2022/11/28 18:32

2007年7月7日 (土)  

釉掛けの秘密兵器。

 

 

写真は釉薬を掛ける際に使う柄杓(ヒシャク)です。

 

たかが、柄杓と思わないでください。

この柄杓が施釉の際に非常に大切な武器になるんです。

 

左の柄杓は少量の釉をきれいに流し掛けたい時、

右の柄杓はある程度の釉をドバッと掛けたい時に使います。

 

右の柄杓でドバッと流し掛けると、釉薬が不均一にかかるので、

この作業を数回繰り返すことによって、上薬の質感に変化が出てくるんです。

 

きれいに釉薬を掛けたいのなら、直接作品を釉薬の中へサラッと通しますが、

作品にちょっと変化を付けたい時なんかは、

この柄杓の出番になります。

 

柄杓で掛けた後、手首をこねくり回したり、

指先に釉を付けて飛ばしたり・・・。

 

施釉方法一つとってもいろんな技法があるんですね。

 

 

 *************************************

 

2007年6月29日 (金)  

さらばFinePix。

 

写真は今まで使ってきたデジカメのFinePix2800Zです。

 

今回新デジカメ購入にあたり、いよいよコイツともお別れになりました。

思えば長い間、常に私の身の回りに待機し、事あるごとに活躍してきた愛機です。

お別れ記念に鏡に反射したところをパチリと写してみました。

 

 

購入当初は最新式のデジカメで、光学6倍ズームに惹かれて購入を決定。

画素数は200万画素ですが、

当時1眼レフデジカメが300万~400万画素のころですから、

それなりのスペックは持っていました。

 

 

今となっては1000万画素オーバーもあるし、

6倍ズームでももっと小さく軽量化してあるので、

ついつい新しいものに目が移ってしまいます。

 

特に軽量化は大事ですね。

散歩の途中でもポケットに入れておけば、すぐにパチリできますから。

 

 

今度の愛機はSONYのCyber-shot。

小さいので、持ち運びもバッチリです。

どんなシャッターチャンスがあるのか、今から楽しみ・・・。

 

 

*****************************************

 

 

2007年6月21日 (木)  

文明の利器。

 

写真はコンプレッサーと呼ばれるものです。

 

私自身あまり使わないのですが、作品に化粧土でグラデェーションを付けたり、

釉薬を薄く塗りたい時など、非常に重宝します。

 

以前に、化粧土をコンプレッサー無しで吹く事ができるかの実験もしてみました。

吹き墨で使う道具に、脚で空気を送り込むポンプを付けて吹いた事があります。

吹けない事は無いです。

だた、コンプレッサーで吹いたものより目の粗い模様が出来上がります。

当然、釉薬や鉄、呉須を吹くよりパワーが要りますので、手間もかかります。

 

やはり文明の利器を使った方が仕上がり具合は良いですね。

 

化粧でグラデェーションを掛けて、お花の絵付けをワンポイント入れてみる。

産地に行くとよく見かける技法ですが、それには無くてはならない

現代の吹き道具なんです。

 

 

**************************************

 

2007年6月13日 (水)  

つかんだら離さないぞ。

 

写真は引き出しはさみと呼ばれるものです。

 

窯焚きのクライマックス近辺で、主に黒釉をかけた作品を

このはさみでつかんで取り出します。

 

黒の釉薬は急冷した方がより真っ黒になるので、

昔から行われている技法なんです。

 

瀬戸黒の釉薬で、そのまま窯内でゆっくりと冷ましたものを「置き黒」、

取り出したものを「引き出し黒」なんて言い方もします。

 

引き出し黒は作品にはさみでつかんだ跡が残りますが、

そこを景色に見立てて飲むお茶が最高なんです。

 

あと、楽焼なんかもこのはさみで入れて出しての作業をします。

黒系では必需品ですね。

 

 

作業は真剣そのもの。

なんといっても1200度前後の高温状態で引き出す訳ですから、

ある意味、命賭けです。

一歩間違うと大やけどですから。

 

それでも、引き出したい・・・。

 

やきもの屋は難しい事に挑戦するのが大好きなやつらなんです。

 

 

 

**************************************

 

2007年6月4日 (月)  

ふ~ん。それがどうしたの? 

 

 

写真は木で作られたカケヤというものです。

 

 

だからどうしたって声が聞こえてきそうなんですが、

写真を撮った当の本人もあまりの地味さにどうしたものかと・・・。

 

ところが、このカケヤ。意外とやきもの作りに頻繁に登場します。

特に、藁を巻いて焼成する「緋だすき」をやっている作家は、

ほとんどの方が持っています。

 

作品に藁を巻く前に藁をバケツに浸し、湿った藁を石や木の上に乗せて、

このカケヤでバシバシと叩きます。

 

すると藁が適度なやわらかさを持つので、作品に巻きやすくなるんです。

 

この作業をしないで巻くことも可能ですが、縛りづらかったり、せっかく縛っても

ほどけてしまったりと、いい事がありません。

 

地道な作業が実を結ぶ大切な道具なんです。

 

 

それにしてもこの写真、地味やな~。

せめて斜めにして下から撮るとかなんとか工夫せいって!

(と、かるーく、自分に一人突っ込み。)

 

 

 ************************************

 

 

2007年5月26日 (土)

吹き墨って?

 

皆さん、吹き墨っていう技法をご存知でしょうか?

 

鉄や呉須を水やお茶で溶いたものを霧吹きに入れて、

口で吹いていく技法です。

 

写真はこの吹き墨をやる際に使う、霧吹きです。

私はほとんど使わないのですが、一応道具として揃えてあります。

手前のガムテープがはってある所から、

息を吹きかけていくんです。

 

えっ。

何でガムテープがくっついているって。

 

そうなんです。

これは文明の利器、コンプレッサーに接続して吹き掛けられるようになっているんです。

壷などの周りを大量に吹き掛ける時に、コンプレッサーに接続します。

少量のお皿などを吹く時は、ガムテープをはがして、直接口で吹いてしまいます。

 

 

吹き墨も呉須を吹いたものは青色のグラデーションが出て、

非常にきれいなやきものに仕上がります。

 

どちらかと言うと、磁器を作っている方がこの吹き墨を

やる事が多いですね。

 

手回しロクロの上に作品を置いて、ゆっくりまわしながら、

呉須を吹いていきます。

 

まわすスピードと吹きかける量を微妙に変えながら・・・。

 

そんな事を書いていたら、吹き墨をやりたくなってきました。

近い内にやってみよーっと。

 

 

 ***************************************

 

2007年5月20日 (日)

ただ今、本焼中。

 

写真は本焼中の窯の内部の様子です。

 

色味穴というのが、窯の正面の扉部にあるのですが、

そこから撮ったものです。

 

温度はおよそ850度くらい。

ここから950度過ぎの還元をかけるまでは、

しばしの息抜きタイムといったところです。

 

今日、埼玉の熊谷は若干風が強いので、

還元の具合がつかみづらい感じがします。

 

風が吹くと煙突の引きが強くなるので、

窯内が酸化気味になるんです。

 

酸化と還元を行ったり来たりの状態。

ある意味、登り窯の焼成雰囲気に似ているのですが・・・。

 

でも、こういう天気の日をうまく乗り越えてこそ、

窯焚きの面白さがあるんです。

 

見ててください。

風なんかに負けずに、すんごいのを焼きますよ。

 

絶対に。

 

きっと。

 

多分。

 

頼むから、焼けてくれ~。

 

 

****************************************

 

2007年5月12日 (土)

雑草?

 

 

写真は窯場に芽を出した雑草の様子です。

 

窯場は屋根が張ってあるので、水っ気がないのですが、

雨水が垂れてしまう箇所にしっかりと雑草が根付いていました。

 

周りは乾燥地帯なのに、そこだけに芽を出した雑草。

 

「踏まれても踏まれても強く育つ雑草のように・・・。」

昔読んだ本に書いてあった格言です。

 

バラや蘭のような、きれいな花も素敵ですが、

名も無い雑草の強さも見習いたい。

 

そんな気持ちにさせてくれる、窯場の新参者でした。

 

 

*****************************************

 

2007年5月5日 (土)

 通路補修中。

 

写真は工房入り口のコンクリート補修中の模様です。

手前は「コンクリート注意」の看板?です。

 

入り口といっても裏口のようなものなのですが、

ちょうどコンクリの合い間から地面が見えていた箇所なので、ふさいでしまいました。

 

雨が降るとぬかるみが出るし、雑草取りの手間をはぶくため

ちょうど量の適度なコンクリの粉末があったので一気に仕掛けました。

 

コンクリは作るまでが重労働なんですが、このくらいの量だと

大きめのバケツに半分くらいですから、コネクリ作業もなんて事ないです。

 

そのまま塗ればいわゆるモルタルってやつですが、

砂利を少々入れて量を増やすと同時に強度の補強です。

 

このコンクリを塗っている時に思ったんです。

 

「楽しい」って。

 

まさかコンクリを塗ってる時に楽しさがこみ上げてくるなんて・・・。

 

壁を塗る左官屋さんが「いい壁ができた時は最高だよ。」って、

以前に聞いた事があったのですが、まさにこの心境なんでしょう。

 

コテではなくシャベルで塗ったのですが、伸ばす時の感触、

コンクリを取る時のサクサク感など、最高でした。

 

これでコテを使って、壁を塗ってみたい。

いつか絶対塗ってやるぞー!!。

 

 

 ******************************************

 

2007年4月28日 (土)

こいつが耐火レンガってやつかい。

 

写真は耐火レンガとよばれるものです。

普通によく見られる赤いレンガと違い高温に耐えられるように

作られたレンガなんです。

 

ちなみにこれは半丁ってやつで、普通のレンガの半分の薄さです。

備前焼の緋だすきを取る時にサヤの代わりに使えるので、重宝しています。

 

元の色は白っぽいですね。

還元を多くかけたので、右上のやつは茶系に変わってきました。

 

薪窯や灯油窯なんかだと、このレンガを組んで窯を作っていきます。

 

また、耐火断熱レンガとよばれるものもあるんです。

色は白で耐火レンガより軽く、スカスカしたイメージのレンガです。

こちらは断熱の効果があるので、

写真の耐火レンガより早く温度を上げる事ができます。

 

ただし、薪窯なんかだと灰がレンガに被ってしまうので、

耐火断熱レンガより、耐火レンガを優先して使います。

 

 

 

えっ。何ですって・・・。

そんなことはどっちでもいいですって。

 

ですね・・・。

 

 

***************************************

 

2007年4月21日 (土)

化粧掛けの失敗

 

 

写真はお皿に掛けた化粧掛けの失敗の様子です。

 

掛ける前に少し水分を含み過ぎていたので、

マズイかなと思ったのですが時間がなかったので、

ええぃと掛けたところ、30分後にはものの見事にくずれました。

 

全部で8枚作って、うち4枚が写真のありさまです。

 残りの4枚はなんとか成功したのですが、ここで一つの発見をしたんです。

 

化粧を掛けた際に皿などのフチは、

化粧はがれ防止のため、化粧をぬぐうのですが、

失敗した皿はこのぬぐう作業をしていないもので、

すべてフチからヒビが入ってくずれていきました。

 

なるほどと・・・。

やはりフチはきちんと処理しないといけないんだなと。

 

あらためて、作陶の基本に帰らせてくれた一件でした。

 

 

***************************************

 

2007年4月14日 (土)

焼きたてほやほや。

 

 

写真は昨日窯出ししたばかりの焼き締め陶の数々です。

左から備前緋だすきのぐい呑み、徳利、

焼き締め灰被りの大徳利と一番右側が焼酎サーバーです。

 

この焼酎サーバーには写真のように、サーバーコックを取り付けました。

焼酎は陶器に入れると味がまろやかになるので、

うまい焼酎を飲むにはうってつけです。

 

本当に味がまろやかになるのか?

私も疑問に思ってやってみたんです。

 

市販の焼酎を買ってきて、ペットボトル、ガラス瓶、陶器の徳利と3種類を試しました。

確かに陶器に入れたものが、1番まろやかなように感じます。

なぜか理由はわからないのですが、確かにうまいんです。

 

私が思うに、「なんとなくうまそう」というのも大事な気がします。

上の3種をグラスに注ぐ時に、陶器の徳利から注いだ方が、うまそうな気がします。

そんな状態で飲むから、おいしく感じるのではないでしょうか。

 

利き酒と言うんでしたっけ。

どれがどれだかわからない状態で味を比べるやつです。

それはやってないので、何とも言えないのですが。

 

何にしろうまいんだから、理屈はどうでもいいんです。

 

焼酎は陶器に入れると、うまくなる。

一度試してみてください。おすすめです。

 

 

************************************

 

 

2007年4月7日 (土)

とりあえず薪を。

 

 

 写真は炭化焼成時に使う薪です。

 

炭化焼成というのは、窯焚きの最後に窯の煙道部に作られた投げ込み口から

薪を入れ、窯を密封する事によって、作品に炭化をかける事を言います。

 

炭化の作品というのは、全体的に黒褐色の渋い風合いに変化するんです。

関東では益子の品に、炭化作品が多いですね。

 

土の含んでいる鉄分の量と薪の本数、投げ込み間隔などによって、

いろいろな変化があるので、面白い作品が取れる技法です。

 

また、赤土に白化粧で刷毛目をつけると、刷毛の所は炭化がかかりずらいので、

土とのコントラストも映える作品に仕上がります。

 

ただ、欠点は炭化時の黒煙の量です。すっごい量の煙が出ますよ。

辺り一面真っ黒です。

 

多分、昼間の住宅街で炭化をかけたら、

窯焚きの知らない人に119番通報されるでしょう。(笑)

 

そんなこんなで、「炭化は深夜に」と言うのがやきもの屋の合言葉です。

 

 

************************************

 

2007年3月31日 (土)

タイガーマスク参上!!

 

先日、陶芸レッスンDVDを販売したのですが、レッスンものなので、

どうしても手元のシーンが多くなってしまい

何とかならないものかと考えていました。

 

かと言って動画で顔をお見せするほどでもないしな~と考えていたところ、

パッとひらめいたんです。

 

「そっか。マスクをかぶればいいじゃん。」と。

早速、ネットでいろいろ検索をかけてみたら、これがいろんなマスクがあるんですね。

 

よくテレビで見る無表情の大仏様とか、

リアルな馬のお面とかがわんさかと出てくるんです。

 

いろいろ見てみましたが、やはり我々の世代はタイガーマスクだろうと・・・。

そう思って購入してしまったのが、この写真です。

 

 

安価な品だったので、あまり期待はしてなかったのですが、

実物はなかなかよくできています。

 

素材も多少の伸び縮みができる上、後ろ側がヒモで調節するタイプなので、

着脱もバッチリです。

 

このまま、リングに上がってポーズをとりたくなる。そんな感じです。

 

 

見てて下さい。

そのうち登場しますよ。

 

ロクロを挽きまくる行雲タイガーが!!

 

 

 

****************************************

 

 

2007年3月24日 (土)

陶芸を動画で見よう。

 

「陶芸を動画で見よう」ページを新設しました。

写真は動画のご飯茶碗を挽いているシーンの1カットです。

 

デジタルビデオで撮影して、容量を軽くするために音声はカットしてあります。

コメントをしながら、ロクロを挽いているので、

本当は音声も入れたいのですが、画質の方を優先しました。

 

写真と違って動画はとてつもなく容量を取りますね。

wmvというWindowsで見れる最小のサイズなのですが、それでもかなり重いです。

本来ならもう少し大きいサイズで、ご覧頂きたいのですが・・・。

 

 

公開しているものは、カットシーンも多いです。

編集前の方がわかりやすいのですが、なにぶん容量が・・・。

 

徳利をコテで挽いたり、道具解説のおまけがあったり、

かなり撮影したので、これらも生かしてやりたいです。

 

また、本人も登場してコメントしたりのシーンもあったのですが、

なにぶんにも動画に耐えられるツラでは無いので、今回はカットです。

 

 

もうしばらくしたら、カットなしの大画面、高画質、音声付きの

陶芸レッスンDVDを出しますので、

興味のある方はぜひチェックしてみて下さい。

 

 

 

 *************************************

2007年3月15日 (木)

 焼酎サーバーの巻。

 

 

写真は試作品の焼酎サーバーです。

焼酎を陶製の器にいれておくと熟成がすすみ、
味がまろやかになるとの事で。

 

どうせなら、本格的な保管ができるサーバーをと思い、作ってしまいました。

 

難しいのは下の穴の部分ですね。
ここはサーバーコックが付く所なので、重要箇所です。
最後の焼きの工程でどれくらい収縮するのか、
焼いてみないと何とも言えません。

 

上部の口つくりの所も研究課題です。
フタをコルク栓にするのなら、
きっちりと円を測りださないといけませんが、
手作りで正円を出すのは至難の技です。

 

かぶせフタにしてしまえば問題ありませんが、
そうなると専用の中ブタを作らないといけないでしょう。

 

さて、どのように焼き上がるか。

その前に割れないように乾燥させないと・・・。

 

***********************************

 

 2007年3月2日 (金) 

2007年第2回目の窯出し展アップです。

 

本年2回目の窯出し展をトップページにアップしました。

在庫品の補充もあったので新作は少なめですが、

白化粧の食器と抹茶碗を中心に焼き上げました。

 

写真は今回の窯出しで焼いた白化粧の盛り鉢です。

サイズは一番使い勝手の良い7寸サイズ(20センチ前後)。

 

盛り鉢なので、お皿としても使えるし、鉢としてもつかえるし、

アイデア次第で何にでも応用できる優れものなんです。

 

よく食器は何を揃えたらいいでしょうか?という質問をもらいますが、

「7寸サイズの盛り鉢があれば、何にでも使えます」と答えています。

 

この盛り鉢にご飯茶碗と湯のみがあれば、

一人暮らしの和食器としては一通り揃ってしまいます。

あとはお好みで7寸皿を揃えたり、

小さめの5寸サイズ(15センチ位)の取り皿などがあれば、バッチリです。

 

 

ちなみに当窯の白化粧シリーズは食器を中心に焼いています。

やはり白色系は清潔感があるので、食器には最適な色合いではないでしょうか。

 

この白化粧も通常の透明釉だと水分を含んだ時の色合いが

今ひとつなので、長石系の釉を掛けて焼き上げています。

 

 

この白化粧はやきものの技法的に難しい部類に入る技なんです。

 

まず化粧土を掛けるタイミングが難しいです。

これを間違えると器が粉々にくずれてしまいます。

 

また、素焼きをしてから掛けると化粧土がくっつかない事も多々あります。

 

企業などが作る量産陶器で白化粧、粉引きの器がほとんどない理由はここなんです。

この技法で量産品を作るのは、

ロスを考えると経営的に難しいので仕方ないのかも知れません。

 

 

また、色合いも技術が要ります。

 

単純に真っ白な器を作るのは簡単なんです。

一番簡単に白を出すには磁器で作れば、

各家庭にあるような真っ白な品に仕上がります。

 

また、化粧土を土ものに掛けるのであれば、

陶石を中心にした白化粧をかければ真っ白に作れます。

 

しかし、真っ白は絵付けをしないと器の良さが引き立たない事が多いし、

土のもつ温かみも消えてしまいます。

 

なんとしても白の中に「美しさ」や「温かみ」が感じられる色合いにしたい。

そう思って日々作り続けています。

 

 

話がだいぶ長くなりましたが、

これからも粉引・白化粧を、もっともっと極めていきますよ~。