2022/11/29 16:32

2009年5月30日(土)

自給率の微々たるアップを。

 

前略 行雲より。 

ここ熊谷は、しばらく初夏の過ごしやすい陽気が続いていたが、

昨日から梅雨のようなしっとり天気だ。

晴れたり、雨が降ったり。

野菜が育つには最適な環境になってきた。

 

 

さて、今回の写真はこれ。

しいたけ栽培に使うクヌギの原木である。

 

アップで撮影した箇所にしいたけ菌が打ち込んである。

これで2夏経過した頃、来年の秋以降だろう。しいたけが取り放題になる予定だ。

 

しいたけ栽培を一から始めてみたいと思ったのだが、

今年はすでに時期を過ぎてしまったらしい。

そこで勉強を兼ねて、農家の方から原木を譲っていただいた。

すでに菌は打ち込んであるので、あとは管理に注意してやればいい。

 

しいたけはクヌギ、ナラ、クリの木などが栽培に適するらしい。

直径5センチ~12センチ、長さ90センチ前後の原木を山から伐採して、

数ヶ月寝かせた後、専用のドリルを使って穴をあけ、しいたけの菌種を打ち込んでいく。

その後、仮伏せをしたものが「ホダ木」と呼ばれ、大切に栽培されていく。

 

来年は山に入って、自分の手で原木を切ってきて菌種を打ち込んでみたい。

それこそが、まさに手作りの醍醐味といったところだろう。

 

 

さて、この原木に適するクヌギの木だが秋には大量のどんぐりが生る。

自然落下したどんぐりを拾って、

ヘタの部分を大量に水に浸しておくと、どろどろした液体ができる。

これがとち渋と呼ばれるもので、

織部を焼いた後の酸化膜を取るのに利用される。

この酸化膜は酢でもとれる。両者ともニオイが器に付くので、これがやや難点。

ただ、希塩酸を使うよりは手軽に膜を取る方法と言えるだろう。

 

 

 

ところで、昔の人はこういった知恵をふんだんに持っている。

生きていく知恵というのだろうか。

 

こういった基本的な生活の知恵をなぜ公教育で教えないのか疑問だ。

数学、国語、英語。それぞれの教科が大事なのはわかるが、

社会に出てから、数学の因数分解を使ったことがあるだろうか。

少なくとも私には無い。

 

理系の大学から技術者になる人たちには必須だろうが、

ほとんどの一般人には、基礎的な小学生の算数、漢字の読み書き以外は、

そんなに必要は無いような気がする。

 

だからといって、こういった主要科目を否定しているのではない。

国を繁栄させるには子供達の教育が必要なのはわかる。

先進国と発展途上国の大きな違いは教育。

義務教育の徹底が経済を豊かにする。

教育が優れていれば、重化学工業は発展し、富む者も増える。

それは否定しない。

 

しかし、もっと生きていく基本的な知恵。

井戸を掘って水を得る方法だとか、野菜を育てて食物を得る方法。

森林を伐採して簡単な住居を作る方法なども必要なのではないだろうか。

 

水は蛇口を捻るから出てくるのではない。災害時には痛切して感じるはずだ。

食べ物もスーパーに行けば常にある訳ではない。

昨今の異常気象から世界的な飢饉がおきれば、食料輸出国は自国を優先する。

結果として食料自給率40パーセントの日本は真っ先に食糧不足に陥る。

 

そうなってから考えればいいという人もいるだろう。

しかし、米の栽培を見てもわかるように、

種から育てて収穫するまで数ヶ月はかかるのだから、

そうなってからでは遅いのだ。

 

自分達の力で生きていく方法。

こういった基本的な事を週に1回でも公教育で教えることができれば・・・。

 

 

以前にテレビで見て知ったのだが、

古代の日本には、縄文人と呼ばれる

いわゆる顔の彫りの深い人たちが住んでいたらしい。

 

それまで動物を狩猟し、木の実や雑草を食べてきた縄文人だったが、

大陸から稲作の技術をもった弥生人がやってきた。

弥生人の特長は薄い顔。今でいう醤油顔(ショウユガオ)だ。

 

彼ら弥生人は区画された田んぼの中で米を作ることによって、

計画的に食料を作りだすことができた。

その結果、縄文人は廃れ、弥生人がどんどん増えていったらしい。

 

言われて見れば、日本人は圧倒的に醤油顔の人が多い。

沖縄や北海道のアイヌ地方などに縄文系の顔立ちが見られるが、

全般としては弥生系のあっさりした顔立ちが多いのに気づくだろう。

 

稲作が人類史を変えたのである。

 

たかが食料なんて言ってられない。

このように「食べ物を作り出す技術」というのは、

人類の根幹をゆるがすものであることは間違いない。

 

 

 

日本を始めとする先進国では重工業を中心とする輸出国になってしまった。

そのため、自動車や電機製品を輸出する代わりに、

農作物を輸入する方針を貫いている。

 

うまくまわっているうちはいいだろう。

しかし、いつかはストップする時代がくるのではないか。

 

サツマイモなどの飢饉に耐える食物の自家栽培。

やきもの、家具、衣服などの生活物資を自分達の手で作り出す方法。

微分積分よりも、よっぽど大事なような気がするが。

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年5月17日(日)

即席畑、一丁上がり。

 

前略 行雲より。

本日の熊谷は雨が降ったりやんだりのはっきりしない天気だ。

最近はちょっと肌寒い日も多い。

新型インフルエンザもついに日本に上陸したようだし、日々の体調管理に注意したい。

 

 

今回の写真はこれ。

自宅庭に作った即席畑と庭から見た一面田んぼの様子である。

自宅は工房よりもかなり離れたところにあるので、

まわり一面が田んぼで、ある意味「中途半端な田舎暮らし」といったところだ。

 

 

ところで、最近は年齢のせいか肉よりも野菜がうまく感じられる。

こんなうまい野菜を自分の手で作りたい。

むくむくとそんな感情が込み上げてきた。

 

よし、いっちょ作ったるわいと意気込んでみたものの、野菜を作る畑がない。

無けりゃ借りましょうということで、いろいろあたってみたのだが、

一筋縄ではいかなかった。

 

行く手に待ち受けていたのは、「農地法」である。

この農地法と呼ばれるものが、農家以外の農地の取得や賃貸に待ったを掛けている。

 

 

先日、テレビで生キャラメルで有名なタレントの田中義剛氏が出演していたが、

彼も農地取得の際はさんざん苦労したと言う。

同じ番組で農林大臣も出演していたが、その大臣に農地法の撤廃をお願いしていた。

その位、新規参入ができない業界らしいのだ。

 

番組を見た後、早速、地元の行政に電話して聞いてみた。

 

担当者が言うのには、まず農地の賃貸や取得には最低5反の面積が必要だと言う。

ちなみに1反が約300坪なので、5反で約1500坪。相当広い面積になる。

 

素人が新規参入していきなり5反。

最初は1反くらいから始めて、少しづつ拡大していきたいと思うのが人情だろう。

また、自分の家で食べる自給程度の野菜と

余った分の出荷程度なら5反もいらないのではないか。

 

いろいろ問いかけてみたのだが、どうにもお茶をにごした回答しかしてくれない。

何か言いたそうなのだが・・・、わからない。

しまいには、自給野菜程度なら家庭菜園でまかなってくれと言われてしまった。

 

いやいや、家庭菜園よりはもっと広く、最低でも1反はやりたいと言ったのだが、

5反でないとダメとのこと。

 

しからば仮に5反以上の話が決まったとして、その後はどうするのかと聞いたところ、

まず取得や賃貸の際には、綿密に書かれた「事業計画書」を提出してくれとのこと。

それと、農業機械の有無と資金力なども必要だと。

その後、農業委員会にかけられ、あれやこれやとさんざん聞かれた上、

最終的にOKか否かを出されるという。

 

派遣切りが非常に多い昨今、新規就農したい若手の方もたくさんいる。

しかし、こういった手間と時間をクリアーしてまで、

食えるがどうかわからん農業に参入する人はほとんどいないだろう。

 

 

ではなぜ、農地は簡単に取得できないのだろうか。

いろいろ調べてみた結果、こんなことがわかってきた。

 

農地は取得費や固定資産税が非常に安いため、

購入後に転用される事を防がなければならない。

また、農地は一度に広い面積を耕したり利用した方が効率がいい。

そのため、少ない面積を細かく貸し出したくない。

 

なので、今現在農地を持っている農家以外の人には、

小面積どころか、そこそこの広さでも簡単に取得や賃貸ができないようになっているようだ。

 

なるほど、何となくうるさい決まりがあるのがわかってきた。

 

例えば最初から農業なんかやる気もないのに農地を手に入れ、

しばらくしたら食えないからと宅地にして売り出す、なんて輩もいないとは言えない。

 

そういった連中から農地を守るのが、農地法であり、各地域の農業委員会らしい。

昔から守り続けた農地をそんな奴らに渡してなるものかと、目を光らせているのだろう。

 

理由がわかれば、ハードルが高いのもうなずける。

納得・・・。

 

 

 

ところで。

 

自分で食べる野菜は何としても作りたい。

気持ちは以前にも増して膨らんでいく。

 

そんな理由から、上記の写真のように、庭に即席の畑を作った次第である。

この程度の広さではとてもじゃないが自給できるほどは取れない。

 

耕耘機で耕さないと腰が痛くなるくらいの広さが欲しい。

しかし、無いものはしょうがない。

 

とりあえず手始めにサツマイモ、とうもろこし、枝豆等を植えてみた。

王道のじゃがいも、にんじん、たまねぎを植えたかったのだが、

今時期だと苗は無いようだ。

お楽しみは後にとっておこう。

 

 

「半農半陶」

かつての陶工たちと同じ道を歩みはじめている。

 

あきらめないぞ~。

絶対、広い畑で栽培してやる~。

 

 

ぽろろん。

 

 

 

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2009年5月7日(木)

今宵はシガーでワイルドに。

 

前略 行雲より 

最近の熊谷は雨続きの毎日だ。さすがにこの時期は雨が降るとまだまだ寒い。

ストーブを点けるほどではないが、じっとしていると冷えてくるので、

思わず身体を動かしたくなる。

明日からの予報は晴天なので、

久しぶりにカラッとした気持ち良さが味わえるかも知れない。

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

葉巻と製作中のシガー用灰皿+完成後の画像である。

ちなみに、完成後のホンモノはこちらにあるので、興味のある人はご覧頂きたい。

 

さて、葉巻用の灰皿を作りたいと思ったのだが、

実際の葉巻を見てみないとイメージがわかない。

急遽ネットで検索して、1箱800円5本入りのものを手に入れた。

これが高いのか安いのか全くわからんが、

1本数千円のものも普通に売っていたので、まあ安い方なのだろう。

 

ちなみに、葉巻はキューバ産がいいらしい。

そういえば、キューバのカストロ前議長は葉巻をくわえている写真が多いが、

広告宣伝なんぞを兼ねているのだろうか。

 

ところで、この葉巻は吸うのではなく、吹かして味わいを楽しむのだそうだ。

私はたばこは吸わないが、葉巻の香りは好きだ。

何となく甘ったるいような、ココナッツ系の香りがする葉巻なんぞは、

つい吹かしてみたくなる。

 

吹かすだけでも唾液にニコチンが吸収されるので、

しっかりと喫煙したのと同じらしい。

たばこより害が無いと言う説と、いや同じくらいリスクはあると言う説と、いろいろある。

これについては、私には何とも言えない。正直、どっちでもいい。

 

ところで、葉巻は1本吸うのに30分~40分も時間をかけるらしい。

そうなると、仕事の合い間にくわえタバコって訳にはいかない。

今日の一仕事が終った後に、バーボンでも飲みながら、

ゆっくりと煙をくゆらすのだろう。

そう考えると案外邪険にはできないかも知れない。

ある意味、至福の一時なんだろう。

 

また、火を付けてもそのままにしておくと自然に消えるので、再着火も可能とのこと。

一本あたりの値段は張るが、何度もコマ切れで楽しめば経済的にもいいかも知れない。

健康を考えれば、?マークは付くが、

リラックスタイムを味わうという点では花丸マーケットだ。

 

 

さて、実際に葉巻を手にしてみよう。

ん~ん。

何とも形容しがたい、ワイルド感がこみ上げてくる。

「お前はアルカポネかよ。」と、一人突っ込みを入れたくなる心境だ。

 

ライターで火を付けてみようと思ったが、

久しく吸ってないので、多分クラクラくるだろうと予測した。

学生時代ならいざ知らず、いい年こいてのクラクラ感は、

あまりいいものではないので、今回は辞めておこう。

とりあえず雰囲気を味わっただけで良しとしなければ。

 

こんなものを友達が家に持って来て、いきなり吸い出したらと思うと・・・。

まあ、軽く10分は会話が持つでしょう。

飲み屋で会話を楽しみたい方、次回は葉巻を持参しましょう。

ウケる事、間違いなし。

 

 

葉巻ついでに、喫煙具をいろいろ調べてみた。

パイプ、キセルなんかも売っていた。

 

キセルもなかなか面白い。

やきものでも製作できるだろう。

ロクロで細いヒモ状に粘土を挽いて、ポンスで穴を開けて一丁上がり。

今時、キセルでたばこを吸う人もいないだろうが、絵になる道具には違いない。

 

パイプも然り。

これもやきもので製作できるだろう。

ロクロでヘッドを作って、やはりヒモ状のものをくっつけれは完成だ。

焼締めのパイプなんぞ、結構渋いと思うのだが、いかがだろうか。

今度、時間のある時にでも製作してみよう。

 

 

ところで、この葉巻。5本もあるのだが、どうしようか。

誰か、もらってくれ~い。

 

ぽろろん。

 

 

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2009年4月25日(土)

難関グリーン・・・。

 

前略 行雲より。

昨日は久々の大雨だったが、本日の熊谷はいい天気になった。

風が少々強いので、屋外のスポーツにはちょっとつらい日かも知れない。

こんな日は風除けを置いた木陰で、じっくりと作陶するに限る。

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

芝生である。

 

先日、ゴルフのマスターズが連日テレビで放映されていたので、

季節ものということでゴルフの話題をひとつ。

 

さて、ゴルフと言うと切っても切れないものが芝である。

この芝というものは一見公園なんかの目の保養程度に思われそうだが、

実は非常に奥が深い。

特にゴルフでは、芝を制するものはグッドスコアで上がってくるので、

上手くなればなるほど、重要なウエイトを占めてくる。

 

芝もたくさんの種類があるだろうが、

おおむね日本のゴルフ場は高麗芝の所が多い。

逆に西洋ではベント芝が主に使われている。

マスターズが行われているオーガスタはもちろんベント芝だ。

 

特長としては、高麗芝は葉先が立っているので、ボールが浮きやすい。

ゴルファーにとっては軽くティーアップされているような感じなので、

ダフリも少なく打ちやすい芝だ。

 

一方、ベント芝は葉先が一定方向に寝ているので、ボールが沈み込みやすい。

そのため、初心者の方などには非常にダフリやすい結果となってしまう。

 

日本でもベントグリーンは良く見かけるが、あくまでもグリーン上のみ。

フェアウエイやラフなどは、まだまだ高麗芝が圧倒的に多い。

セカンドショットをうまく打つという点では、

西洋より日本のゴルフ場の方が楽であろう。

 

また、ベント芝は高麗芝より見た目もきれいで、グリーンによく映える。

ゴルフ場側からすれば、ぜひ導入したい芝だ。

 

 

さて、テレビで見るマスターズに話を移そう。

放映シーンでは、選手がグリーン上で短いパットをよく外すところが写される。

何であんな短いパットを外すのと思われる方もいると思うが、

オーガスタのグリーンのアンジュレーション(でこぼこ)はすんごいのです。

 

テレビ画面では傾斜はよくわからない。

多分、生で見たら笑ってしまうくらい傾斜がきついと思う。

日本でもベントグリーンで複雑な傾斜の所はよくあるが、

あれのすんごい版と思えばよいのではなかろうか。

 

たった60センチのパットを外す。

きつい傾斜で上から打てば、ほとんどの人は外すんです。

だから、1パットないし2パットで上がるには、

グリーンの「ある1点」に落とすしかない。

そこが、オーガスタは難しいと言われる所以だ。

 

なんてったって、世界中のトッププロが集まるのだから、

ショットは正確、グリーンもきっちり乗せてくる。

そうなると、カップを難しいところに切って調節する以外に見せ場は無くなってしまう。

やる方にとっては、非常にシビアな大会と言える。

 

 

さて、若干17歳で出場した遼クン。

惜しくも予選落ちだったが初出場だから良しとしよう。

ジャンボ、青木、中島選手以来の久々のビッグスター。

協会も大切に育てるでしょう。

 

野球のミスターやサッカーのカズなど、

やはりプロスポーツはスターがいないと盛り上がらない。

大事に見守ってあげよう。

 

 

さて、締めに陶芸の話題もひとつ。

芝と言えば緑。緑といえば緑釉。

緑系の釉薬もいろいろある。

酸化で焼いた織部や還元をかけた灰釉、

緑系の青磁などがそうだ。

 

織部は酸化銅をちょいと入れて、絵付けしたところを抜いてやる。

形も大胆に。釉に鉄を少々加えると味が出ていいかも。

 

灰釉はそのままズバッと掛けて、あとはじっくりと焼き上げるだけ。

お好みで鉄絵をぶってもGOOD。

 

青磁は基本的にはブルー系の色合いだが、

鉄分の量、土、還元雰囲気などによっては、

緑系に仕上がることも。

 

緑と言ってもいろいろありますな~。いや~奥が深い。

 

 

ぽろろん。

 

 

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2009年4月18日(土)

こりゃかんたん、練り要らず。

 

 

前略 行雲より。

昨日は久々に寒かったが、本日の熊谷は暖かい。

太陽の下では暑いくらいだ。

窯場もそろそろ暑さ対策ということで、昔ながらの「よしず」を導入してみた。

これで直射日光をさえぎって、暑い夏を乗り切ろうと思う。

 

 

 

さて、今回の写真はこれだ。

工房前の置石である。

 

工房へは、この置石の上に靴を脱いで上がる仕様になっているのだが、

前々から安定が悪くグラグラするのが、どうにも気になっていた。

 

本来地面に埋め込むタイプの置石らしく、下側にきれいな平面が出ていない。

今までは小石や木片をはさんでいたのだが、

しばらくすると動いてくるので何とかならないものかと考えていた。

 

いっその事コンクリで固めてしまおうかと思ったが、

コンクリを練るのが結構きついので、伸ばし伸ばしで今になってしまった。

 

ところが、先日のガーデニング系のテレビ番組で耳寄りな情報をゲットした。

レンガを敷き詰めて歩道を作っていくのだが、

そのレンガをモルタルで固定するという。

通常ならバケツか何かにモルタルを入れて、水を加え、

えっちらほっちらと練っていくのだが、

シャベルでモルタルを3センチくらいに軽く敷き詰めただけで、

あとは上にレンガを置いていってしまう。

 

軽く木づちで叩いてから、

スポンジに水を含ませてレンガを拭くだけである。

レンガをきれいにするのと、

水をモルタルに加える作業を同時にやっているのだ。

なんとこれで完成だという。目からウロコとはこのこと。

モルタルは水を加えて練らなければいけないと固定観念があったのだが、

この方法なら楽である。

 

早速、実戦で生かしてみようと今回チャレンジすることにした。

 

まず、置石の下前面にモルタルを敷くのは面倒だ。

グラグラしないように、四方のみに敷くことにしよう。

モルタルだけでは強度不足だろうし、容量も要る。

幸い、以前に使いかけの水を加えるだけでコンクリができてしまう

「かんたんセメント」みたいなものが余っていたので、

これと庭先の砂利を使ってまかなえるように工夫することにした。

 

まず、モルタルを軽く3センチ程度敷く。

その上に砂利を2,3センチ。

さらに、その上からモルタルをもう3センチ程度敷いてみる。

 

四方に同じ作業をした後、置石を持って軽く置く。

いい感じだ。

 

置石を一旦外して、シャワーで水をまんべんなく掛けて、再び置石を置く。

上から軽く踏んで接着力を強化。

横からはみ出たモルタルを軽く木片でぬぐって完成だ。

 

こんなに簡単でいいのであろうか。

お勧めである。

バケツでコンクリを練る作業が無い分、快適そのもの。

世の殿方の日曜大工にぜひ生かしてもらいたい。

 

ただ、難点がひとつ。

練って無い分、コンクリが強度不足で割れる可能性ありとみた。

 

接着の一方法としてなら使えるが、塀を作ったり、駐車場を作ったりの

大規模作業なら、きっちりバケツで練りましょう。

 

でないと後で泣きを見ますぞ~。

 

 

ぽろろん。