2022/11/29 17:26
2010年3月12日(金)
画像ソフトを使う。
前略 行雲より。
先日の雪はすごかった。
ちょこっと降ってすぐに止むかと思いきや、あれよあれよという間に降り積もり、
気がつけば窯場の屋根が抜けちまうんじゃないかと思うくらいに積もってしまった。
近所の家では大きな老松の幹がポッキリと真っ二つに。
多分、本年最後の大雪でしょう。
自然の猛威はほんとにすごいと、しみじみ感じる今日この頃である。
さて、今回の写真はこれだ。
画像処理ソフトの「Photoshop Elements」である。
最近はデジカメを使う人が多いでしょう。
このデジカメ。フィルムカメラと違ってパソコンでの編集が簡単にできるのが大きな特徴だ。
フィルムカメラだと撮影して現像を頼んで、できたものを拝見するしかないが、
デジカメで撮った画像はパソコンに取り込んで、大きくしたり、小さくしたり、
要らない箇所をカットしたりなどいろいろな作業ができる。
今回は基本的な画像処理のやり方を見てみよう。
使うソフトは上記のPhotoshop Elementsだが、
Windowsには標準で「ペイント」というソフトがくっついているので、そちらを利用しても良い。
「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「ペイント」で起動される。
ただ、「ペイント」はあくまでもおまけのソフトなので、高度な処理はできない。
本格的にやり始めるとすぐに物足りなくなるので、市販の画像処理ソフトを使うようにしよう。
さて、まずは基本から。
デジカメで撮影した画像をパソコンに取り込み、Photoshopで開いてみる。
するとかなり大きい状態で取り込まれてるのがわかるだろう。
取り込んだ状態がこれだ。
プリントして使うのならこのままでもいいのだが、ホームページにアップしたり、
ブログにアップするには余りにも大きすぎる。
こんな時は写真の解像度を小さくしてやろう。
まずは「イメージ」→「サイズ変更」→「画像解像度」をクリック。
するとこんな画面が出るので、幅を400ピクセルにする。
縮小したものがこちら。
これで、ブログなどにアップしても問題ない大きさになった。
今のブログサイトは自動で縮小しアップしてくれるので特に問題ないが、
自分のホームページなどへは小さくしたものを掲載しないと、
非常に重いサイトになってしまう。
お次はこのソフトを使ってちょっと遊んでみよう。
まずキューブの写真を取り込んで、要らない箇所を切り取ってみる。
左上の赤丸の所をクリックして、
お好きな所をカットする。
すると、上の部分が見事にカットされる。
次はこの写真。
左のトマトを消しちゃいましょう。
まず、左赤丸の「スポイト」をクリック。
背景の黒色を吸収して、
左赤丸の「ブラシツール」をクリック。
左のトマトをなぞっていくと、あら不思議。
ものの見事にトマトが消えてしまった。
最後にお一つ。
皆さん、今見ているパソコン画面を「画像」にしたいと思った事はありませんか。
サイトの写真なら右クリックして「名前を付けて画像を保存」でOKなのだが、
文字を含めて画面全てを取り込みたい時はどうすればよいか。
例えば、皆さんが良く見るYahooのトップ画面を「画像」にしてみましょう。
まず、Yahooの画面を表示。
キーボードの右上にある「PrintScreen」ボタンを押す。
これで、パソコン画面の表示部分がBitmap画像として取り込み完了。
あとはこれを表示してあげましょう。
「ペイント」を起動して「貼り付け」ボタンを押すだけでOK。
なんと先ほど取り込んだYahooのトップページが画像として表示されます。
「Photoshop Elements」で表示したい場合は、左上の新規を押す。
するとこんな画面になるのでOKをクリック。
そして、「編集」→「ペースト」を押すと、
またまた、Yahooのトップページが画像として表示される。
あとは縮小・拡大したり解説を付記したりと、いろいろできるわけです。
このように画像処理ソフトが使えるようになると、いろんな事が楽しめるようになり、
デジカメライフ、パソコンライフがより一層楽しくなる。
せっかく、手に入れた「文明の利器」。
使いこなさな、あきまへんで~。
ぽろろん。
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2010年1月15日(金)
絵付けのマジック。
前略 行雲より。
本日は新年第一回目の窯焚き日だ。
今日は朝から快晴無風なので、焼成にもそれほど神経を使わないでいい。
風が吹くと還元の雰囲気も変わるし、窯周辺の様子にも気を使わなければいけないが、
無風だと気楽にこなせる。
毎回こんな窯焚きなら焼きながら一杯できるのだが・・・。
新作の花器がどんな感じで焼けるのか。半磁土のテストピースはどうなるのか。
今から窯出しまでのお楽しみである。
さて今回の写真はこれだ。
白磁に桜が絵付けされたぐいのみである。
市販のものだが、磁器で成型後、桜の絵柄の転写紙で上絵焼成。
その後、職人の手による絵付けが施されて、もう一度上絵焼成されている。
素焼きも含めて都合4回の焼成だ。何とも手の込んだ品である。
磁器の白は確かに美しい。白磁特有の品のある白さ。やや冷たいキリッと感。
土ものには無い魅力だ。
ただ、この白さを1色だけで勝負しようとすると、かなりの造形力が必要だろう。
真っ白は形だけに目線がいくため、ごまかしが効かない。
同じ造形なら磁器ものより、
土で作られた粉引の方が表面の質感に変化が富む分有利だろう。
最初にこの写真の品を見た時は、花全部が手描きの絵付けだろうと思っていた。
しかし、よく見ると下地のピンクの花の上に手描きのしべが描かれ、
また白い桜がポイントごとに絵付けされている。
お見事と言いたくなる。
転写で焼いた上に絵付けをするとは。
そこで何故このような手の込んだ技法をとるのか考えてみた。
普通の絵付けなら一気に手描きで描いた方が早く完成させられる。
素焼き、本焼、上絵焼成の3回で仕上がる計算だ。
わざわざ4回焼く必要はない。
しかし、本焼後に転写で枝葉や花びらを焼き付けることによって、
ある程度の下絵ができあがる。
その下絵の上に手描きでなぞるように色を入れていけば、
そこそこの技量の人でも量産が可能だ。
大量に作るためにあえて転写を1回はさむ。
なるほど、考えましたね。
転写だけだと今ひとつパンチが無いが、
手描きを入れると絵付けに立体感も出るし、
色数も増えて高級感も出る。
かと言って最初から全て手描きで仕上げると、
職人の技量によって品質に差が出てしまう。
それら全てを一気に解決する方法が、この手だったんですね。
やっぱり、いいものは手にとって眺めると勉強になる。
「我以外、皆師なり」ってとこでしょうか。
ちょっと違うかな。
ぽろろん。