庁の方たちも、ちょっと間違えちゃったかな〜

なんて思ってる人たちも少なからずいるでしょう。

いいんです。「人間だもの」!?

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

即席畑に誕生した赤い宝石 トマトである。

トマトの栽培は比較的難しいと聞いていたので、

初心者はプチトマトから始めた方がいいとのこと。

プチトマトも何本か植えたのだが、

実験を兼ねて「桃太郎」という品種のトマトも植えてみた。

 

結果が上記の写真。

見事なまでに真っ赤に色づいての大成功である。

 

野菜栽培は春先の苗を植える時期は結構楽しいのだが、

途中の草刈時期や追肥の時期になると、

暑さのせいもあり、ちょっと面倒だなと感じる時がある。

農業一本でやるのならなんてことないが、

仕事の合間をみてやると、ちょっとしんどいと感じる時期があるのだ。

 

ところがそんな気持ちを一気に払拭してくれるのが、この収穫の時期だ。

毎日のようにできる、きゅうり、ナス、プチトマト。

はっきり言って食べきれないほどできる。

 

この収穫の楽しみを知ったら、草刈りにも気合が入るし、

もうちょっと栽培面積を増やしちゃおうかな〜なんて思ったりする。

報奨があればやる気が出るなんて・・・。

人間なんて単純なものだ。

 

 

さて、トマトに話を戻そう。

即席畑の畝にはとうもろこし、枝豆、ナス、桃太郎トマト、きゅうりの5品種を植えたのだが、

狭い所にたくさんの種類を植えたので、

間隔が取れずにぎゅうぎゅう詰めになってしまった。

 

結果として、ナスときゅうりにいたっては散々。

隣のとうもろこしとトマトにすっかり養分を取られてしまい、

全く実が付かない状態になった。いわゆる3勝2敗といった感じ。

 

ここでの教訓。

苗を植える際は場所をケチらず、たっぶりと間隔を取りましょう。

特に、トマト、ナス、きゅうりなどはかなり横に広がるので、

間隔がないと通気性も悪くなるし、いいことはない。

次回からはトマトに関しては1メートルの間隔で植えてもいいと思っている。

それくらい、植える間隔というのは大事なことなんだと学んだ。

 

人間と違い、野菜は自分で移動することができない。

必然的に養分を吸収するには根の届く範囲までに限られる。

その範囲にたくさんの競争相手がいると、必ずどちらかが負けてしまう。

植えた苗を全部成功させたければ、スペースはたっぶり取りましょうと。

 

さて、この赤い宝石。

写真で見る限りきれいに見えるが、実際に手にとって見ると、

やはり市販のものよりは見栄えが悪い。

 

自分で食べる分には一向に構わないが、売り物にはならないレベルだ。

やはり、プロ農家はすごい。

 

自分で野菜を作るようになると、

スーパーで並んでいる野菜の技術力の高さに思い知らされる。

 

何で、こんなに大きいん。

何で、こんなに赤いん。

どうやったら、こんなに甘くなるん。

 

と、思わず熊谷弁全開で問いたくなる心境だ。

 

ここらへんは陶芸にも言えることだろう。

 

初心者の方が自分で作品を作る。

作ってみて、初めて市販の陶磁器のレベルの高さに思い知らされる。

 

食器の軽さ、手取りの良さ、釉の発色、絵付けの上手さ。

どれをとっても、比較にはならないだろう。

 

だから、少しでもそれに近づける。

ロクロの技術を磨く。

削りの腕を上げる。

釉掛けの経験を積む。

 

陶芸ってのは、「経験の芸術」なんです。

1年やった人より2年、2年やった人より3年、5年より10年。

焼いた回数、経験の多い人の方がやっぱり上手い。

 

とにかく作品を焼きまくって、一歩づつプロの領域に近づき、

最後は追い抜いてやればいい。

 

その時に初めて気づくんです。

 

長い道のりだった。でも、俺(私)にも根性があったじゃないかと。

過ぎてみれば、何てことはないぜよと。

 

 

ウチの野菜作りも、まだまだ「白帯」。

でもね、絶対に「野菜の黒帯」取ります!!

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年7月25日(土)

いっちょ、撮りますか。

 

前略 行雲より。

 

大雨が降ったかと思えば、晴れたり、また降ったり。

野菜の生育にはもってこいの天気だが、畑の雑草がすごいことになってきた。

「農業は雑草取りなり」とは聞いていたが、

切っても切っても、すんごい勢いで伸びてくる。

 

人力ではとても無理だ。自然の力の強さをこれでもかと見せつけられる。

農家の人たちが草刈機やトラクターで雑草対策をしているのがやっとわかってきた。

いっそのこと、草ぼうぼう栽培でいきましょか・・・。

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

庭先に生ったゴーヤを一眼レフカメラで撮影したものである。

撮影データはこれ。

キャノンEOS10D EF50ミリ F1.8 絞り優先 F値2.5

シャッタースピード1/1500秒 AWB

 

またしても写真を趣味にしている人にしかわからない数字だが、

今回は写真機材の一眼レフと通常のコンパクトカメラの違いにスポットを当てて、

サクッといってみよう。

 

 

昨今のデジタルカメラ市場の勢いはすごいようである。

フィルムよりも手軽に写せるデジタルカメラはパソコンと共に普及し、

一家に一台は当たり前になってきた。

 

今や携帯電話にもカメラがくっついているご時世である。

国民総カメラマンの時代だ。

 

さて、それほどまでに普及したカメラだが、ちょっと視点を変えて、

芸術作品を撮りたくなった時どうするか。

 

いつもと違う、友達とワイワイ言いながら撮影するのではなく、

じっくりと被写体を見つめて、そっとシャッターを押す。

そんな心境になった時に必要なカメラ・・・。

それが一眼レフだ。

 

一眼レフって何?って人に。

カメラ屋さんに行くと、黒い大きめなボディで、やたらレンズの大きいカメラがあるでしょう。

小脇に交換レンズが何本か置いてあるやつ。

それが一眼レフと呼ばれるものです。

 

普通のカメラとどこが違うの?って人に。

写真を「表現」する手段に使えるんです。

 

例を挙げましょう。

この写真を見てほしい。

通常のコンパクトカメラで撮影したものだ。

この写真を見る限り、作者がなにを撮りたいのかよくわからない。

何となく「ゴーヤ」っくらいのもんだ。

 

 

そんな時に同じ位置で、同じ作者が一眼レフを使うとこうなる。

「右のゴーヤを見せたいのね。」ってのが一目瞭然。

 

 

もちょっと極端な例を一つ。

何とも言えない、ただの写真だ。ごちゃごちゃしてて何も感じない。

 

 

これを一眼レフで撮ると・・・。

背景がぼけて、「右側のちっちゃいゴーヤとその周辺を撮りたかったのね。」ってのがわかる。

 

そう。撮影者の表現したいものが見る人に伝わるのが、一眼レフの魅力なんです。

 

 

世に芸術と呼ばれるものは多い。

絵画、陶芸、音楽、その他たくさんのものがある。

その多くの芸術は本人のセンスや地道な努力の賜物で表現される。

 

しかし、写真は他の芸術と違って入門の敷居が低く、カメラを持ったその瞬間に、

人を感動させられる作品が撮れる可能性がある。

 

もちろん大御所の「写真家」と呼ばれる人達に比べたら、大したことはないかも知れない。

 

でもいいんです。

本人が満足ならば。

 

例えば、家族やその周辺の人達の写真。

これらは他人が見ても何も感じないかも知れない。

しかし、撮影者から見れば、永遠に記憶に残る一瞬を切り取っている。

数年後に思い起こして見た瞬間、撮影時にタイムスリップできる。

 

風景、乗り物、人物、なんでもいい。

思いついたら即シャッター。

 

「撮影する」から、「表現する」の世界へ・・・。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

 

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2009年7月10日(金)

団子はいいよ。

 

前略 行雲より。

 

本日の熊谷は暑い。

まさに「暑いぞ!くまがや」。

今年も40度を越えるのであろうか。

こんな暑い日はイチゴシロップのかき氷しかないでしょう。

かき氷は絶対イチゴ。

ここだけは譲れないと、天を見上げてふと思った。

 

さて、本日の写真はこれ。

団子状にしてロクロにすえた粘土である。

 

ロクロを廻す際に最初にやる作業は土練り(菊練り)である。

しかし、この土練りという作業は意外としんどいものだ。

特に冬場の寒い時や体調が今ひとつの時はとてもつらい作業となる。

真空土練器という非常に便利なものもあるが、高価な上、音と振動がすごい。

一日数百キロの粘土を練るのなら必需品だが、

百キロ以内なら手で練った方が費用や効率の面で良い。

 

そんな訳で、私は手でひたすら練っている。

 

さて、この土練り作業。練りをすっ飛ばしてロクロを廻せないものだろうか。

そこで、登場するのが写真の団子状粘土である。

 

市販の粘土を手でむしって、手の平で丸くするだけ。

これでロクロの1個挽きができてしまう。

湯のみを10個作りたいのなら、団子を10個作ってビニールに入れて、

ロクロ脇に置いておけばいい。

1個挽いては、しっぴきで盤面から切り離し、別の粘土をすえて再度挽く。

これでOK。

つらい土練りから解放される。

 

備前の土を使う陶工は、この方法で挽いている人が多いはずだ。

 

この団子のメリットは、

土練りしなくていい。

成型後の底割れが出にくい。

土ころしが力要らずで簡単。

 

反対にデメリットは、

大量だと団子にするのが面倒。

たくさん作らなければならない時は、土練りして一気に挽いた方が早い。

などなど。

 

どちらも一長一短あるが、臨機応変に選択していけばよいだろう。

特に乾燥時の底割れしやすい土を使う時は、団子にした方がはるかに良い。

粘土を丸めることで土がしっかりとかみ合うので、乾燥割れを高い確率で防いでくれる。

 

 

私はロクロを廻し始めた当初は、ほとんど1個挽きしていた。

理由は土ころしが楽なのと、盤面からの手の位置が変わらないので、

早くロクロを覚えられると思ったからだ。

 

今となってはどちらでも良かった様な気がするが、

ロクロ作業というのは人によって得手、不得手がある。

 

不得手な人は1個挽きから始めても良いと思う。

土ころしに力が要らない分、楽なはずだ。

ただ、1個挽きは盤面と目の位置が近くなるので、

少し目を離して見た方が楽だ。

 

 

ちなみに私は、どちらかと言えば、盤面の回転に慣れるのが遅い方の部類だった。

 

ぐい呑みは何とか。茶碗も何とか。

どんぶり位からきつくなり、背の高い湯のみやカップは

1個挽くたびに休憩をとりながら作業していた。

 

幸い、蹴りロクロや棒回しロクロに出会ってから、何とか自在に挽けるようになってきたが、

不思議なもので、こういった昔のロクロが挽けるようになると、

意外と電動も簡単にできるようになるものである。

 

そんな訳で、電動ロクロの苦手な方。

そんな方には昔ながらの棒回しロクロをお勧めします。

蹴りロクロは電動ができないと難しいけど、棒回しならなんとかなるのではないかと。

 

棒を突っ込んでちょいと廻し、一息ついて、また廻す。

電動のように急がず、自分のペースでゆっくりと。

大量に作るのなら、じれったい作業だけれど、

一日10個位なら棒回しで充分充分。

 

ただね、こいつは周りが汚れるんですよ。

土カバーが無いので。

 

きれいな床だと掃除が大変〜。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年6月26日(金)

モロコシからの連想。

 

前略 行雲より。

本日の熊谷は暑い。しかも熊谷特有の蒸した暑さだ。

こんな日にはキンキンに冷えたビールである。

冷えたカップに缶ビールをそそいで、泡をたっぷりと立たせる。

風呂上りなんぞにグビっと飲むビールはまさに最高。

つまみは取れたてのキュウリに味噌があれば、それでいい。

おっと、お気に入りの器も見てるだけでつまみになりますぞ。

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

トウモロコシの雄穂である。

 

先日、即席畑の周辺の雑草刈りをしていたところ、

何やら煙らしきものが一瞬視界に入った。

 

あれっ、目の錯覚かなと思っていたところ、またもやモヤっと。

 

あたりを見回しても煙らしきものは何もない。

誰かがタバコを吹かしているような雰囲気の煙っぽさである。

 

おかしいな〜と、このトウモロコシに触れた瞬間、

写真の雄穂から煙らしきものがモヤっと出てきた。

そう。雄穂から出る花粉だったのである。

 

花粉と言うと、花びらの中にあるものだけを想像していたのだが、

こんな棒のようなものに大量に付いているんですね。

 

なるほど、これならちょっとした風でも花粉を飛ばすことができる。

植物ってのはすごいものだと感心してしまった。

 

早速、野菜本をめくってトウモロコシの項目を見てみる。

雄穂から飛んだ花粉が枝の下にある雌穂にかかると、

雌穂の白いヒゲが茶色っぽく変化するとある。

受粉したかどうかが目で見てわかるとはこれも面白い。

今のところまだ茶色に変化していないが、これだけの花粉が飛べば時間の問題でしょう。

 

さて、このトウモロコシの周りには、きゅうりやらナスなどが植わっているのだが、

ひとつ疑問が沸いてきた。

 

この花粉がナスの花に付いたら受粉になるのだろうか。

品種がまったく違うので、まさかナスモロコシとか

キュウリモロコシなんかできるわけないようなぁと、思っているが・・・。

 

よくバラの花の品種改良で、白と赤のバラだとか複雑な色合いのものを見るが、

素人考えだと赤いバラに白いバラの花粉をくっ付けまくっている印象を受けるのだが。

どうなのだろう。

同じ系統の花だと受粉して、違う花では受粉しないとか・・・。

 

実際はそんなに簡単なものではないのだろう。

こういったものも陶芸と同じく、失敗と成功を繰り返しながら新しい美を作っていくのだと思う。

 

 

さて、この野菜作り。

まさに初めてづくしなので手さぐりの状態だが、

この「ぐうたら農法」が今後の収量にどう影響するのかが楽しみだ。

 

私の予想だが、1,2年目は失敗の連続、

3年目あたりからぼちぼちそれなりのものが収穫できれば良いと思っている。

簡単にはできないよと。陶芸と同じく試練を与えて欲しいと。

 

何でもそうだが、簡単に成功できるものは「飽き」も早い。

成功しそうで、失敗する。

はたまた、失敗するかと思いきや、そんなことも無い。

 

成功6の失敗4。いわゆる「6勝4敗。」

 

このくらいの感覚が意外と「面辛くて」長く続くものだ。

 

 

さて話はトウモロコシに戻るが、トウモロコシって本体の割りには食べるところが少ない。

特に食べ終わった後の芯。

これを何かに使えないか、いつも考えてしまう。

 

芯はある程度の強度もあるので、小刀で削れば何かできそうな気がするのだが。

 

単純なところでは笛なんぞいかがだろう。

周りの食べカスを削って、芯のセンターに穴を開け、何箇所か指で押さえる穴も開ける。

音階は取れていないが、子供向けの即席おもちゃには最適である。

 

以前、テレビでニンジンやら大根やらを笛にしている人がいたが、

食べ物を道具にするのは今ひとつな人も、食べ終わって捨てるだけの芯なら抵抗ないだろう。

 

 

こういう鳴り物を陶芸で作るとなると、代表選手が「オカリナ」だろう。

陶製のオカリナは買うと高いので、手作りしてみるのも面白い。

外形は手びねりで充分。

問題は音階を取るときの穴の位置だ。

これは何度も試作を重ねて最適な位置を発見するしかないだろう。

 

音を出すだけだったら何てことないが、オカリナに限らず、

楽器の手作りで一番難しいのは音階の取り方のような気がする。

まして、やきものは最後に「焼き」が入るので、成型時には音階が取れていても、

焼いてみたら「・・・。」なんてことにもなりかねない。

 

「ドレミファソラシド」が「レレミファシドラ」なんてことも有り得る。

まぁ、それはそれで楽しい楽器の出来上がりなのだが。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年6月12日(金)

これも田んぼか・・・。

 

前略 行雲より。

巷では村上春樹氏の小説「1Q84」が大ヒットらしい。

昨今の出版不況の中、今日現在100万部を突破したとのこと。

すごいことである。

エルサレム賞を受賞した時に

マスコミの前で堂々と自分の意見を言ったところなんざ、まさに文士。

 

売り切れが多くて、なかなか手に入らないらしいが、

先日近所の本屋で大量に平積みされていた。

今行っても、もうないだろう。

あの時にゲットしておけばよかったかと後悔している今日この頃である。

 

 

さて、今回の写真はこれ。

古代米セットの用紙である。

 

前回のしいたけ、その前の即席畑とくれば、次は穀物の王様「米作り」でしょう。

野菜畑は市民農園など貸し出している所は多いが、

お米を作る田んぼというのは、貸借の話をあまり聞かない。

 

お米と野菜栽培の手間ひまはどちらが大変なのだろうか。

素人考えからするとお米の方が大変な気がするが、

実は野菜の方が手間がかかるらしい。

 

お米は日本人の主食。

そのため機械化がすすんでおり、ある本によると年間の作業日数は、

ほんの1週間〜10日程度だという。

 

確かに田植えや稲刈りのシーズンは忙しそうだが、

普段の田んぼで人が作業している姿は、あまり見たことが無い。

水の管理をしっかりやって、きちんとした土作りの田んぼなら立派なお米が育つのだろう。

 

そんな事情もあいまって、

農家の方たちも一般の人に田んぼを貸すということはあまりしない。

機械を使って自分たちで作業した方が、手早くできるからだろう。

 

一方、野菜作りは病害虫や雑草対策に手間がかかる。

また、機械を使うよりも手作業の仕事が多い。

そのため、いわゆる兼業農家の方たちは米作り中心の農業で、

野菜は自給分しか作らない場合が多いとのこと。

平日はサラリーマンで、土日を利用して米を作っている家庭が多いようだ。

 

そんな具合で田んぼの空きはほとんど見つからない。

見つからないほど、作りたくなるのが人情である。

 

そこで、いろいろ調べていたら「バケツ稲」と呼ばれる育て方があるらしい。

もともとは子供達に稲の成長過程を学んでもらうシステムらしいが、

ここは実験大好きの私のこと。

一丁やってみましょうと、早速写真のバケツ稲セットを手に入れた。

 

残念なことに白米セットはすでに完売で、

古代米セットになってしまったが、まあいいでしょう。

お米作りには変わらないし、白米は苗をもらってきて直接バケツに植えてもいい。

 

さて、この古代米。

黒米とか赤米とかいろいろあるらしいが、今回は黒米が同封されている。

黒米とはもち米の仲間らしく、玄米の表皮が濃い紫色で、

あまりにも黒っぽいので黒米と呼ばれているらしい。

 

早速開封して説明書の通り、種もみを水に漬けておく。

すると、5日目に写真のように小さな芽が出てきた。

なんとも感動である。

種を水に漬けておくだけで発芽させるなんぞ、生まれて初めての体験ではないだろうか。

 

やきもの作りもそうだが、

本で読む知識より実際に行動に移した方が格段にわかりやすい。

とにかく、やってみて、失敗して、そこから何かを学んでいく。

陶芸と相通じるものがありますなぁ。

 

この発芽した種をバケツに移して、鳥に食べられないように、

苗になるまでザルなどをかぶせるとのこと。

 

以前に畑に種を蒔いて、鳥たちにほとんど食べられてしまった苦い経験があるので、

今度は鳥対策はバッチリさせてもらいます。

 

 

 

さて、古代米と平行して白米もバケツで育てて、両者の成長過程を比較したい。

苗をどこかで手に入れられないかな〜と思いながら日々生活していると、見つかるもんです。

 

田んぼの脇に農家のおじさん。

しかも田植えが終わって、余った苗も端っこに大量にあるではないか。

 

ちょっと近寄って話しかけてみる。

「すいませ〜ん。ちょっと家で使いたいんですけど、苗を数本いただけませんか?」

おじさん、最初はびっくりしていたが、すぐに笑顔で、

「いいよ。いいよ。どんどん持っていきなよ。どうせ余ってるんだから。」

おまけに、「この苗は古いから家から新しいの、持ってきてやろうか〜。」

とまで言ってくれる。

「いえいえ、これで結構です、充分です。」と早速、田んぼに入って

苗を一掴みもらってしまった。

 

帰宅後、庭に転がっていた備前緋だすきの大茶碗に取りあえず入れてみた。

やはり、焼締め陶と植物は相性がぴったり。

 

庭の土をスコップでバケツに入れて、少量の肥料を足した後、早速苗を植えてみた。

やきもの屋ならバケツも陶器でいきたかったが、ちょうどよい大きさのものが無い。

朝鮮唐津の水指で代用しようかと思ったが、

水の量が10リットルは必要とのことで断念。

新しく作っている時間もないので、取りあえずプラスチックのバケツで我慢した。

今回は見てくれよりも中身重視でいきましょう。

 

これで白米と古代米、2つのバケツ稲が完成した。

白米の方はすでに苗の状態なので、成長は一歩リードしているが、

2種類の観察には充分である。

小学生の理科の夏休み課題のような心境だ。

今後、どう展開していくのか楽しみである。

 

秋の収穫後には、古代米の稲わらで巻いた

備前の緋だすきなんぞも焼いてみましょう。

白米の稲わらとどう違うのか。

また新しい実験テーマが見つかりました。

 

久々の・・・「ん〜ん、実に面白い。」

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年5月30日(土)

自給率の微々たるアップを。

 

前略 行雲より。 

ここ熊谷は、しばらく初夏の過ごしやすい陽気が続いていたが、

昨日から梅雨のようなしっとり天気だ。

晴れたり、雨が降ったり。

野菜が育つには最適な環境になってきた。

 

 

さて、今回の写真はこれ。

しいたけ栽培に使うクヌギの原木である。

 

アップで撮影した箇所にしいたけ菌が打ち込んである。

これで2夏経過した頃、来年の秋以降だろう。しいたけが取り放題になる予定だ。

 

しいたけ栽培を一から始めてみたいと思ったのだが、

今年はすでに時期を過ぎてしまったらしい。

そこで勉強を兼ねて、農家の方から原木を譲っていただいた。

すでに菌は打ち込んであるので、あとは管理に注意してやればいい。

 

しいたけはクヌギ、ナラ、クリの木などが栽培に適するらしい。

直径5センチ〜12センチ、長さ90センチ前後の原木を山から伐採して、

数ヶ月寝かせた後、専用のドリルを使って穴をあけ、しいたけの菌種を打ち込んでいく。

その後、仮伏せをしたものが「ホダ木」と呼ばれ、大切に栽培されていく。

 

来年は山に入って、自分の手で原木を切ってきて菌種を打ち込んでみたい。

それこそが、まさに手作りの醍醐味といったところだろう。

 

 

さて、この原木に適するクヌギの木だが秋には大量のどんぐりが生る。

自然落下したどんぐりを拾って、

ヘタの部分を大量に水に浸しておくと、どろどろした液体ができる。

これがとち渋と呼ばれるもので、

織部を焼いた後の酸化膜を取るのに利用される。

この酸化膜は酢でもとれる。両者ともニオイが器に付くので、これがやや難点。

ただ、希塩酸を使うよりは手軽に膜を取る方法と言えるだろう。

 

 

 

ところで、昔の人はこういった知恵をふんだんに持っている。

生きていく知恵というのだろうか。

 

こういった基本的な生活の知恵をなぜ公教育で教えないのか疑問だ。

数学、国語、英語。それぞれの教科が大事なのはわかるが、

社会に出てから、数学の因数分解を使ったことがあるだろうか。

少なくとも私には無い。

 

理系の大学から技術者になる人たちには必須だろうが、

ほとんどの一般人には、基礎的な小学生の算数、漢字の読み書き以外は、

そんなに必要は無いような気がする。

 

だからといって、こういった主要科目を否定しているのではない。

国を繁栄させるには子供達の教育が必要なのはわかる。

先進国と発展途上国の大きな違いは教育。

義務教育の徹底が経済を豊かにする。

教育が優れていれば、重化学工業は発展し、富む者も増える。

それは否定しない。

 

しかし、もっと生きていく基本的な知恵。

井戸を掘って水を得る方法だとか、野菜を育てて食物を得る方法。

森林を伐採して簡単な住居を作る方法なども必要なのではないだろうか。

 

水は蛇口を捻るから出てくるのではない。災害時には痛切して感じるはずだ。

食べ物もスーパーに行けば常にある訳ではない。

昨今の異常気象から世界的な飢饉がおきれば、食料輸出国は自国を優先する。

結果として食料自給率40パーセントの日本は真っ先に食糧不足に陥る。

 

そうなってから考えればいいという人もいるだろう。

しかし、米の栽培を見てもわかるように、

種から育てて収穫するまで数ヶ月はかかるのだから、

そうなってからでは遅いのだ。

 

自分達の力で生きていく方法。

こういった基本的な事を週に1回でも公教育で教えることができれば・・・。

 

 

以前にテレビで見て知ったのだが、

古代の日本には、縄文人と呼ばれる

いわゆる顔の彫りの深い人たちが住んでいたらしい。

 

それまで動物を狩猟し、木の実や雑草を食べてきた縄文人だったが、

大陸から稲作の技術をもった弥生人がやってきた。

弥生人の特長は薄い顔。今でいう醤油顔(ショウユガオ)だ。

 

彼ら弥生人は区画された田んぼの中で米を作ることによって、

計画的に食料を作りだすことができた。

その結果、縄文人は廃れ、弥生人がどんどん増えていったらしい。

 

言われて見れば、日本人は圧倒的に醤油顔の人が多い。

沖縄や北海道のアイヌ地方などに縄文系の顔立ちが見られるが、

全般としては弥生系のあっさりした顔立ちが多いのに気づくだろう。

 

稲作が人類史を変えたのである。

 

たかが食料なんて言ってられない。

このように「食べ物を作り出す技術」というのは、

人類の根幹をゆるがすものであることは間違いない。

 

 

 

日本を始めとする先進国では重工業を中心とする輸出国になってしまった。

そのため、自動車や電機製品を輸出する代わりに、

農作物を輸入する方針を貫いている。

 

うまくまわっているうちはいいだろう。

しかし、いつかはストップする時代がくるのではないか。

 

サツマイモなどの飢饉に耐える食物の自家栽培。

やきもの、家具、衣服などの生活物資を自分達の手で作り出す方法。

微分積分よりも、よっぽど大事なような気がするが。

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年5月17日(日)

即席畑、一丁上がり。

 

前略 行雲より。

本日の熊谷は雨が降ったりやんだりのはっきりしない天気だ。

最近はちょっと肌寒い日も多い。

新型インフルエンザもついに日本に上陸したようだし、日々の体調管理に注意したい。

 

 

今回の写真はこれ。

自宅庭に作った即席畑と庭から見た一面田んぼの様子である。

自宅は工房よりもかなり離れたところにあるので、

まわり一面が田んぼで、ある意味「中途半端な田舎暮らし」といったところだ。

 

 

ところで、最近は年齢のせいか肉よりも野菜がうまく感じられる。

こんなうまい野菜を自分の手で作りたい。

むくむくとそんな感情が込み上げてきた。

 

よし、いっちょ作ったるわいと意気込んでみたものの、野菜を作る畑がない。

無けりゃ借りましょうということで、いろいろあたってみたのだが、

一筋縄ではいかなかった。

 

行く手に待ち受けていたのは、「農地法」である。

この農地法と呼ばれるものが、農家以外の農地の取得や賃貸に待ったを掛けている。

 

 

先日、テレビで生キャラメルで有名なタレントの田中義剛氏が出演していたが、

彼も農地取得の際はさんざん苦労したと言う。

同じ番組で農林大臣も出演していたが、その大臣に農地法の撤廃をお願いしていた。

その位、新規参入ができない業界らしいのだ。

 

番組を見た後、早速、地元の行政に電話して聞いてみた。

 

担当者が言うのには、まず農地の賃貸や取得には最低5反の面積が必要だと言う。

ちなみに1反が約300坪なので、5反で約1500坪。相当広い面積になる。

 

素人が新規参入していきなり5反。

最初は1反くらいから始めて、少しづつ拡大していきたいと思うのが人情だろう。

また、自分の家で食べる自給程度の野菜と

余った分の出荷程度なら5反もいらないのではないか。

 

いろいろ問いかけてみたのだが、どうにもお茶をにごした回答しかしてくれない。

何か言いたそうなのだが・・・、わからない。

しまいには、自給野菜程度なら家庭菜園でまかなってくれと言われてしまった。

 

いやいや、家庭菜園よりはもっと広く、最低でも1反はやりたいと言ったのだが、

5反でないとダメとのこと。

 

しからば仮に5反以上の話が決まったとして、その後はどうするのかと聞いたところ、

まず取得や賃貸の際には、綿密に書かれた「事業計画書」を提出してくれとのこと。

それと、農業機械の有無と資金力なども必要だと。

その後、農業委員会にかけられ、あれやこれやとさんざん聞かれた上、

最終的にOKか否かを出されるという。

 

派遣切りが非常に多い昨今、新規就農したい若手の方もたくさんいる。

しかし、こういった手間と時間をクリアーしてまで、

食えるがどうかわからん農業に参入する人はほとんどいないだろう。

 

 

ではなぜ、農地は簡単に取得できないのだろうか。

いろいろ調べてみた結果、こんなことがわかってきた。

 

農地は取得費や固定資産税が非常に安いため、

購入後に転用される事を防がなければならない。

また、農地は一度に広い面積を耕したり利用した方が効率がいい。

そのため、少ない面積を細かく貸し出したくない。

 

なので、今現在農地を持っている農家以外の人には、

小面積どころか、そこそこの広さでも簡単に取得や賃貸ができないようになっているようだ。

 

なるほど、何となくうるさい決まりがあるのがわかってきた。

 

例えば最初から農業なんかやる気もないのに農地を手に入れ、

しばらくしたら食えないからと宅地にして売り出す、なんて輩もいないとは言えない。

 

そういった連中から農地を守るのが、農地法であり、各地域の農業委員会らしい。

昔から守り続けた農地をそんな奴らに渡してなるものかと、目を光らせているのだろう。

 

理由がわかれば、ハードルが高いのもうなずける。

納得・・・。

 

 

 

ところで。

 

自分で食べる野菜は何としても作りたい。

気持ちは以前にも増して膨らんでいく。

 

そんな理由から、上記の写真のように、庭に即席の畑を作った次第である。

この程度の広さではとてもじゃないが自給できるほどは取れない。

 

耕耘機で耕さないと腰が痛くなるくらいの広さが欲しい。

しかし、無いものはしょうがない。

 

とりあえず手始めにサツマイモ、とうもろこし、枝豆等を植えてみた。

王道のじゃがいも、にんじん、たまねぎを植えたかったのだが、

今時期だと苗は無いようだ。

お楽しみは後にとっておこう。

 

 

「半農半陶」

かつての陶工たちと同じ道を歩みはじめている。

 

あきらめないぞ〜。

絶対、広い畑で栽培してやる〜。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年5月7日(木)

今宵はシガーでワイルドに。

 

前略 行雲より 

最近の熊谷は雨続きの毎日だ。さすがにこの時期は雨が降るとまだまだ寒い。

ストーブを点けるほどではないが、じっとしていると冷えてくるので、

思わず身体を動かしたくなる。

明日からの予報は晴天なので、

久しぶりにカラッとした気持ち良さが味わえるかも知れない。

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

葉巻と製作中のシガー用灰皿+完成後の画像である。

ちなみに、完成後のホンモノはこちらにあるので、興味のある人はご覧頂きたい。

 

さて、葉巻用の灰皿を作りたいと思ったのだが、

実際の葉巻を見てみないとイメージがわかない。

急遽ネットで検索して、1箱800円5本入りのものを手に入れた。

これが高いのか安いのか全くわからんが、

1本数千円のものも普通に売っていたので、まあ安い方なのだろう。

 

ちなみに、葉巻はキューバ産がいいらしい。

そういえば、キューバのカストロ前議長は葉巻をくわえている写真が多いが、

広告宣伝なんぞを兼ねているのだろうか。

 

ところで、この葉巻は吸うのではなく、吹かして味わいを楽しむのだそうだ。

私はたばこは吸わないが、葉巻の香りは好きだ。

何となく甘ったるいような、ココナッツ系の香りがする葉巻なんぞは、

つい吹かしてみたくなる。

 

吹かすだけでも唾液にニコチンが吸収されるので、

しっかりと喫煙したのと同じらしい。

たばこより害が無いと言う説と、いや同じくらいリスクはあると言う説と、いろいろある。

これについては、私には何とも言えない。正直、どっちでもいい。

 

ところで、葉巻は1本吸うのに30分〜40分も時間をかけるらしい。

そうなると、仕事の合い間にくわえタバコって訳にはいかない。

今日の一仕事が終った後に、バーボンでも飲みながら、

ゆっくりと煙をくゆらすのだろう。

そう考えると案外邪険にはできないかも知れない。

ある意味、至福の一時なんだろう。

 

また、火を付けてもそのままにしておくと自然に消えるので、再着火も可能とのこと。

一本あたりの値段は張るが、何度もコマ切れで楽しめば経済的にもいいかも知れない。

健康を考えれば、?マークは付くが、

リラックスタイムを味わうという点では花丸マーケットだ。

 

 

さて、実際に葉巻を手にしてみよう。

ん〜ん。

何とも形容しがたい、ワイルド感がこみ上げてくる。

「お前はアルカポネかよ。」と、一人突っ込みを入れたくなる心境だ。

 

ライターで火を付けてみようと思ったが、

久しく吸ってないので、多分クラクラくるだろうと予測した。

学生時代ならいざ知らず、いい年こいてのクラクラ感は、

あまりいいものではないので、今回は辞めておこう。

とりあえず雰囲気を味わっただけで良しとしなければ。

 

こんなものを友達が家に持って来て、いきなり吸い出したらと思うと・・・。

まあ、軽く10分は会話が持つでしょう。

飲み屋で会話を楽しみたい方、次回は葉巻を持参しましょう。

ウケる事、間違いなし。

 

 

葉巻ついでに、喫煙具をいろいろ調べてみた。

パイプ、キセルなんかも売っていた。

 

キセルもなかなか面白い。

やきものでも製作できるだろう。

ロクロで細いヒモ状に粘土を挽いて、ポンスで穴を開けて一丁上がり。

今時、キセルでたばこを吸う人もいないだろうが、絵になる道具には違いない。

 

パイプも然り。

これもやきもので製作できるだろう。

ロクロでヘッドを作って、やはりヒモ状のものをくっつけれは完成だ。

焼締めのパイプなんぞ、結構渋いと思うのだが、いかがだろうか。

今度、時間のある時にでも製作してみよう。

 

 

ところで、この葉巻。5本もあるのだが、どうしようか。

誰か、もらってくれ〜い。

 

ぽろろん。

 

 

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2009年4月25日(土)

難関グリーン・・・。

 

前略 行雲より。

昨日は久々の大雨だったが、本日の熊谷はいい天気になった。

風が少々強いので、屋外のスポーツにはちょっとつらい日かも知れない。

こんな日は風除けを置いた木陰で、じっくりと作陶するに限る。

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

芝生である。

 

先日、ゴルフのマスターズが連日テレビで放映されていたので、

季節ものということでゴルフの話題をひとつ。

 

さて、ゴルフと言うと切っても切れないものが芝である。

この芝というものは一見公園なんかの目の保養程度に思われそうだが、

実は非常に奥が深い。

特にゴルフでは、芝を制するものはグッドスコアで上がってくるので、

上手くなればなるほど、重要なウエイトを占めてくる。

 

芝もたくさんの種類があるだろうが、

おおむね日本のゴルフ場は高麗芝の所が多い。

逆に西洋ではベント芝が主に使われている。

マスターズが行われているオーガスタはもちろんベント芝だ。

 

特長としては、高麗芝は葉先が立っているので、ボールが浮きやすい。

ゴルファーにとっては軽くティーアップされているような感じなので、

ダフリも少なく打ちやすい芝だ。

 

一方、ベント芝は葉先が一定方向に寝ているので、ボールが沈み込みやすい。

そのため、初心者の方などには非常にダフリやすい結果となってしまう。

 

日本でもベントグリーンは良く見かけるが、あくまでもグリーン上のみ。

フェアウエイやラフなどは、まだまだ高麗芝が圧倒的に多い。

セカンドショットをうまく打つという点では、

西洋より日本のゴルフ場の方が楽であろう。

 

また、ベント芝は高麗芝より見た目もきれいで、グリーンによく映える。

ゴルフ場側からすれば、ぜひ導入したい芝だ。

 

 

さて、テレビで見るマスターズに話を移そう。

放映シーンでは、選手がグリーン上で短いパットをよく外すところが写される。

何であんな短いパットを外すのと思われる方もいると思うが、

オーガスタのグリーンのアンジュレーション(でこぼこ)はすんごいのです。

 

テレビ画面では傾斜はよくわからない。

多分、生で見たら笑ってしまうくらい傾斜がきついと思う。

日本でもベントグリーンで複雑な傾斜の所はよくあるが、

あれのすんごい版と思えばよいのではなかろうか。

 

たった60センチのパットを外す。

きつい傾斜で上から打てば、ほとんどの人は外すんです。

だから、1パットないし2パットで上がるには、

グリーンの「ある1点」に落とすしかない。

そこが、オーガスタは難しいと言われる所以だ。

 

なんてったって、世界中のトッププロが集まるのだから、

ショットは正確、グリーンもきっちり乗せてくる。

そうなると、カップを難しいところに切って調節する以外に見せ場は無くなってしまう。

やる方にとっては、非常にシビアな大会と言える。

 

 

さて、若干17歳で出場した遼クン。

惜しくも予選落ちだったが初出場だから良しとしよう。

ジャンボ、青木、中島選手以来の久々のビッグスター。

協会も大切に育てるでしょう。

 

野球のミスターやサッカーのカズなど、

やはりプロスポーツはスターがいないと盛り上がらない。

大事に見守ってあげよう。

 

 

さて、締めに陶芸の話題もひとつ。

芝と言えば緑。緑といえば緑釉。

緑系の釉薬もいろいろある。

酸化で焼いた織部や還元をかけた灰釉、

緑系の青磁などがそうだ。

 

織部は酸化銅をちょいと入れて、絵付けしたところを抜いてやる。

形も大胆に。釉に鉄を少々加えると味が出ていいかも。

 

灰釉はそのままズバッと掛けて、あとはじっくりと焼き上げるだけ。

お好みで鉄絵をぶってもGOOD。

 

青磁は基本的にはブルー系の色合いだが、

鉄分の量、土、還元雰囲気などによっては、

緑系に仕上がることも。

 

緑と言ってもいろいろありますな〜。いや〜奥が深い。

 

 

ぽろろん。

 

 

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2009年4月18日(土)

こりゃかんたん、練り要らず。

 

 

前略 行雲より。

昨日は久々に寒かったが、本日の熊谷は暖かい。

太陽の下では暑いくらいだ。

窯場もそろそろ暑さ対策ということで、昔ながらの「よしず」を導入してみた。

これで直射日光をさえぎって、暑い夏を乗り切ろうと思う。

 

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

工房前の置石である。

 

工房へは、この置石の上に靴を脱いで上がる仕様になっているのだが、

前々から安定が悪くグラグラするのが、どうにも気になっていた。

 

本来地面に埋め込むタイプの置石らしく、下側にきれいな平面が出ていない。

今までは小石や木片をはさんでいたのだが、

しばらくすると動いてくるので何とかならないものかと考えていた。

 

いっその事コンクリで固めてしまおうかと思ったが、

コンクリを練るのが結構きついので、伸ばし伸ばしで今になってしまった。

 

ところが、先日のガーデニング系のテレビ番組で耳寄りな情報をゲットした。

レンガを敷き詰めて歩道を作っていくのだが、

そのレンガをモルタルで固定するという。

通常ならバケツか何かにモルタルを入れて、水を加え、

えっちらほっちらと練っていくのだが、

シャベルでモルタルを3センチくらいに軽く敷き詰めただけで、

あとは上にレンガを置いていってしまう。

 

軽く木づちで叩いてから、

スポンジに水を含ませてレンガを拭くだけである。

レンガをきれいにするのと、

水をモルタルに加える作業を同時にやっているのだ。

なんとこれで完成だという。目からウロコとはこのこと。

モルタルは水を加えて練らなければいけないと固定観念があったのだが、

この方法なら楽である。

 

早速、実戦で生かしてみようと今回チャレンジすることにした。

 

まず、置石の下前面にモルタルを敷くのは面倒だ。

グラグラしないように、四方のみに敷くことにしよう。

モルタルだけでは強度不足だろうし、容量も要る。

幸い、以前に使いかけの水を加えるだけでコンクリができてしまう

「かんたんセメント」みたいなものが余っていたので、

これと庭先の砂利を使ってまかなえるように工夫することにした。

 

まず、モルタルを軽く3センチ程度敷く。

その上に砂利を2,3センチ。

さらに、その上からモルタルをもう3センチ程度敷いてみる。

 

四方に同じ作業をした後、置石を持って軽く置く。

いい感じだ。

 

置石を一旦外して、シャワーで水をまんべんなく掛けて、再び置石を置く。

上から軽く踏んで接着力を強化。

横からはみ出たモルタルを軽く木片でぬぐって完成だ。

 

こんなに簡単でいいのであろうか。

お勧めである。

バケツでコンクリを練る作業が無い分、快適そのもの。

世の殿方の日曜大工にぜひ生かしてもらいたい。

 

ただ、難点がひとつ。

練って無い分、コンクリが強度不足で割れる可能性ありとみた。

 

接着の一方法としてなら使えるが、塀を作ったり、駐車場を作ったりの

大規模作業なら、きっちりバケツで練りましょう。

 

でないと後で泣きを見ますぞ〜。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年4月11日(土)

やきものって浮くんだ。

 

前略 行雲より。

最近の熊谷は非常に暖かく、まさに春爛漫といった感じだ。

そんなことを書いてる最中、外からウグイスの声。

「ホーホケキョ」

ウグイスってのはホントに「ホーホケキョ」って鳴くんですな。

録音して音声アップしたい程であった。

 

 

さて、今回の写真はこれ。

水に浮かぶ浮き草とフロートボールである。

 

西洋画家であるモネの「睡蓮」を見てから、

何としても睡蓮を咲かせたいと思い、探したのだが見つからず、

代わりに浮き草なるものになってしまった。

 

睡蓮はどこで手に入るのだろう?園芸店かお花屋さんだろうか。

とりあえず、睡蓮鉢が売っている近所のホームセンターで聞いたのだが、

置いていないと言う。

睡蓮鉢はあるのに、睡蓮は無い。

まあ、どんぶりは売っていても親子丼は売ってない!?みたいなものだろうと勝手に解釈。

 

睡蓮に替わるものはと店内を見回すと、

写真の浮き草なるものに出会った。

一房買えば、少しづつ増えていくと言う。

2房も浮かべておけば大丈夫とのことなので、

とりあえずこれで様子を見てみよう。

花も咲くので、きれいだとのこと。今から楽しみである。

 

さて、本題はこのフロートボールだ。

知ってる人は知ってると思うが、私は初めて見た。

水にやきものが浮くのである。

浮くからには空気を内部にため込まなければいけないが、

穴らしきものは無い。

空気を閉じ込めたまま焼けば破裂するので、

その仕組みを知りたかった。

 

そんな訳でこのフロートボールも2個購入。

早速自宅に帰り、ボールの正札を剥がして見ると、答えの発見。

本体に小さな穴が空けてあり、

その部分にボンドのようなもので穴をふさいである。

 

多分そんなことだろうと思っていたが、

正札全てがこの小さい穴の上に貼ってあるので、

購入しなければわかないという状況だ。

気にしない人ならその場で剥がしてしまうだろが、

私にはできましぇん。

 

ちなみに、カメやら金魚やら、

かわいい系のフロートもあったので迷ったのだが、

ヒゲ面下げて金魚はないだろうとのことで、写真の染付けボールにした。

磁器土でこれだけ小さく丸く作るのはロクロでは至難の技だ。

 

水の入っている甕本体は土ものなので、

染付けとは色合いが違うが、入れて見たらなかなかいい感じに見える。

渋い系のフロートは売ってなかったが、もし欲しい人がいたら作りましょう。

仕組みがわかれば、製作は簡単だ。

 

では、フロートボールの作り方。

製作はロクロ、手びねりどちらでも可。

ロクロなら好きな形を作り、上を閉じてから切り離す。

このロクロで上を閉じるというのは、少々テクニックが要るが、

技術を高めるためにも練習して体得しよう。

その後、少々乾燥させた後に、針で小さめの穴を開ける。

これだけでOK。

 

手びねりの方が、造形豊かなものが作れそうだ。

猫、金魚、カメなど好きな生き物を形作って、

やや乾燥後、下側からくり抜いていく。

くり抜いた後に穴を粘土でふさいで、小さめの穴を針で開けておく。

一丁上がりだ。

アヒルなんかだと頭のほうが上に浮くように重量配分もいるかも。

いろいろ実験しながら作っていくと面白いものができそうだ。

 

焼き上がった後は、ちょっとした大き目の鉢に浮かべておけば何とも風流でしょう。

鉢が無ければ、風呂場に置いてもいい。

子供がいる家庭なら大喜びだろう。

 

書いていて思ったが、

果たして、どのくらいの大きさまで浮くのだろうか。

直径2〜30センチのアヒルなんぞ浮いていたら、なかなか

パンチがあると思うのだが。

どなたか、実験してほしい。

 

えっ、自分でしろよって。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年4月4日(土)

記事が無けりゃただの紙。

 

前略 行雲より。

4月の熊谷はやっと暖かくなってきた。

朝晩はまだ冷え込むが、日中は快適そのもの。

上着が1枚づつ減っていき、身も心も軽くなる時期だ。

 

さて、今回の写真はこれだ。

地元熊谷で発行しているフリーペーパー?のような情報誌である。

情報誌と言っても見開き1ページなので、

知らない人が見たら単なるチラシに見えるだろう。

今回はこの広告紙について一考察してみよう。

 

 

 

新聞が何故多くの読者を抱えているのか。

「記事」を読みたいからである。

新聞が広告のみで構成されていたら、まず買う人はいないでしょう。

 

テレビ番組も然り。

テレビは面白い番組があって、初めてスイッチを入れるのであって、

CMばかりのテレビをヘラヘラ笑って見る人はまずいない。

 

テレビの宣伝効果を見ればわかるだろう。

ドラマで主役が着た服や、身に付けた小物は飛ぶように売れていく。

バラエティで特集したスイーツや行楽地情報もそうだ。

 

全ては番組が面白いからである。

番組が面白ければ視聴率も上がり、結果として多くの人がCMを見てくれる。

その結果として商品が売れる。

素人にもわかる道理である。

 

話はそれるが、かつてのライブドアや楽天が必死になってテレビ会社の

買収に走ったのもわかる気がする。

 

テレビ会社を傘下に治めるということは、

日本の経済を牛耳るのと同じくらい価値がある。

 

売りたい商品、伝えたい情報。

瞬時にして何千万人もの人に発信できる。

ビジネス人として会社を大きくすることを夢見る人たちには、

喉から手が出るほど欲しい媒体だ。

 

 

 

話を戻そう。

 

上記写真の情報誌だが、情報誌と言うからには地元に根付いた

旬な情報、お得な小ネタが欲しい。

 

ところが一つもない。

 

広告ばかりで、「記事」を忘れた情報誌は誰も見向きはしないのではないか。

手にも取られずに、そのままゴミ箱行きだけは避けたい。

 

そこで、あくまでも一読者の立場として、

地元の情報紙とはどうあるべきかを考えてみよう。

 

まず1面から広告を入れるのなら、

全ての広告をクーポン券にして、広告持参者にプレゼントを渡す。

これは2,3社がやるのではなく、

その紙面全ての広告の足並みを揃えることに価値がある。

 

物販でなければ、割引チケット扱いにする。

要は捨てられない媒体にすることだ。

パッと見て手に取りたい内容にしなければ、情報誌としての価値はないと思われる。

 

それと紙面を華やかに彩る旬の小ネタ。これも大事だろう。

記事の書き手がいない?

それなら雇えばいい。

雇う費用が無ければ、ライター志望の学生に腕だめしで書いてもらう。

地元熊谷の大学の文学部や、その手の専門学校に行けば、

物書きをやりたい学生はいくらでもいるでしょう。

こういった若手を育てるというのも、地元産業の使命だ。

自分達だけ潤えばいいのではなく、次代を担う若い人たちに

多くのチャンスを与えてやるのも大事なことだ。

 

そして、多少紙質にこだわる。

やはりチラシと同程度の紙質では、読者は感覚として見ないで捨ててしまう。

理想は冊子形態だが、費用の関係上無理であろう。

それなら、紙質をやや厚手にして、チラシとの差別化を計る。

 

記事の内容としては

裏通りにある隠れた名店の紹介。

誰もが知っている店ではなく、近所の人に愛される駄菓子屋など、

「えっ、こんなところに。」みたいな裏情報が欲しい。

今時期なら、ここでしか見られない桜のスポット。花粉ネタなど。

 

エッセイやコラムでもいいし、何がしかの読み物も必要だ。

今流行の漫画や絵地図を入れてみるのもいいかも知れない。

これで、漫画家志望の若手やイラストレイターの卵たちも腕だめしができる。

 

毎月発行しているからこそ、失敗を恐れずいろいろ挑戦ができるのだ。

 

出版は文化だとおっしゃる人がいる。

私も同感だ。

ペンは剣よりも強し。

同じく同感だ。

 

そのペンを持った以上、生きた情報を提供して、

結果として多くの人に宣伝効果を与える。

そんな紙面作りを提供してほしい。

 

手間かかりそうだって?

でもチラシではなく、情報紙なのだから、当然と言えば当然。

捨てられるよりは、よっぽどマシだ。

 

いっそのこと、出版社立ち上げたろうか〜。

素人の遠吠えでした。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年3月27日(金)

何を今さら防寒対策。

 

前略 行雲より。

 

本日の熊谷は昨日からの冷え込みが厳しく、冬に逆戻りといった感じだ。

風も冷たく、水も冷たい。

上着を春物に替えたと思ったら・・・。

とにかく、風邪には気をつけねば。

 

 

 さて、今回の写真はこれ。

寒い日のロクロ廻し対策用手袋である。

 

何、今さらって話も聞こえてきそうだが、

冬に寒い話題を提供したくないので、今になってしまった。

まだまだ朝夕は冷え込む今の時期や今年の年末近くの寒さ対策に、

ぜひ参考にしてほしい。

 

さて、この手袋。「ピッタリ背ぬき」という商品名で市販されている。

3枚セットで7〜8百円てところだ。

先日、ホームセンターに行ったら、この商品が大量に陳列してあった。

今時期の農家では必需品なのだろうか。

よくわらかんがすごい量だったのは間違いない。

 

私の場合は写真のように、

手袋の親指、人さし指、中指の3本の先端をカットして使っている。

こうするとロクロ廻し時の細かい動きにも対応できるからだ。

おまけに手のひらの部分がウレタンでできているので、

土ころしをしても冷たさが伝わらない。

背中の部分にさえ水がかからなければ、1時間程度は作業ができる。

2枚あれば、2時間はバッチリってわけだ。

 

また、耐久性もあるので趣味での陶芸に使うのであれば、

軽く2,3年はもつと思う。

費用対効果も充分という優れものなのだ。

 

先端のカットはしなくてもよいのだが、

ロクロの感覚が欲しい方は切った方が良いと思う。

かつて、「ムー一族」というドラマで、

女優の樹木希林が沢田研二のポスターの前で「ジュリーっ!」と

叫んでいたのを覚えているだろうか。

その時の樹木さんの手袋を思い出して製作した。

この話は若い人には全くわからないだろうが、まあ、いい。

 

また、ロクロ廻しに限らず、土練りなんかにも使える。

寒い時期の土練りは手ひらに相当な冷たさが伝わるが、

この手袋をして練れば、あら不思議。

「こんなもんちょちょいのちょいでしょ。」ってくらいのペースで練りができる。

たいした秘密兵器なのだ。

 

さて、ロクロ廻しの防寒対策は他にもないかと考えて、

もうひとつご提供。

「水挽きにはお湯を使う」である。

よく、普段水使いに慣れているからと、

冬場でも冷水でロクロを廻そうとする人がいるが、辞めた方がいい。

ロクロに設置された土は相当冷たい上、

土ころしの作業で一気に手のひらの熱を奪う。

ロクロは手先が敏感に動かないといいものは作れないので、

手がかじかむとロクな事はない。

やせ我慢は辞めて、お湯にしよう。

 

このバケツのお湯の温め方だが、一番いいのはヤカンのお湯を注ぐことだ。

ストーブの上にヤカンを置いて、常に温めておけばいい。

水が冷たくなったら足せば、軽く小一時間はもつ。

 

以前に陶芸用のバケツヒーターみたいなものも使ったことがあるが、

電源が自動で切れないので、意外と不便だった。

放っておくとバケツの水が触れないくらい熱くなるのだ。

かと言って、濡れた手でコンセントを触るのも危ないので、

パソコン用のスイッチが切れるコンセントに差し込んで、

足で点けたり消したりしていた。

 

1ヶ月ほど使ってみたのだが、終ってからの掃除が面倒なのと、

錆びないように保管するのが大変なので処分してしまった。

何のことはない。ヤカンのお湯が一番てことだ。

 

あと軍手も試してみたことがある。

荒目の土をロクロで廻すと手が痛いので、軍手で挽くのは効果がある。

しかし、冬場の寒さ対策では軍手がお湯を吸収してしまい、

すぐに冷たくなってしまうので、あまり効果がなかった。

土ころしだけに使うのなら、軍手でもいいだろう。

 

このように手袋をしてロクロを廻すというのは、

一見邪道のように見えるがそんなことはない。

手荒れや爪の長さを気にして陶芸をやらないのではもったいない。

そんな人はぜひ「ピッタリ背ぬき」で楽しい陶芸ライフを送ってほしい。

 

 

ぽろろん。

 

 

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2009年3月17日(火)

「くりぬき」もまた楽し。

 

前略 行雲より。

いよいよ春めいてきた今日この頃。

熊谷の北風も冬よりはだいぶ落ち着いてきた。

 

花粉がつらい季節だが、外出後に流水で目や鼻を洗い流すと、

幾分楽になるような気がする。

毎年のことだからもう慣れっこになってしまったが・・・。

 

 

 さて、今回の写真はこれ。

くりぬきで作った灰皿である。

 

くりぬきという技法は簡単そのもの。

土のかたまりを文字通りくりぬくだけである。

 

この技法のメリットは成型後の形がすでにできあがっているので、

全体像のイメージがしやすいという点だ。

 

また手びねりのように、

どうもイメージ通りの形にならないなどのデメリットがあまりない。

外形さえ決めてしまえば、失敗の少ない技法と言えるだろう。

 

削る時のコツは、あまり薄く削りすぎると外観がくずれていくので、

やや厚めに削っていくのがいい。

 

ロクロでは丸い形がメインになるが、山のような形や、

四角い形などの花瓶や置物、陶箱などを作るのにはもってこいの技法なのだ。

 

 

さて、上記の写真の作り方。

石のような形で外観を作り、しっぴきで半分に切った後、中をくりぬいていく。

 

ロクロほど成型に気を使わないので、おしゃべりしたり、

他のことを考えながら作ることもできるので楽である。

 

中を削ってから元に戻し、切った部分をドベでつなげてしまえば、

空洞の土のかたまりに変化する。

 

指で穴を開ければ一輪挿しにもなるし、

フタを付けて注ぎ口を作ればちょっとしたソース入れなんかにもなる。

 

応用しだいで何にでもなってしまう面白い成型法なのだ。

 

毎日のロクロ作業にちょっと変化を与えたい時はこれに限る。

 

 

ぽろろん

 

 

 

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2009年3月7日(土)

なにがなんでも400回。

 

前略 行雲より。

本日の熊谷は洗濯日和。

風はやや冷たいが空気も乾燥し、春の雰囲気が漂っている。

 

そんなことを書いている後ろから近所の子供達の歌声。

「か〜ごめか〜ごめ。鶴と亀がす〜べった。うしろの正面だ〜れ。」

なかなか風情がある。

 

こういった子供達や次の時代を担う方々に、

伝統工芸である「やきもの」の技術をいかに伝えていくか。

我々に課せられた使命のような気がする。

 

 

 さて、今回の写真はこれだ。

納豆を食べ終わったばかりの茶碗である。

この食べ終わったばかりというのは、

どうにも写真でお見せするほどのものではないので、小さめにアップしてみた。

 

普通なら熱々のご飯に納豆たっぷりのシーンをお見せしたいのだが、

そこら辺の事情は下を参照してほしい。

 

ちなみにこの茶碗は前回の窯焚きで焼き上げたもので、

朝飯の卵かけご飯用にやや大きめに作った

「でっかいよ 失透釉ご飯茶碗」である。

 

茶碗の大きさは人それぞれの好みがある。

この茶碗は私には大きめだが、

育ち盛りの学生さんや大食漢の人にはやや小さいだろう。

まあ、たくさん食べる人は茶碗よりどんぶりを使うだろうが・・・。

 

 

さて話を写真に戻そう。

 

今朝起きてから、朝食を食べようと冷蔵庫を開けた時、

フッと納豆があるのに気づいた。

 

この納豆は昨日の朝食で食べたのだが、

えらく不味かったので、2,3口ほど食べてやめてしまった

賞味期限切れのものである。

 

納豆というのは発酵してあるので、

賞味期限は関係ないと誰かに聞いたことがある。

そのためウチでは、期限切れの納豆は普通に冷蔵庫に置いてあるのだ。

 

さあ、この納豆でいくか、卵にしようか、しばし考えたのだが、

以前にテレビで見た魯山人の一件がフッと頭に浮かんだ。

 

魯山人というのは、北大路魯山人のことで、

美食家であり且つ陶芸界の巨匠と呼ばれる人である。

彼は東京で星岡茶寮という料理屋を経営していたが、

店で使う器を専門に作るため、鎌倉に窯を構えて自らも製作に没頭した。

彼の作品は今なお多くの人に愛されている。

陶芸をやられる方はぜひ彼の作品を見て欲しい。

きっと勉強になるだろう。

ちなみに、この鎌倉の星岡窯から荒川豊蔵という大陶芸家も輩出している。

 

さて、この魯山人曰く、

納豆は400回前後かき混ぜると非常に美味しくなるらしい。

彼は朝食の納豆の際は必ず400数回だか、かき混ぜてから食したとのこと。

 

昨日、食べ残すほど味が今ひとつだったこの納豆が、果たして美味くなるのか。

ここは実験してみない手はない。

 

しかも普通に食べて美味い納豆ではない。

賞味期限切れの2,3口でいやになる納豆だ。

これほどの実験材料には、そうそうお目にかかれない。

 

早速やってみよう。

とりあえず100回かき混ぜる。

箸を持つ手が痛くなってきた。

 

箸をわしづかみに持ち替えてもう100回。

 

だんだん腕が痛くなってきたが、なんのこれしきとさらに100回。

 

上腕ニ頭筋がピクピク言い出したが、負けてたまるかともう100回。

 

ついでにおまけの20回。

これで合計420回の達成だ。

 

本来ならここで写真を撮るべきであったのだが、

空腹に負けてしまったのと、

写真を撮っている間にかき混ぜた効果が薄れるのを恐れた。

 

まずは一口と、納豆をご飯に掛けてみる。

 

そして、そっと一口食す。

 

「う、うまいっ!」

 

あれほど、不味かった賞味期限切れの納豆が見違えるようなうまさである。

 

さらにもう一口。

 

「う、うますぎるっ!」

 

これで、納豆を絵唐津小鉢なんかに入れて、

薬味にネギ、かつお節、おまけに味噌汁でも付いた日には、

「納豆定食 780円也」で充分いけるでしょう。

 

あまりのうまさに写真を撮るのを忘れ、気がついたら一気にたいらげてしまった。

上記の写真が食べ終わった後というのも納得してほしい。

 

 

結論

納豆は400回でこれうまし。

がしかし「手間」と「腕痛み」のおまけ付き。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

 

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2009年2月23日(月)

お見事 「割れ」「垂れ」。

 

 

前略 行雲より。

本日の熊谷は小雨の降る寒い日だ。

春先は暖かくなったり寒い日があったりで大変だが、

体調をくずさぬように注意したい。

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

しばらく前に成型の段階でご紹介した大土瓶の底である。

 

見事なまでのパックリ感。

底まで流れた釉薬の垂れ。

まさに芸術?と化している。

 

冗談はさておき。

 

乾燥の段階ですでに底切れしていたので、焼けばもっとひどくなるのは

わかっていたが、オブジェとして作ったので底の割れは問題ない。

 

釉薬の「垂れ」も灰釉を思いっきり掛ければ当然のことなので、こちらも問題ない。

ヤスリやグラインダーで削りとってしまえばいいだけの話で、すべて予想の範囲内だ。

 

 

ここで、陶芸をやっておられる方々にアドバイスをしたい。

上記の写真のように、やきものは割れ、ヒビ、釉薬垂れなどは

日常茶飯事と考えておいた方がよい。

 

皆さんが作っているのは「作品」だ。

作品を作る以上、100円ショップで売っているような安定した陶器を作っても

面白くもなんともない。

 

釉垂れ結構。割れもおおいに結構。

こんなものが怖くて陶芸なんかできやしない。

 

窯焚き100回以上のプロでも上記の写真のようになるのだ。

陶芸を始めたばかりの初心者〜中級者の方々ならなおさらであろう。

 

大事なことはこういった割れや釉垂れなどを失敗と捕らえずに

次の作品に生かすことだ。

 

もし割れてしまったら、もうちょっと底を締めてみようとか、薄く作ってみようとか、

割れを見越して多目に作るとかいろいろ工夫してみる。

プロでも10個作れば、1,2個は割れるのだから、

割れない作品を作れるのが不思議なくらいだ。

 

釉薬に関して言えば、

釉が流れて垂れてしまった場合、次回はもうちょっと薄く掛けてみようとか、

釉薬を薄めに溶いてみようとか考えてみる。

 

釉薬の流れを作品に生かす灰釉や織部などは流れて当然なのだから、

底ぎりぎりまで掛けないようにするとか、

どうしても底に掛けたかったら、その部分だけ薄めに調節したものを塗るとか

方法はいろいろある。

 

一番いけないのは失敗を恐れてチャレンジしなくなることだ。

我々プロだって失敗するのである。

失敗を糧に次の作品に生かせばいい。

 

 

さて、この大土瓶の完成後の上から見たものはこちらだ。

ひょうげた形に作ったので絵付けを要所に入れたのだが、

見事に流れて何の絵なんだかわかりゃしない。

それもある程度予想済みなので、まあいいだろう。

 

口先の部分をもう少し遊んでみたかったが、今回はテスト焼成なので

次はもう少しゆるい雰囲気で作ってみたい。

 

 

ぽろろん。

 

 

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2009年2月20日(金)

登場 絵画の巨匠。

 

前略 行雲より。

本日の熊谷の朝は昨日夜半からの雪で久々に白一色だった。

たまに雪が降ると路面が滑ったりするので、移動には細心の注意が必要だ。

・・・と書いている今現在は天気もすっかり持ち直して快晴になりつつある。

降ったり、晴れたりの春近しかな。

 

 

 さて、今回の写真はこれだ。

 

小学館から出版された「西洋絵画の巨匠シリーズ」の創刊号「ゴッホ」である。

 

しばらく前に本屋さんへ行ったところ、

入り口に大量に積まれていたので思わず手に取ってしまった。

 

大判で手頃な薄さ。

絵画の画集というものは大きい方がいい。

単純に絵の迫力が違う。

 

おまけに巨匠の代表作の一部が実物大で掲載されているとのこと。

これは手に入れたいと思った。

 

例えばゴッホだと代表作の「ひまわり」がある。

この「ひまわり」のセンター付近の一部を、

見開き4ページ分に渡って実物大で掲載されているのである。

これはインパクトがある。

 

油絵なので当然筆のタッチが知りたい。

実物大で見ると荒々しい筆さばきが鮮明にわかるので、

作者の意気込みみたいなものも伝わってくる。

 

よくテレビの「〜鑑定団」などで、画商の人が絵を真近で食い入るように見つめているが、

作者の筆のタッチを見ていると聞いたことがある。

やはり画家によって個性が現れるところなのだろう。

 

そういった絵の特徴が真近で見れるのは有難い企画だ。

 

さて、このゴッホの作品をこの本の中でいろいろ見せてもらった。

「夜のカフェテラス」や「種まく人」など。

ミレーや日本の浮世絵を写したものも多いそうだ。

 

陶芸もそうだが、やはり先人の名作を写すことから技術は生まれるのだろう。

「種まく人」などは、主役は写しているが、

その周りはゴッホ特有の明るい黄色で自分流の作品に昇華させている。

まさにお見事の一言。

 

陶芸好きの方も機会があったらぜひご覧頂きたい。

やきもの製作に、「何か」が反映されると思う。

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年2月9日(月)

西洋の女流陶芸家。

 

前略 行雲より。

本日の熊谷は昨日とはうって変わって穏やかな日だ。

昨日は北風がすごかった。工房の暖簾は飛んでしまうし、

目にゴミは入るしで散々な天気であった。

こんな日を繰り返しながら春がやって来るのだろう。

 

 

 

さて、今回の写真はこれ。

東京12チャンネルの「美の巨人たち」の公式サイトである。

 

先日この番組で陶芸家のルーシー・リー氏を特集していた。

西洋の陶芸なのでいわゆる日本の産地の伝統的なやきものとは

趣が違うが、女性らしい薄作りで色鮮やかな作品が多かった。

 

日本でも有名なバーナードリーチ氏に作品を見せたところ、

「薄すぎる」と言われたらしい。

厚みのことなのか、色合いのことか、はたまた全体の雰囲気なのかはわからないが、

リーチ氏には好評ではなかったようだ。

 

造形も特徴があった。

写真で見る通り、高台を小さく高くして、器本体はパッと華やかに広げていく。

今となってはあまり珍しい造形ではないが、当時としては画期的だったのだろう。

 

使いやすい作品なのかと言えば、使いづらい部類に入るかも知れない。

デザインに重きを置くと使いづらいし、

逆に安定感ばっちりの使いやすい器を作ると見た目が不細工になっていく。

やきものに限らず、形あるものの共通の宿命だ。

 

面白かったのはヘルメットを模したサラダボウルを見たときだ。

当窯でもヘルメットを型どったボウル皿を作っているが、

同じ発想なのは笑ってしまった。

 

何かいい型はないかな〜と、絶えず探していると同じようなものに目がいくのだろう。

人間の考えることは、所詮いつの時代も同じなのかと。

 

 

さて、やきもの屋の性分からか、いい作品を見ると使っている土、

釉薬、焼成雰囲気などをイメージして、同じ作品が再現できるか考えてしまう。

 

そこで、ルーシー氏のよく放映されていた

上記の写真と造形が似ているブルー系の鉢の作品の作り方を推測してみよう。

 

土は白土をベースにやや鉄分を含んだもの。

上薬はマットのトルコブルー系の釉薬。

造形はロクロ挽きでOK。型成型でも可能。

口縁部はマットの飴系で灰を多目に調合してやや流れやすくする。

 

焼成は酸化で、途中ほんの少し還元にふってやる。

完全な酸化焼成ではあそこまでの色合いは出にくいだろう。

かと言って完全な還元焼成だと、ブルー系の釉薬は緑になる場合があるので

どうかと。

 

テストで2,3回焼けば同じような風合いは出ると予測するが、

こればっかりはやってみないことには・・・。

 

ルーシーファンの方は上記を参考にチャレンジしてみては。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年2月2日(月)

久々に感動した・・・。

 

前略 行雲より。

春がそこまで来ているのだろうか。

たまに吹く北風はまだ冷たいが、

室内にいる限り暖房の要らない暖かい一日だった。

 

さて、今回の写真はこれだ。

講談社が出版している高橋まゆみさんと言う人形作家の

「草の道」と言う作品集だ。

 

先日、昼ご飯を食べながら何気なくテレビを見ていたら、

NHKの教育番組でこの高橋まゆみさんが出演していた。

福祉系の番組でお年寄りにスポットを当てて、高橋さんの人形が

多くの人たちに感動を与えているとのことで番組は進行していた。

 

テレビで紹介された人形はすごいの一言。

主に農作業服のお年寄りやその周りの子供達などが多いのだが、

アルツハイマーのおばあちゃんを

ご主人のおじいちゃんが連れて帰る1シーンは感動ものであった。

サンダルを履き違え、手にはぬいぐるみを持つおばあちゃん。

その肩をやさしく抱きしめて、微笑むおじいちゃん。

家を出て徘徊してしまったのだろう。

必死に探して見つけた安堵感が人形からひしひしと伝わってくる。

たった1シーンでこれだけの感動を与えられる

この創作人形というものに驚いてしまった。

 

その足ですぐさま近所の書店に行き、先ほどの作品集を手にいれた。

少し前の作品集らしくテレビで見たものとは若干違うシーンで掲載されていたが、

それでも感動は充分伝わってきた。

 

やきものでここまで人に感動を与えられるだろうか。

しばらく考えてみたが、今の私には到底無理であろう。

やきものは用の美。

創作人形とは違う感動は得られるが、人が涙を流すまではいかないだろう。

 

 

芸術というものが人に感動を与えるものだとしたら、

高橋まゆみさんと言う作家はまさしく真の芸術家に違いない。

 

陶を生業とした以上、少しでもその域に近づきたいものである。

 

 

 

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2009年1月25日(日)

大物作りはこれがいいかも。

 

 

前略 行雲より。

本日の熊谷は絶好の運動日和だ。

春のような暖かさで土の乾きもいい。

このまま寒さが終ってくれれば過ごしやすいのだが、

冬将軍もそんなに甘くはないだろう。

 

 さて、今回の写真はこれだ。

作陶中の大土瓶である。

まだ口と持つ所が付いていないので形が想像できないと思うが、

私の頭の中ではしっかりとイメージが完成している。

乾くのを待って底を削ってから口作りへといきたい。

 

最近は大物作りにハマッている。

大壺、大徳利など大物もいろいろあるが、大土瓶のひょうげた形が好きだ。

何ともいえない愛くるしい形がかわいくさえ思える。

 

この作品の土は土鍋土ではなく、通常の赤土なので直火にはかけられない。

作ってもなんの利用価値が無い様な気がするが、そこはアイデア次第である。

 

口の所にコルク栓を詰めてしまえば、

ちょっとした焼酎サーバーにもなるし、お酒を入れても良い。

口のところに強引に花を飾ってもいいし、

オブジェとして置いておくだけでもいい。

 

やきものは見立てで使えるものも多いので、

この品はこう使うべきだと決めつけてはいけない。

アイデア次第で何にでも応用してしまえばいいのである。

 

さて、こういった大物作りのコツだが、

まずロクロの一本挽きなんぞ大それたことをするのはやめにしよう。

やってやれないことはないが体力は使うし、

ロクロのパワーはいるしでいいことはないだろう。

それより作って楽しく、また次回も作りたいな〜と思う作陶法でないといけない。

 

そこでお勧めなのが、ヒモ作りである。

 

円状の粘土を平らにして底を作ったら、

土をヒモ状にしてえっさほいさとひたすら組み上げていく。

円柱状にヒモを組み上げたら、

後はロクロを軽く廻してご希望の形に挽いてあげれば良い。

 

この方法なら非力な女性でも比較的楽に大物を作れるし、

ロクロを上手く挽けない人でも花瓶や陶ランプ、背の高いフリーカップなどを

簡単に挽くことができる。

 

まあ、一本挽きに比べると若干形にゆがみが出るが、

多少のゆがみはかえって味わいがあるし、

まさにあなただけの手作りの品と言えるだろう。

 

ちなみに大物をヒモ作りする際には、

底面に接着する最初の1本目はがっちりと噛むように

底面を引っ掻いてドべを塗ってからつなげよう。

 

そうしないと完成後に水を入れたとたん底がスポッと抜ける場合がある。

特に焼締めや釉薬を薄く塗る作品は、

接着力が弱いのでしっかりとドべでつなげること。

これがコツだ。

 

あとはなるべく硬めの土を使うこと。

練ったばかりの土はやわらかいので、

しばらく乾燥してちょっと硬いくらいの土の方が作りやすい。

市販の土なら買ってきて練らずに使うのがちょうど良い。

 

やわらかい土で大物を作ると必ず土がへたってしまうので注意しよう。

ある意味硬くなった土の再利用のひとつだと思えばいい。

 

最後に大物は一気に全部を作らないこと。

大きさにもよるが、下半分〜3分の1を作ったらしばらく乾かして、

やや硬くなってからまた積み上げていく。

この方が土がへたらないで成功しやすい。

 

高さがあまりなく、形もほぼ円柱状であれば一気に作っても大丈夫だ。

何個か作ってみて失敗するのも勉強になるので、

まずはチャレンジしてみよう。

 

特にこの時期はロクロの水挽きは手が冷たいので、ヒモ作りの方が楽だ。

最初は小さめのものを作って少しづつ大物に挑戦してみる。

また、焼締めで作れば釉掛け作業も要らないので、さらに楽である。

 

成功するか、はたまた割れてしまうか、

半々くらいの軽い気持ちでいってみよう。

陶芸の腕が上がりますぞ。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年1月16日(金)

活字が好きだ・・・。

 

 

 前略 行雲より。

 

本日の熊谷は絶好の洗濯日和。

昨日まで頻繁に吹いていた北風も無く、穏やかな一日である。

とは言っても、朝晩の冷え込みはなかなか厳しい。

窯場そばの水道も久々に凍ってしまい、

お湯を掛けて復活させる羽目になってしまった。

水道の蛇口にあったか〜いセーターでも着せようか検討中である。

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

 

いわずと知れた「新聞」である。

 

この新聞というのは非常に使い勝手のいい物体である。

読んだらお終いではなく、揚げ物などの包装、

作業時の下敷き、ひいては災害時の保温材としてなど、非常に利用価値が高い。

 

陶芸にも使える。

ロクロ成型後には必ず古新聞の上に保管する。

直接板の上に置くと乾燥するにしたがって割れが入ってしまうからだ。

広告紙でも可能なのだが、なんとなく古新聞の方が落ち着く。

絵柄が地味だからだろう。

 

また、素焼き前までの保管棚の日除けとして使ったり、

完成後の作品を移動する時の緩衝材としても利用可能だ。

 

 

さて、この新聞だが良く見るとほとんどが広告である。

だいたい一面の上半分は記事なんだが、下半分は大抵どこかの広告で占めている。

なかには見開き3面全部広告なんてのもざらにある。

 

この広告があるから、1日100円台。1ヶ月3000円台で宅配が可能なのだろう。

 

考えてみればこの宅配システムってのもすばらしい。

朝起きたらポストに必ず新聞が入ってるのだから、すごいのなんのって。

雨の日も雪の日も、はたまた台風の日だってしっかりポストにささっている。

 

これだけの労力を掛けて、1日100円台の安さである。

絶対必要かって言われると少々疑問であるが、無きゃ無いで非常に不便な品物でもある。

 

この安さで宅配してくれるのなら買いましょうってことなんだろう。

 

しかし、この新聞だが、

今となっては軽く目を通す程度で、

ほとんどやきものの保管用具になりつつある。

 

活字中毒の私でさえ、あまり読まなくなったのはなぜだろう。

原因を考えてみたのだが、インターネットの普及が大きいと思う。

ネットを開けば、世界のほとんどの時事は読めてしまうし、

ちょっとしたコラムで時間つぶしなんかもできる。

わざわざ紙媒体を購入してまで読む必要がないのではないかと・・・。

 

そういう意味では書籍も同じだろう。

出版不況と言われているらしいが、

ネットと古本のシステムが充実してきたのが一因のような気がする。

浅い情報はネットで用が足りるし、もっと知りたければ古本を買えばいいという具合だ。

 

心底知りたい情報が新本にしか無ければ買うが、

まずネットで見て、次に古本を探し、

それでも無ければ新本を買うというのが手順になってしまっている。

 

出版社さんから見れば1円も会社に入らないので、

非常に儲けの薄い客ということになるのだろう。

 

だってしょうがないではないか。

1000円の新刊本を1冊買うなら、300円の古本を3冊買いたい。

電気製品だと「壊れるかもな〜」というリスクがあるが、古本には無い。

少々手垢で汚れていようとも、本は本。中身が読めれば事が足りてしまう。

 

だからといって良く言われる「活字離れ」では絶対に無い。

いい本があれば並んででも買う。

これは間違い無い。

 

要は新書でなくても間に合ってしまう世の流れが原因ではないかと・・・。

 

 

ちなみに私の本購入のパターンだが、

まずネットのポータルサイトのYahoo画面から、その日のニュースを軽く読み、

その後、MSNのサイトに飛んで再びニュースに目を通す。

 

用語に詳しい情報が欲しい時は、

その用語をコピーしてネットの百科事典ウィキペディア(Wikipedia)で検索だ。

 

これで大体の用は足りるが、

ウィキでもの足りない時はそれに関する本をアマゾンで探す。

そこでもアマゾンの「マーケットプレイス」で中古が無いかをチェックする。

 

その後、「イーブックオフ」でも同じ題名を探して、

送料を安く済ませるように、古本を大量購入するといった感じである。

 

イーブックオフに無ければ、先ほどのマーケットプレイスで340円の送料を払い購入。

それでも無ければ、新書をアマゾンで購入するといった次第である。

 

ネットが無い時代にはここまで面倒なことはできなかった。

本屋さんで見つけた新本を、

実店舗のブックオフまで行って探す気にはなれなかったのである。

だから、新書を本屋で買っていた。

 

しかし、今はネットで瞬時に探せてしまう。

便利な方法で購入してしまうのが人間のサガではないだろうか。

 

いっそのこと、新書をネットでPDFのダウンロード販売なんてできないのだろうか。

それなら、新書の値段も本屋さんで売ってるより安くなるだろうし、

PDF版で満足できない人は、同じ内容の新本を買って本棚に入れるだろう。

 

近未来では、新書のダウンロードシステムができることを祈っている、

根っからの活字ファンなのだ。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年1月5日(月)

新年あけましておめでとうございます。

 

前略 行雲より。

お正月が明けてまだ間もないが、

今日から仕事始めの方も多いでしょう。

サービス業の方はやっと一息ついているかも知れない。

 

今回はお正月らしく、軽く読み流せる「ゆる〜い」話題でいってみよう。

 

これは何気無く散歩中に撮った写真だ。

実は虹が写っているのだが、良く見ないとわかりづらい。

写真としては失敗作である。

 

虹というのはそう簡単には消えないだろうと思い、

ゆっくりとカメラを準備したのだが、

レンズを向けるとだいぶ薄れてきてしまった。

「虹を見つけたら瞬時に切るべし」。

今回の教訓である。

 

 

 

ところでこの散歩というのは実に気分転換にいい。

目的を決めずにぶらりと行くも良し、

買い物ついでに散歩するも良し。

すべては各人の自由であるところが、なおよろしい。

 

散歩と言えば、

テレビ朝日 毎朝10時頃からの「ちい散歩」なる番組も面白い。

 

東京のちょっとした街を散歩しながら、

役者ちいさんとその街の住人たちとの触れ合いを描いている。

 

知り合いのラーメン屋さんでは撮影を一時中断して、

スタッフ共々ラーメンを食べてしまうなど破天荒なところも共感を感じる。

 

番組最後に役者ちいさんが思い出の場所を絵葉書風にして紹介するのだが、

役者ならぬ画家ちいさんの一面も感じられる、

ほのぼのとした構成になっている。

 

 

一方、深夜番組に目を向けると金曜の深夜にやっている

「もやもやさまぁ〜ず」もお勧めだ。

さまぁ〜ずとテレ東のアナウンサーが、

いわゆる「もやもや」した場所を散策するという番組である。

 

裏通りを歩いてガチャガチャをやったり、喫茶店で無言で食事したりと、

だいだいお決まりのパターンなのだがつい見てしまう。

こういった散歩系の番組は肩肘張らずに見れるので、

晩酌をしながら見るには最適なのである。

 

どうでもいい話だが、このもやもやさまぁ〜ずが終わってすぐに、

漫画の「ゴルゴ13」も流れで見てしまうのは私だけだろうか。

 

世の男性陣ならおわかりだろうが、

学生の頃に入った寂れた焼きそば屋や定食屋には

必ずと言っていいほどゴルゴ13の単行本が置いてあった。

注文してから品が運ばれるまで

漫画のゴルゴを食い入るように読んだものである。

 

そのせいか、テレビで始まったゴルゴもつい見てしまうのだが、

やはり漫画というのは映像より本で読んだ方が面白いように思う。

 

テレビだと30分という決められた時間の中で1話を放映しているので、

どうにも間延びというか、進行がまだるっこしいのだ。

 

やはり本で活字と絵を見ながら自分なりのスピードで楽しみたい。

 

 

そんな訳で、

散歩ついでにぶらりと裏通りの焼きそば屋にでも入って、

ゴルゴを見ながら箸でもすすめてみようかと思う年明けであった。

 

ぽろろん。

 

 

 

 

 

 

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