2022/11/27 18:39
灰釉とは木々や藁(わら)の灰を原料として釉薬を作り、
それらを掛けて焼かれた陶器のことです。
釉薬そのものを指して呼ぶこともあります。
焼締めは釉薬をかけず、土そのものを焼いた品で、
それらに薪などの灰がかぶったものを灰被りと呼びます。
灰釉はこの灰被りを意図的に応用したもので、
灰に長石などを混ぜて、器に掛けることにより、
水や油分から器体を保護したり、装飾の役目も果たします。
その結果、
侘びのある落ち着いた雰囲気と、
土の持つ個性を引き出してくれる作品に仕上がります。