2022/11/29 16:01
2008年4月22日(火)
ロクロ上達法。
写真は直径40センチのケヤキを使った手まわしロクロです。
このケヤキに蜜ロウというワックスを掛けて防水処理を施し、
下に見える金属製の盤面にくっつけると完成するわけです。
全重量30キロ近くありますから、盤面のフチに穴を開けて、
棒でも入れて勢い良く回せば、
その勢いだけで茶碗位の大きさのものが挽けちゃうという、
電動ロクロ要らずの品です。
さて、読者の方も電動ロクロを習っている、
はたまたこれから陶芸をやってみたいという方もいると思います。
この電動ロクロはどうやったらうまくなるのか。
ここを探ってみましょう。
一言で言うと、ロクロがうまくなるコツは「練習」。
単純ですが練習あるのみです。
電動ロクロは盤面が勝手に廻ってくれるので、土さえきっちりセンターに置けば、
丸い作品は簡単に作り出すことができます。
自分の指先を固定して、ゆっくりと作りたい形に添って動かせれば、
あとは土が勝手に動いてくれます。
でも、この感覚がつかめる前に、ほとんどの方が脱落してしまうんです。
ロクロっていうと職人さんがいとも簡単に
茶碗や湯のみを作っている様子が思い浮かびます。
初心者の方もそういったイメージで作ってみるのですが、
なかなか上手くはいきません。
でもって、「俺って(私って)不器用だから、才能ないのね。」ってあきらめてしまうんです。
そんなことはないんですよ。
こと電動ロクロに限っては才能なんか100パーセントありません。
練習さえすれば、誰でも売り物になるような形を作り出せます。
もちろん、そこから独自のデザインを作って、
作家並みの作品を作れるかどうかってことになると話は別ですが。
でもきちんとした形。百貨店などで売っている湯のみや茶碗の形を再現するのは、
練習さえ積めば誰でも可能です。
とにかくあきらめないこと。
いつかは絶対上手に挽けるようになると信じて
ロクロを廻していれば、必ずうまくなります。
これは保証します。
ちなみに、よく巷で売っているおもちゃのロクロがありますが、
あれでうまく挽けないからってあきらめていませんか。
おもちゃのロクロと本格的なロクロの一番の違いはパワーとスピード調節。
特にスピード調節は重要です。
ぐいのみ程度の大きさを作るのなら、おもちゃで充分ですが、
ご飯茶碗など底とフチの径が違うものを作るのなら、
回転スピードを調節した方がうまく挽けます。
フチに行くほど回転が遅くなるように調節する。
この辺がおもちゃのロクロだとできないんですよね。
パワーも無いから小さいものしか挽けないので、すぐに飽きちゃう。
陶芸の入り口としてはいいですが、
それであきらめてしまうのなら、本格的なでかいのを使ってください。
そんなこと言ったって高くて買えないし、
泥だらけになっちゃうから置き場所も無い~。
なんてあなたは近所の陶芸教室に通いましょう(笑)。
本格的なロクロで思う存分作品作りに没頭できます。
それともう一つは練習法。
趣味でやっている方はいろいろな形を作ります。
当然ですね。職人じゃないんですから。
お皿、茶碗、徳利など
思いつくままに挽くのが楽しいんです。
でも本当にロクロの技術を身に付けたいのなら、
最低でも同じものを5、6個は作った方がいいんです。
例えば、径9センチ、高さ10センチくらいの湯のみを5個作ろうと目標を決める。
それが終ったら、径12センチの茶碗を5個作る。
このように同じものを作ることによって、手が動きを覚えてきます。
前の失敗を直そうと努力もします。
もっと薄く、軽く作ろうと向上心が芽生えてくる。
ここが大事なんですね。
趣味でやってるんだから、好きなもの作らせてくれ~。
これもごもっとも。
気の向くままに作るのも面白くていいんですよ。
だから無理にとは言いません。
でも今よりもっと上手くなりたかったら・・・、
せめて同じサイズの湯のみを3個は挽きましょう。
決してあきらめない。
必ずうまくなると信じながら・・・。
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2008年4月15日(火)
産地って?
今回のテーマは産地です。
産地の写真てのも無いもんですから、
とりあえず「ち」が3つ並んで、「さんち」ってことで(笑。
やきものに限らず、有名な産地って日本中にたくさんありますよね。
愛媛のみかん、青森のりんご、嬬恋のキャベツ。
埼玉でも深谷のネギ、鴻巣や岩槻の人形なんかもそうです。
こういった産地はやきものの世界でもたくさんあります。
九州は佐賀県の唐津市で唐津焼。
唐津焼は施釉陶器として朝鮮唐津や斑唐津なんかが有名ですね。
やわらかい白化粧の御本手や鬼萩などの荒々しさも持つ山口県萩市の萩焼。
釉薬を掛けない焼締め陶の岡山県備前市で備前焼。
たぬきの置き物で有名ですが、焼締めも盛んに行われている
滋賀県信楽町の信楽焼(シガラキヤキ)。
日本の和食器の半分以上を生産していると言われる
岐阜県多治見市、土岐市を中心とした美濃焼。
ここでは織部や志野なんかが有名です。
関東では益子焼、笠間焼なんかも産地ですね。
こういった産地は良質の陶土が取れて、
近隣に燃料となる薪があるというのが共通する要素です。
かつでは腕のある陶工達が陶土を求めて全国を旅したのでしょう。
あるいは、各所の大名が自国の産業を育成するために
陶工を呼んだのかも知れません。
陶土があり、薪があればあとは窯を作るだけ。
1人の陶工だったのが、2人、3人となり、やがてたくさんの窯元が作られ、
産地として今日に至るわけです。
やきもの屋ってのは新しい土に目がないんですね。
とりあえず焼いてみたくなる。
焼いてみてこの土なら焼締めでいこうか、釉薬ものでいこうか、
はたまた化粧を掛けようか、考えるのが大好きな人達なんです。
どうしようもない土でも薪で燻して炭化を掛ければ、
渋くて立派な作品が出来上がります。
だから、陶工が土を求めて全国を旅する気持ちもごもっとも。
全国どころか、世界中の土を焼いてみたいんじゃないでしょうか。
もし今が江戸時代なら、大名に呼んでもらいたいですね。
「お~い、行雲。ぜひウチの土地でやきもの作ってくれ。陶土も薪もたくさんあるで~。」
なんて言われたもんなら、翌日には馬に乗って旅立ちでしょう。
そこを一大産地にして満足満足。
んでもって、また違う大名に呼ばれての窯作り。
明日をも知れぬ風来坊。
そんな生活してみたいですけど、今は平成の主権在民なんですよ~。
お後がよろしいようで。
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2008年4月6日(日)
定番ですが、桜満開。
写真は都内某所の桜並木満開の様子です。
この時期ですから当然「桜」でしょうという事で、
あえて反発せずに掲載してみました。
桜というと花びらが思い浮かびますが、
実は桜の木本体にも魅力があると思うんです。
よく見るとなかなかきれいな地肌だったりします。
桜に限らず、木は陶芸でも良く使いますね。
コテやヘラ、板なんかもそうですし、ロクロにも使われています。
ロクロの種類で、蹴ロクロというものがあります。
唐津焼で使われることが多いのですが、
盤面と足で蹴る部分が接続されているので、
両手で粘土を成型しながら、足で回転をかけられるという便利な道具です。
この蹴ロクロはケヤキの木で作られているんです。
ケヤキは固くて重いので、ロクロには最適なんですね。
盤面が重ければ回すのに力が要りますが、
一度回転させてしまえば比較的長く回り続けてくれます。
軽いとすぐに止まってしまいますからね。
そんな重いケヤキに匹敵するのが、実は桜の木らしいんです。
また、木の価値的にも桜の方が上なんだとか。
そう言われてみれば、桜の太い木を切るっていうのも
なかなか勇気がいりますもんね。
木を切るより花を見た方がいいんじゃないって、
日本人なら誰でも感じるでしょうし、材料として使うのはもったいない。
そんな桜ですから高級品として扱われるのでしょう。
桜の木に価値があるなんて、最近まで知らなかったので、
今度から花だけでなく、木本体もまじまじと観察してしまいそうです。
「ん~ん、このフシはいい所に付いているよ。枝の曲り具合なんかも最高だ。」
なんつって。
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2008年3月27日(木)
いいものがはいりました。
写真は最近手に入れたモネの「セーヌに沈む日、冬の効果」て絵画のポスターです。
額には入れず、宅配便で送られてきた時に梱包に使ったダンボールが額変わりです。
ヒモもそこいらに落ちていたものを再利用。
ポスターもダンボールにガムテープで固定です。
額ダンボールのフチはハサミとカッターで荒目に加工して、
ポイントポイントは手で引きちぎります。
ジーンズでいうところのビンテージ加工ってやつでしょうか。
古いものが好きなので、どうしてもこうなっちゃうんですね。
完成品を飾りながら、しばし鑑賞。
ほとんど自己満足の世界です。
ところで、このダンボールって素材は以外と重宝しますね。
梱包もさることながら、芸術品としての素材にも使えると思うんです。
もし、ウチが画家ならキャンパスは迷わずダンボール。
絵の具も市販のものは使わず、身近な野菜や花から抽出します。
紫はナス、オレンジはにんじん、赤はバラの花びらなどなど。
小さくみじん切りにして、すり鉢で擂っていきます。
まぁ、色が薄いようならちょっとは市販の絵の具の力も借りましょう。
人間、妥協も必要です。(笑
その自家製絵の具でダンボールに思う存分描きまくる。
色がダンボール色に染まりやすかったら、のりを付けて白化粧土を振り掛けましょう。
特製白キャンパスの出来上がりです。
白地のダンボールキャンパスにさんざん描きまくり、
最高級品の額に入れて飾ってみる。
春の芸術品?の完成です。
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2008年3月18日(火)
器に花を咲かせましょう。
写真は窯場の入り口に咲いた梅の花です。
窯小屋があるせいか、若干日当たりが悪いので、
通常の梅より開花が遅く、今でもしっかりと咲いています。
ここで、花を器に咲かせる技法をひとつ。
通常の上絵付けだと器を本焼した後に、器体に絵を描いて
再度800度前後で焼付けますが、これがちょっと面倒って場合。
まず素焼き素地に釉薬を掛けて、
その釉薬の上に絵を描いちまうって技法もあるんです。
これだと1回の本焼きで完成しますから、経済的だし手間もかかりません。
問題は釉薬の上に描くわけですから、剥がれる場合もあるってこと。
まあ、もし剥がれたらそこに水やCMCを付けて、再度貼ればばっちりです。
枝は鉄絵じゃなく、黄土で描くなんてのもいいでしょう。
花びらはこの際だからフトコロを奮発して銀彩で、
おしべは金彩で描くと芸術品に早変わりです。
そうなると、素地の色は黒系がお似合い。
白のキャンパスに咲かせる花もあれば、
黒のキャンパスに咲かせる花もあるって訳です。
大皿や壷の隅にちょっこと咲く梅の花。
地に咲く梅は散れども、やきものに咲く梅は散らずってところです。
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2008年3月3日(月)
やきものに梅ってどう?
写真は庭先に咲いた海の花満開の様子です。
きれいですね~。
白色と薄ピンク色が交互に織り成すハーモニー。
この花をやきもので表現するとしたら・・・。
赤土に白化粧を掛けて、素地土を作る。
透明釉を掛けて本焼。
本焼後に上絵付けで梅の花を咲かせる。
こんなところでしょうか。
梅の枝は鉄絵で、花は上絵付け用の顔料を何種類か混ぜて、
少しぼかし目に描いていく。
絵を一番に表現したいなら、上記の上絵付けの技法が最適でしょう。
もうひとつ。
絵も見せたいけど、器も引き立たせたいのなら、
板谷波山氏が完成させた葆光彩磁という技法。
磁器をきっちりとロクロ挽き。
乾燥した素地を、水スポンジで軽く拭いてやわらかくする。
墨で花を下書き。
フチ取りを彫刻刀で削り、立体感を出す。
素焼きして、顔料を使って色を塗り分けていく。
場合によってはもう1回素焼きして、違う顔料で色をのせる。
その後、呉須を吹き墨。
マット釉を薄く掛ける。
釉垂れは削ってきれいに仕上げる。
本焼1280度前後で完成。
手の込んだ技法ですね~。
すんごいきれいな梅の花が器に咲きますよ。
これで食器などの量産はまず無理ですから、
花瓶などの大物を1点勝負で作り上げるには最適です。
ロクロの技術と絵の技術。
全てを兼ね備えないと表現できない優れた技。
やきもので幻想的な絵画を表現したい人におすすめ。
最後に絵がちょっと苦手な方に。
上記の葆光彩磁の技法で、
絵の部分を布染めで仕上げるってのもありです。
和紙を花びらの形に切って、素焼き素地に貼り付け、呉須を筆でのせていく。
薄いところ濃いところと、分けて色をのせるのがコツ。
きれいな呉須の花が咲きますよ。
ん~ん。時間があれば作ってみたくなりますね。
いやしかし。
まだまだ、ウチは土味たっぷりの灰釉・唐津で展開しまっす。
華やかさよりも侘び寂びで勝負!!
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2008年2月26日(火)
作ったねぇ~。
写真は楽焼用に作ったテストピースの数々です。
写真だと大きさがわかりづらいですが、
全てぐい呑み位の大きさなんです。
右側から通常の楽用の土。
真中と左側は上記に黄土を数割づつ混ぜたもので、
赤楽用のテストに使います。
ちなみに、手前のチビ助は引き出して間もない、黒楽のテストピースです。
引き出して水に入れ急冷をかけてますから、真っ黒に焼き上がってますね。
ただ、単調すぎです。
もうちょっと釉薬の変化が欲しいと言うか・・・。
窯に入れて数分で引き出して急冷ですから、窯変も掛かりづらいんでしょう。
引き出してからオガ屑の中に入れて、還元をかけないといけない感じです。
あるいは、窯の中に炭を入れて焼くのもいいかも知れません。
おっと、炭ついでに話は楽窯に移りますが、すでにバージョン3へと変化しています。
今出たように、窯内に炭を入れて、
それをバーナーで炙って燃焼させる方策を取るんですが、
容積が足りないので、耐火断熱レンガをもう1段増やしました。
おまけにバーナー近辺は炎が直接レンガにあたってしまうので、
通常の耐火レンガに変更です。
このバージョン3のテストはまだしていないのですが、
温度が急激に上がってしまう対策としては、かえって良いかも知れません。
容積が増えた分、ゆっくりと温度上昇していくはずですから。
ちなみに、バージョン2のテスト中に小爆発発生!!
レンガのフタを開けながら、温度を上げていくのですが、
温度上昇がちょいと鈍ってきたので、フタを1個追加したところ、
そのレンガがものの見事に爆発しました。
「ボンッ。」と真っ二つです。
急熱はよくないので、フタを窯の周囲に置いて温めていたのですが、
それでも、熱に耐えられなかったのでしょう。
特にフタはバーナーの近辺に置かれますから、なおさらです。
フタを縦置きにして最初から火に掛けるべし。
教訓を学びました。
その教訓を生かしつつ、そろそろ赤楽のテストへと行ってきやす。
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2008年2月19日(火)
完成! 楽焼窯バージョン2。
写真はテスト焼成を終えて一段落ついている自作の楽焼窯です。
ちなみに、楽焼というのは千利休が楽長次郎に焼かせた茶碗で、
手びねりで1個づつ茶碗を作り、当時全盛であった登り窯を使わず、
炭を燃料にして1個づつ焼いていくという技法です。
焼成温度も通常のやきものより低く、
1000度~1100度位あれば充分です。
今までは楽を焼く時に、一窯全体に火を付けて、
引き出し黒専用ふたを開けて焼いていたのですが、
茶碗1個を焼くスペースでいいのに、あまりに不経済。
小さい楽焼専用窯を作りたかったのですが、なかなか着工できずにいました。
そんな時、ふと思ったんです。
今ある窯の中に小さい窯を作れないかなって。
窯にはバーナーが付いてるのですから、
その部分を茶碗1,2個分囲ってしまえば、
何とかなるのではないかと。
思い立ったら即行動です。
耐火断熱レンガをメーカーから取り寄せて、
のこ切りで加工して、2時間程度で完成させました。
問題は温度がどう上がるか。
何せ過去のデータが何もない窯に火を入れるのですから、予想もつきません。
そんなこんなで、初回のバージョン1はとりあえず失敗です。
窯の煙突を利用しようと設計したのですが、
400度まで上げても煙突は全くひかないです。
おまけに温度上昇の早いこと。
400度まで5分程度で通過してしまうんです。
窯の容量の割りには、バーナーが強すぎるんですね。
こりゃ、バーナーの小さいのを使わないとダメかなと思っていた矢先に、
ふっと気づいたんです。
「フタしなけりゃいいんじゃない」って。
蓄熱を考えると窯を密閉したくなるし、
温度の上げ下げはバーナーでと考えるのですが、
温度上昇を抑えるには、火力を弱くするのではなく、フタの開閉でいいんです。
熱が勝手に逃げていきますから。
予想は見事に的中。
400度まで1時間の設定を見事にクリアし、
素焼きの800度までを2時間で調節。
目標の1000度達成で取りあえず終了です。
うれしいのなんのって。
これで燃費の無駄も無く、短時間で楽焼を存分に焼けるんですから。
この窯が1250度をクリアするかどうかは、また後のお楽しみです。
1100度から上は上がりづらいでしょうね。
どんな結果になるか乞うご期待!!
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2008年2月12日(火)
そろそろかな。
写真は近所の公園で咲き始めた花です。
花の名前は全くわからないのですが、薄雨の中、
きれいなピンク色の花を咲かせていました。
冬になると木々も枯れて、花などはほとんど見かけなくなるんですが、
春の音がゆっくりと近づいて来ているのでしょうか。
薄茶色の木々のすき間から、ぽっこりと顔を出していました。
ちなみに、この花をやきもので再現すると・・・、上絵でやるしかなさそうですね。
上絵とは成型→素焼き→本焼きで完成したやきものの上に、
上絵具で色をのせて、さらに800度前後で焼く技法です。
陶器よりも磁器ものに多いですね。
磁器は素地が真っ白ですから、どうしても綺麗な絵付けをしたくなるんでしょう。
陶器ですと白化粧の上に赤絵なんてのも素敵ですね。
赤土にたっぷりと白化粧を施して、本焼きした後、
ゆっくりと時間を掛けて擂った赤絵で絵付けをしていく。
いいですね~。
この花のように、暖かい春が早く来てほしいっす。
寒いのもいいけど、やっぱり暖かい方が身体も動くし、いいと思いません?
梅が咲き、桜が咲いて、樹木が緑に生い茂る・・・。
春待ち遠しい、今日この頃です。
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2008年2月5日(火)
火力はすごいよ。
写真は前回の窯焚きの際に火力に負けて、へしゃげてしまった白化粧のお皿です。
何とも、炎ってのはすごい力ですね。
土によって耐火度が違うので、
たまたま温度に負けてしまったといえばそれまでなんですが、
見事にぺしゃんこになってしまいました。
同じ土でも窯内の置き場所によっては何ともないので、
どこに作品を置くか、炎の通り道を計算しながらの窯詰めが、
いかに重要かってことが証明されましたね。
置いた場所は窯内の一番高温になる所。
しかも還元を窯焚きの最後まで掛けてますから、
すんごい圧力もかかっています。
窯詰めの時に、もしかしたら負けるかなってちょいと思ったのですが、
何としても時間が無かったものですから、
「ええぃ、やってまえっ。」てなもんで、そのまま詰めてしまいました。
わかってはいたものの、ホントに窯焚きは難しいですな・・・。
100パーセント成功するってことが絶対無いだけに、
窯詰めはパーフェクトにしておかないと痛い目に会うってことです。
毎度毎度、「窯ちゃん」にはいい経験させてもらってます。はい。
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