2022/11/28 18:19
2006年8月 8日 (火)
窯焚き中です
「萩焼名工陶芸展」の続きをお伝えしたかったのですが、
ただ今、窯焚き中ですので、しばし実況中継です。
窯焚き中は温度を計測したり、煙突の操作をしたりと、
やる事がそこそこあるので、昨日撮った写真をアップします。
窯詰めの最中の写真で、下に見える丸いサヤの中には、
ワラを巻いた緋だすきの
とっくりやぐいのみ、備前焼 茶碗が入ってます。
ひと窯全部を緋だすきで焼くのなら、サヤは要らないのですが、
他に釉薬ものも一緒に焼いているので、ワラの灰が舞うのを防ぐためのサヤ詰めです。
ただ今、窯の温度は1100度近辺。
今回は1250度すぎ位まで引っ張ります。
還元を掛けて焼いているので、窯の中は炎が巻き上がってます。
緋だすきも楽しみですが、今回は灰釉にアクセントを
加えた灰釉のすり鉢等も一緒に焼いているので、
焼き上がりが待ちどうしいです。
果たして、どのようなやきものができるか。
こうご期待です。
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2006年8月 3日 (木)
「萩焼名工陶芸展」に参上 続編
前回の続きです。
長らく引っ張ってすみません。
さて、何気無くプライス表に目をやると、
な、なんと500万円と少々。
思わず「500万円~~。」と口ずさんでしまいました。
すぐ後ろに職員の方がいたので、
「これ、500万もするんですか。」とたずねると、
当然の顔をして、「そうです。」と一言。
もう一度、茶碗に目をやり、
隣の作者紹介に目をやると
作者「11代 三輪休雪」。
そう。萩焼の人間国宝の方です。
なるほど。納得しました。
ちなみに当店の茶碗は来月の窯出しで、たっぷりと
お見せしますが、窯出し直販価格でのご提供です。
また、8月31日まで全品50%から70パーセントオフの
サービス期間中ですので、ぜひチェックしてみて下さい。
おっと、話は変わりましたが、
とは言え、このまま引き下がる訳にはいきません。
なんと言っても、目の前に500万の茶碗があるのですから、
とにかく、手にとって鑑賞です。
茶碗を手に取り、例によって指先で見込みからフチまでを
つまみながら動かしていると、
「すみません。その品は手袋をして触って下さい。」と、
係りの方に怒られました。
茶碗の脇には刑事さんがよくしているナイロン製の手袋が
ぽつん。
係りの方が、「本来、この作品は
ショーケースの中に入れておく品です。」と
おっしゃられました。
「そうですか。」と心の中でつぶやきつつ手袋を手にはめ、
再度鑑賞です。
と、その時です!!
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2006年7月27日 (木)
「萩焼名工陶芸展」に参上
やきもの作りに情熱をかける男がお届けするブログです。
さてさて。
先日、地元の百貨店で「萩焼名工陶芸展」をやっていたので、
見に行きました。
行ったのが、平日の午後4時前後。人影もまばらでゆっくりと
鑑賞できました。
まず、入って右手。
定番のぐいのみ、向付、香合などがあり無難なスタートです。
そして、花生けが現れ、こちらは色々な種類がありましたが、
「たたら」で作られた花生けは見事な出来栄えでした。
薄作りでゆがみも無く、きれいな焼味です。
「なるほど、なるほど。」と納得しながら、次のコーナーへ行くと、
いよいよ茶碗の登場です。
萩焼特有の味のある御本手。お見事な焼き上がりです。
早速、手にとってなでまわしながら、厚みを指先でチェック。
ロクロ挽きのイメージで見込みからフチまでをすうっと
指先でつまみます。
高台をゆっくりと鑑賞しながら、「フムフム」と一人納得。
萩焼の名工の方たちの作品ですから、高台は素直に削られており、
遊びはありませんでした。
われわれの作品なら、多少の変化が無いと味になりません。
うらやましい限りです。
ふっとプライス表を見ると、20万円少々。
「・・・。」
さすがに桁が違うわと、思いっきり作品をなでまわしました。
茶碗は人々が育てるもの。
なでて、愛でて育てようではありませんか・・・。
そのまま、花生け、茶碗、水差し等が並ぶ中、いよいよ
会場のセンターです。
他よりも1段高い所に据えられたやきものが現れました!!
お見事な白釉。これでもかと言わんばかりの割高台。
微妙なゆがみのはいった形。
萩焼の解説でよく見かけるその形が現れたではありませんか。
茶碗を触る前に何気なくプライス表に目が行くと、
なな、なんと~~~。