2022/11/29 15:57

2008年11月15日(土)

こりゃ、うんまい!

 

前略 行雲です。

寒くなったり、暖かい日があったりで、気温の変化の激しい毎日ですが、

体調管理は万全に。

樹々も紅葉の季節になってきました。

写真撮影には最高じゃないですか。

 

 

さて、今回の写真はこれ。

シュークリームと箸です。

 

甘いもの、特にケーキを箸で食べるとうまいってのは知ってますか?

 

箸でザクッと豪快にさして、ちぎるように取ったケーキなんかを

口にほうばるともう最高。

こんなうまいものがあるのかってくらいうまいんです。

 

そこで、ケーキではなくシュークリームでやってみたらどうなるんだろうと

実験してみました。

 

袋から取り出したシュークリームにブスッと箸をさす。

「ええいやぁ。」とむしり取ったシュークリームは不規則な形でありながら、

ところどころに中のクリームがくっついて、いかにもうまそうです。

 

それを豪快に口にほうばる。

「う、うまいっ!」

 

やはり、箸で食うとうまいのかっ。

 

今度は箸なして、直接口にほうばる。

 

うまいことはうまいが、箸とは比べものにならない。

 

なぜだ、なぜなんだ。

 

今度は箸をフォークに換えて、上品に切って食べてみる。

 

やはり、うまいことはうまいが箸ものには負ける。

 

今度は右手でむしり取って食べてみる。

 

うまいことはうまいが、箸のが段違いである。

 

「ん~ん。なぜだ。なぜなんだ。」

 

考えながら箸で食う。

最高だ。こんなうまいものはない。

 

 

 

よくわからんが、箸で洋菓子はめっちゃうまいです。

暇があったら、ぜひやってみてくんさい。

豪快に箸でむしり取るのがコツです。

 

ウチからのおすすめでした!

 

 

 

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2008年11月6日(木)

電動ジグゾーの底力。

 

前略 行雲です。

11月は快晴が多いですね。

ふとん干しには最適の季節になってきました。

 

さて、今回の写真はこれ。

木工で使う電動ジクゾーと呼ばれるものです。

何に使うのかっていうと、

やきもの用の道具や棚など、いろいろな木工品を作る時に使うんです。

 

木工って言うと、これまたいろいろな道具を使用しますが、

このジクゾーは主に木を切断するのに使います。

 

使い方は簡単。

木に刃の部分を当てて、持ち手の所に付いているボタンを押す。

すると刃の部分が上下に高速で動いて、いとも簡単に木を切断してくれます。

 

今まで木を切るのには丸ノコしか無いと思っていたのですが、

丸ノコってなんか危ないイメージがあったので使わずにいたんです。

 

で、このジグゾーの存在を知って、こんな便利なものがあるのかと。

人間てのは知恵を使っていろいろな道具を作るんですね。

昔はこんな道具なんて無かったのに・・・。

 

やきもので使うコテやヘラなんかも市販のものが結構でていますが、

自分で作ったほうが安いし、細かい仕様が反映できるんです。

 

特にミリ単位の正確さで道具が作れるのは魅力ですね。

やきものは土の乾燥で収縮するし、焼きでも縮みますから、

正確なサイズを完成させるのは至難の技ですもんね。

 

でもって、簡単な円なんかも切れますから、

小さいロクロなんかだと自分で作れちゃうんです。

さすがに厚みのある木は切れませんが、30ミリ位までならOK。

 

そんな訳で、暇をみてはこのジグゾ―を使う毎日です。

次はどんな道具を作ってみようかと、日々木片を物色しております。

 

 

 

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2008年10月22日(水)

グビグビ、プファ~のつまみは器。

 

 

前略 行雲です。

暖かい日が続く毎日。

雨も少なく絶好の行楽日和です。

この機会に日頃の運動不足を解消しちゃいましょう。

 

 

 さて、今回の写真はこれ。

絵唐津のフリーカップです。

フリーカップだからビール、焼酎、ジュースと、なんでもござれなんですが、

まずはグビッとビールからいきましょう。

 

仕事が終った後のグビグビ、プファ~。

世の殿方、淑女の皆様も、

このグビグビ、プファ~のために働いているって方も多いんじゃないでしょうか。

 

 

冷たいビールを陶器のカップで呑むとうまいですよね。

 

特にビールの場合はフリーカップよりも、

専用のビールカップで呑むと格別の感があります。

 

3,4口も呑めば空になるような細目のカップ。

これを少し傾けながらビールを注ぐ。

ビールの上に泡がたっぷり。

まさにこの泡立ちがビールのうまさを引き立てますよね。

 

なんで陶器のカップで呑むとうまいんでしょうか。

備前なんかの焼締めだとカップの表面に無数の空気が含まれているので、

ビールを注いだ時の泡立ちがいいなんて言われています。

 

ウチでもいろいろ実験したのですが、単純な答えが見つかりました。

それは・・・「何となくうまい。」です。

 

この微妙な響き。

「何となく」がポイントです。

 

うまいとか綺麗とかの感覚的なものってのは理屈じゃない気がするんです。

「何となく好き。」「何となく綺麗。」って良くありますよね。

 

例えばお気に入りのカレー屋さんがあって、そこのカレーが大好きな人は、

コク、味、深み、色合いなんかを気にしながら食べる人は少ないでしょう。

そういったものを考えるのは何度も何度も店に通ってからじゃないでしょうか。

 

初めて食べた時の感覚。

「むむっ。うまいっ。」

これが何度も通わせる源ですよね。

 

陶器のカップ&ビールも、

何だかよくわからんがうまいものはうまい。

これでいいんです。

 

このよくわからん屁理屈をふまえつつ、

今日もビールをグビグビ、プファ~。

 

 

 

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2008年10月13日(月)

秋の夜長は赤いバラ・・・。

 

前略 行雲です。

今回の3連休は天気の良い日に恵まれて絶好のスポーツ日和。

秋空の下、緑のティーグラウンドでドライバーを振り回したい今日この頃です。

 

さて、今回の写真はこれ。

今、映画化で話題になっている「容疑者Xの献身」の文庫本です。

 

流行だから読んでみようと思うほど世相に敏感では無いのですが、

本屋さんで購入までのパターンは・・・。

 

テレビでやっていたガリレオの続編らしく「へぇ~。」

天才物理学者VS天才数学者との知恵比べと聞いて「むむっ。」

原作者が東野圭吾と知って「すいませ~ん。これください。」

即決です。

 

実は数年前に陶芸のレッスンビデオを探していた時期があったのですが、

なかなか安いものが見つからなかったんですね。

 

NHKの教育ビデオ系であるにはあったのですが、

全巻で確か1万円位する高価なもの。

 

そんな時に、ある陶芸ビデオを発見したのですが、

そこで出演者としてこの本の原作者 東野圭吾氏が出てきたんです。

 

その頃は小説なんか読まないですから、

なんや背の高いイケメン風のおっさんやなぁ位にしか思ってなかったのですが、

ビデオを見ていくうちに、実はベストセラー作家らしいと。

 

でもってビデオの中の東野氏は非常に気さくで、

土鍋なんかをちょちょいのちょいと製作。

小説家っていうと髪がぼさぼさで着物を着ているイメージがあったのですが、

まさにジェントルマン。

ロクロ挽きも見事で器用な雰囲気が漂ってました。

 

そんな事もあり、「おお~、あの時のイケメンのおっさんが書いたのか。」と

知ったとたんに購入してしまった次第です。

やはり陶を生業としている以上、

ロクロを器用に廻す東野氏の作品は読んでおかねばと勝手に解釈。

 

まだ、冒頭の数十ページしか読んでいないのですが、

理系出身の作者らしく物語は軽快なスピードですすんでいきます。

なんでも推理小説でありながら純愛小説でもあるらしいと。

まさに容疑者Xがある人に献身的な愛を捧げていくって事なんでしょうか。

 

映画と原作の登場人物のイメージも結構違うらしいですが、

物語が今後どうなっていくのか楽しみですね。

 

そんな訳で、秋の夜長は読書に尽きますね~。

 

最後に、この本をちょいと読んだ感想を一言。

「ん~ん。実に面白い。」

(前週と同じオチですんません。)

 

 

 

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2008年10月6日(月)

お化粧作りは面白い。

 

前略 行雲です。

最近は雨の日が多いですね。秋の長雨ってやつでしょうか。

晴れると暑いし、雨だと寒いしで、体調管理には充分気をつけましょう。

 

 

さて、今回の写真は白化粧のテストピースです。

それぞれ違う土で化粧の厚みも変えて、

釉の薄さ、掛け方なんかも微妙に変えたものです。

これのでかいやつが白化粧とか粉引、三島、刷毛目とか言われる作品になるんですね。

 

数年前に化粧土のテストは散々してきたのですが、

最近新しい化粧の原料が入ったので、再度焼いとります。

 

同じ化粧土でも素地土によって微妙に発色やくいつき方が違うんですね。

生掛けか素焼きかによっても違ってきますし、御本の出方もそれぞれ違う。

この辺が化粧の面白さですね。

 

土に釉薬を掛けて発色させるのもいいんですが、

土の上に違う土を被せて、土色で発色させるのが化粧の魅力。

釉薬よりも温かみがある作品になりやすいんです。

 

最大の問題は化粧が素地にしっかりとくいつくかどうか。

一見すると付いているように見えても、何かに当たった拍子に剥がれたりしますから、

何度もテストが必要なんです。

 

真っ白の単純な白い化粧なら簡単なんですが、それでは面白くない。

土味がじっくりと味わえて、温かみと深みのある色合い。

これがウチの目指している化粧です。

 

今回は白土にも化粧を掛けてみたのですが、予想外にいい感じに仕上がりました。

色の対比は赤土の方が分がありますが、

単純に白土単味の透明釉より味が出ます。(当然と言えば当然。)

作品として通用するかどうかは、絵付け具合と白土の種類によると言えるでしょう。

山から掘ってきた独自の白土があれば一番いいのですが・・・。

 

 

とりあえず、年内はこの化粧のテストに明け暮れる予定っす。

んでもって、久々のテストピース作りで感じた一言。

 

「ん~ん、実に面白い。」

(某テレビドラマ ガリ○オの助教授風に・・。)

 

 

 

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2008年9月27日(土)

秋の満月は最高のモチーフ。

 

前略 行雲です。

最近は朝晩の冷え込みがきびしくなってきましたね。

日に日に秋景色が増していく今日この頃。

出かける時は何か羽織るものを1枚持って行くと不意の寒さにもばっちりです。

 

 

さて、今回の写真です。

 

窯場の煙突の背景に輝く秋の満月です。

写真データはCanon  EOS 10D   SIGMA70~300mmf4~5.6DG、

マニュアル F値4 シャッタースピード4分の1秒、

ISO1600ってところです。

 

写真を趣味にしてない人には何じゃそりゃって感じですが、

簡単に言うとキャノン製のデジタル一眼レフにシグマ製の望遠レンズを付けて、

手動で絞りとシャッタースピードを決め、高感度で撮影した写真、てな訳です。

かえってわからんかな?

 

最近のデジカメは昔のフィルムカメラと違って、

撮ったその場で写真の確認ができるので便利ですね。

 

この写真も1枚目の撮影では真っ暗で何も写ってない状態。

2枚目は感度を400から1600に上げて、

暗い光量でも撮れるように調節したって訳です。

 

これがフィルムだったら、その場で確認もできないし、

感度を上げるにはフィルムそのものを交換しないといけないので、

まさに技術の進歩たるやすさまじいです。

 

 

さて、この写真をやきもので表現したら・・・。

 

まず赤土をベースに大皿を作り、白化粧で覆い、

ちょいと乾いてきたところで、煙突と月紋様を針で掻き落とし。

おっと、ついでに雲もきれいに掻き落としましょう。

素焼きした後、表面は黒天目を掛けてからスポンジで拭き落として、

多少の汚れ感と暗い夜空の雰囲気を醸し出す。

その後、還元で本焼焼成。

そんなとこでしょうか。

 

大皿への白化粧ですから、くれぐれも細心の注意で掛けましょう。

気を抜くとお皿はものの見事に粉々ですぞ。

残念!とならないように、いざチャレンジ!

 

 

 

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2008年9月20日(土)

燃えろ! いい茶碗~。

 

 

前略 行雲です。

今日の熊谷は台風一過で秋晴れ満開。

久々に扇風機が稼動しております。

台風の後は空がくっきり青くて気持ちがいいですね~。

 

 

さて、今回の写真はこれ。

内窯で赤々と焼かれている茶碗の様子です。

 

内窯ってのは、窯の中に小さいスペースをレンガで作って、

その中で焼く技法です。

省エネ対策にはぴったりなんですね。

 

使ったレンガは耐火断熱レンガのLBK26。

この数字はレンガの等級みたいで、耐火の温度によって違ってくるんです。

 

 

ガスバーナーの周りには強度を増すために、耐火断熱レンガではなく、

耐火レンガのSK32ってやつを置きます。

このレンガは薄黄色で重量も重いんです。

ホームセンターなどでも売ってますので、興味のある方は実物をご覧ください。

 

ちなみにこの耐火レンガを四方に組んでいけば、

簡単な楽焼窯なんかもすぐにできるんです。

 

七輪陶芸ってあるんですが、この七輪は以外と耐久性がないので、

数十回も焼くと割れてくるんですね。

その点、耐火レンガなら数千回もの焼成に耐えられるらしいので、

ほぼ一生モノです。

楽焼用の小さい窯ならほんの数分で完成。

バーナーで着火して、焼き上がりまで2時間もあれば

楽のぐいのみやら徳利やらが簡単にできちゃいます。

 

チャレンジする時は火を使いますから、充分に注意してやってください。

くれぐれも初心者さん一人では行わない事。

上級者の先輩と一緒にやりましょう。

 

楽焼は800~900度で焼けるから大丈夫なんてタカをくくってたら甘いです。

写真のように窯の中は炎で渦巻いてますから、

なめてかかったら痛い目にあいます。

ウチらやきもの屋からしたら何てことない温度ですが、

一般の方で900度の世界なんてそう体験した事ないでしょうから、

ビビリが無くなるまで先輩についてましょう。

 

 

そんでもって、この内窯。

メインはさきほど書いた耐火断熱レンガですが、

もし薪で焼くのなら耐火レンガで作りましょう。

 

ゆっくり温度を上げるには適している耐火レンガですから、

冷めるのもゆっくり。

大窯だったら、志野にも最適。

 

 

さて、この省エネ窯で楽茶碗を作り、

秋のほのぼのした午後に抹茶をたてて一服すする。

 

気分はあの「北野大茶会」ならぬ、「熊谷一人茶会」か!

 

 

 

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2008年9月13日(土)

キンチョーの 夏、日本の夏。(もう秋だってか!)

 

 

前略 行雲です。

今日も熊谷は暑いです。軽く30度超えております。

暦の上では秋なんでしょうが、表題の通りまだまだ夏は終ってない!?

 

 

さて、今回の写真はこれ。

キンチョーの蚊取り線香です。

 

実はウチの窯場の周りは蚊の密集地なんです。

やきもので水をよく使うんですが、

やはり湿っ気が多いんでしょう。

外での作業時にはこれがないとかゆくてかゆくて。

陶道窯の定番になっちまいました。

 

この蚊取り線香にもこだわりがあって、キンチョーじゃないとイヤなんです。

前に他社メーカーの蚊取り線香を使ってみたのですが、

ニオイが全く違うので、これはいかんと。

 

やはりキンチョーの焼けたニオイ。これがウチにはベストなんですね。

 

さて、この蚊取り線香の形。

なんかよく見掛ける形です。

 

やきものでもよく見るカラクサマーク。

何となく愛らしい形じゃないですか。

 

でもこの線香の形、四角ってわけにはいかないですかね。

真四角の迷路のような形。

あるいは、立体にしてサイコロっぽい形とか。

 

以前にも出てきたミッキーの形にしたり、熊のプーさん型とかにすれば

子供にはバカ受けだと思うんですけど。

どうでしょう。

 

ディズニーランドでしか買えないミッキー型の蚊取り線香。

ミッキー缶の中に入ってて、焼けたニオイもアメリカ風。

(アメリカ風って、どんなんじゃい!)

おまけにミッキー型の蚊取り線香器を

ブタさんに対抗して作るなんてのもありかも。

 

メーカーさん。試作品だけでもぜひ。

 

 

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2008年9月4日(木) 

吹け~。還元炎よ。 

 

 

前略 行雲です。

ここ熊谷は残暑厳しい毎日で、夕方は必ずといっていいほど雷雨なんです。

まあ、涼しくなるからいいんですが、停電になったり外に出られなかったりで。

天高く馬肥ゆる秋ももうすぐでしょうか。

 

 

 さて、今回の写真。

先日の窯焚きの還元炎の様子です。

煙突の横によく使う色味穴があるのですが、

その穴のフタを取ると勢いよく写真の炎が噴出してきます。

 

窯の内部の炎が酸素が欲しいがために、

外の酸素を吸いにくるって感じです。

 

 じゃ、還元時の色味穴なんかを空けない窯内の炎はどうなっているのか?

器に含まれている土や釉の酸素を使って燃焼しようとするんですね。

その結果、器に独特の雰囲気が出るんです。

 

これを酸化で焼くと酸素が十分に行き渡った完全燃焼ですから、

炎は器の酸素を使いません。

なので、クリアー感のあるやきものが出来上がる訳です。

 

どちらの焼き方がいいかは一概に言えないです。

あくまでも好みの問題ですから。

 

雑貨屋さんで売ってるような明るめな器が好きなら

酸化で焼けばいいし、

骨董品や美術館にあるような高級感のある渋い雰囲気のやきものが好きなら、

還元をかけた方がいい。

 

あくまでも作る作品によって焼き方を変えていくのが本筋でしょう。

 

織部や黄瀬戸なんかは酸化で焼けっていいますが、

完全な酸化焼成だと味が出ないんですね。

 

やっぱり、ほんのちょっと還元にふったり、

酸化と還元の両方を行ったり来たりした方が

いいものが取れるんです。

 

この辺は焼成経験がものをいいますから、

何度も挑戦して焼き方のコツを掴んだ方がいいです。

 

ウチが織部を焼くならやっぱりちょっと還元にふりますね。

緑釉が赤くなるちょっと手前ぎりぎりのところ。

鉄絵が真っ黒じゃ今ひとつなので、

こげ茶か銀色になるまでは還元かけます。

その方が間違い無く渋く仕上がります。

 

黄瀬戸もちょい還元。

釉薬の薄いところはしっかりと焦げ目を出す。

真っ黄色には絶対仕上げない。

これがコツでしょう。

 

上絵ものや磁器ものは別にして、

やきものは変化があってなんぼですから、

器体をくるっと回してなんの景色も出てないのは納得いかない。

そんな器はもう一度焼き直しか、物原行きでしょう。

 

いかに器体に変化を出すか。

これがウチのやきもの焼成のテーマなんです。

 

 

 

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2008年8月24日(日) 

使ってくれないと動かないから。

 

前略 行雲です。

本日の熊谷は本降りの雨でとても寒いです。

ついこの間までうだるような暑さだったのに。

 

長袖を着てもまだ寒い。

気温の変化についていけない今日この頃です。

 

 

 

さて、今回はこの写真。

軽くピンボケですが、デジカメで使っている充電電池です。

  

一見するとただの単三電池のように見えますが、

ニッケル水素電池と呼ばれているもので、専用の充電器にセットして

90分ほどで満充電できる優れものです。

 

また、パワーもアルカリ電池の比ではありません。

デジカメでアルカリ電池を使うとすぐに消耗してカメラが起動しなくなりますが、

このニッケル水素電池を使うとあら不思議。

こんなに違うのってくらいよく動きます。

 

単三2本で800~900円位ですから、アルカリよりはるかに高いですが、

充電できるので長く使えば結果的には安上がりです。

 

ただこの電池、使わないと全然充電しなくなっちゃうんですよね。

以前に4本購入して3,4回使った後、1年位放置して、

また使うか~と充電したところほとんど充電できずです。

たった1年ほっといただけなのに。

 

ネットでいろいろ調べると、やはり使ってないといけないらしいです。

充電と放電を繰り返す事で電池が活性化されるようで、

なかなか奥深いものなんですね。

 

あと、空っぽになる前の電池容量の半分位で充電していくと、

メモリー効果とか言ってだんだん満充電されなくなるらしいんです。

 

なんだかさぼりグセを付けた人間が、だんだん働かなくなるみたいな・・・。

愛らしいちゃ、愛らしいですよね。

 

普通の電話の子機にもこのニッケル水素電池がよく使われてますが、

子機って空っぽになる前に充電器にセットしますよね。

前述のメモリー効果からか、

1年も使うと子機の調子が悪くなるのはそのせいですかね。

すぐに充電マークが点灯し始めるし。

 

最近それを知ってから、

ウチの子機はぎりぎりまで空になるのを待ってから充電セットしてるんですが、

はたしてこれでどのくらい違うのか。

ほとんど気休めの世界です。

 

そこで今回の電池から得た教訓。

「家電品、使わずしまうと使用不能。

長く使うにゃ、マメに使え。」 ・・・ 字余り。