2022/11/29 17:47

■ 2014年  陶芸エッセイ 「前略 行雲より」 ■

 

2014年11月29日 

『Linuxで遊ぶ』

 

前略 行雲より。

 

本日の熊谷は雨模様。

ツイートでもしようかと、手持ちのタブレットをONにしたのだが、

なかなかwifiにつながらない。

セキュリティスイッチを入れたり、電源を切ったり点けたりしているうちに

設定が変わってしまったようだ。

なんとか接続できたものの結構な時間を取られてしまった。

今やwifiが無いとネットにつながらない機器も増えているので、

こんなものが無かった昔の方が、シンプルでよかったのかなと思う今日この頃だ。

 

 

 

さて、今回のテーマはこれだ。

「Linuxで遊ぶ」。

 

数年前手にしたタブレットがある。

東南アジア製の格安タブレットで、一応OSはアンドロイドなのだが、

重いし、冷たいし、画面が明る過ぎるしで、

ほとんど使わずに文鎮と化していた。

 

しばらくその存在も忘れていたのだが、

ある日ネットで、アンドロイド上でLinuxを動かせるとの記事を発見。

 

LinuxってのはOSのこと。

WindowsやらMacと同じくパソコンに入っているアレです。

このLinuxをアンドロイドに入れてみようと。

もともとアンドロイドってのはLinuxカーネルを採用しているので、

おおもとはLinuxなんですね。

なので、入れるのも簡単なのではと。

 

工程は概ね次の通り。

 

タブレット本体のrootを取る。

Linux installerを入れる。

あとは指示通りに。

 

ここでrootを取るってのは、OSを自在に操作する権限を取得するってこと。

通常のwindowsなんかではアドミニ~なんて呼ばれているものがそうで、

パソコンを購入した以上、好き勝手に中をいじりたいのだが、

アンドロイドやipadなんかはこれを禁じ手としている。

 

スマホやタブレットってのは現代のテクノロジーの集合体なので、

メーカー側からすれば勝手にいじられて

動かなくなるのは避けたいのでしょう。

 

なので、機器の内部の中核部分は

ユーザーに触らせないように設計されているのです。

 

でも、メーカーサポートなんぞ要らないハードマニアの方たちは、

自分流のマシンにしたいんですね。

かくいう筆者もその一人。

 

さて、そんな訳で上記の工程に進んだのだが、

Linux installerでのインストが上手くいかない。

仕方ないので、手作業でインストールする方法でチャレンジしてみた。

 

詳細は記さないが結果は良好。

問題なくLinuxのubuntuが作動している。

 

ちなみにubuntuっては、Linuxの数ある種類のうちの一つ。

結構有名なOSなので、わからないことがあっても検索で対応できるのが利点。

 

さすがにタブレットなので、GUIでは重すぎて動きがわるいと予想し、

コマンドライン専用でのインストにしてみた。

コマンド好きには、この真っ黒画面でPCと対話形式で入力するのが、

とてつもなく楽しいんですな。

 

ubuntuが面白くなってきたので、古いノートパソコンにもインストールして、

windowsとデュアルブート(好きな方を起動できる)にしてしまった。

 

ubuntu画面はこちら。

 

で、インストが終ったアンドロタブレット+ノートubuntuで何をしようかと。

とりあえずサーバ系のアプリを入れて、LAN内でフル活用しようと考えている。

 

パソコンマニアのマシンいじりは、終りがないようだ。

 

 

 

 

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2014年10月21日 

『古いタブレットもなあ』

 

前略 行雲より。

本日の熊谷は雨が降ったり止んだりのどんより日。

この天気だと洗濯物も乾かないだろう。

 

最近は時間があるとバードゴルフなんぞをやっている。

バドミントンの羽のようなボールで、グリーン上の穴ではなく、

傘を逆さまにしたようなカゴに球を入れていくスポーツだ。

 

通常のゴルフより距離も短く、短時間に終って楽だ。

コースは天然芝(プラス雑草)で、

雰囲気はゴルフの味を楽しめるので身体にもいい。

 

意外と組織作りがしっかりしていて、

関東大会や全国大会なんかもあるらしい。

健康対策にお勧めのスポーツだ。

 

10年前にやった時は物足りなかったのに、

今の年齢だとこの短い距離がちょうどいい。

時は流れてますなー。

 

 

 

さて、今回のテーマはこれ。

「古いタブレットもなあ」だ。

 

タブレット端末ってのはご存知だろう。

スマホをちょっと大きくした感じで、キーボードや電話機能がないやつ。

 

ほぼパソコンと同じ機能があるので、

パソコンを立ち上げない日はあっても、

タブレットを立ち上げない日はないだろうって位、

日常生活に入り込んでいる。

 

ネットやメールなどの簡単な処理は、

いちいちパソコンを立ち上げるのが面倒だ。

そんな時はタブレットで充分。

 

もちろん、スマホを持っている人はスマホで充分。

タブレットより画面が小さいだけで、

電話以外の機能はほとんど同じだからだ。

 

年齢から視力が衰えてきた人にはスマホよりタブレットだろう。

10インチのタブレットを使えば、

小さい文字も瞬時に大きくできるし、

見づらい画像も細かい部分まで見える。

(もちろん解像度が大きければの話だが)

 

ニュースや電子書籍なども、お好きなだけ文字を大きくできるので、

紙の本が読みづらくなったきた人には最適だろう。

 

至れり尽くせりのタブレットだ。

 

 

しかし、最近思うことがある。

当方10インチのタブレットはipad初代を使っているのだが、

アプリが徐々に使えなくなってきているのだ。

 

特にゲームアプリなどの頻繁にバージョンアップするやつ。

ちょっとした隙間時間にゲームしようと立ち上げると、

「バージョンアップしてください」と表示される。

 

で、バージョンアップしようとAppStoreに行くと、

OSのバージョンアップしないとインストールできないと表示される。

 

OSのバージョンアップは機種によって限界があるので、初代ipadでは無理。

結局そのゲームが起動できなくなってしまうのだ。

 

無料ゲームだから文句の言いようもないが、なんだかなあである。

 

これがWindowsだとバージョンアップ版が出ても

古いまま使用できる。

使う側からすると古くても活用できるので、古いままで充分なのだ。

 

なんぼ便利なタブレットでも、

アプリが動かなければ、ただの重い板に過ぎない。

 

セキュリティ上の意味合いなんかもあるから、

起動できなくするのだろうけど、なんとかならんですかね。

このままだと我がipad初代はどうなるのか…。

 

 

ん~ん、そんなこんなで、

古いタブレットはただの「重し」になってしまう可能性アリっていう情報を

お送りしました。

(ちなみに、ネットとメールは古くでもできます。今のところですが…)

 

 

 

 

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2014年9月13日 

『これだけで倍付け』

 

 

前略行雲より。

 

本日の熊谷は秋晴れDAY。運動会にちょうどいい気候になってきた。

 

運動といえば、

先日、テニスの全米オープンが開催された。

日本人の錦織選手が決勝戦進出。

結果として負けはしたが、よくやったんじゃないだろうか。

 

決勝相手との今までの戦績が5勝2敗。勝率7割以上。

その選手にストレート負けってことは、

準決勝で燃え尽きちゃったってことでしょう。

 

世界ランク1位との試合で燃え尽きて、

もう一度エネルギーが蓄えられる前の試合だったので、

どんでん返しで負けたと読んでいる。

 

いろんな世界戦を見ているとよくあるパターンですよね。

特に、トーナメント戦だとよくある。

 オリンピックで燃え尽きて、次の試合で完敗するとか。

 

世界レベルの試合になると、

我々にはよくわからん何かがからんでくるんでしょう。

負けた錦織選手はまだ若い。今後の試合に期待しましょう。

 

ところで今回のテレビを見ていて、

テニスっていうと、ちょいと軟弱なイメージがあったが、

とんでもないってことがよくわかる。

1対1のボールを介した格闘技のようだ。

 

試合時間も長いし、待ち時間も結構あるので、

メンタルなスポーツともいえる。

 

テニスはやったことがないんだよなあ。

上手い人とやらないとラリーが続かないっていうから、

初心者同士だとつまらないスポーツになってしまう。

テニスを普及させるにはここら辺を

改善しないとでしょうな。

 

今回行われた会場なんかも、

あの小さいテニス場を何万人もの人が同時に見れる。

そんなスタジアムが存在するってのがすごい。

アメリカでは相当な人気があるのだろう。

 

たしかウインブルドンのセンターコートなんかは、

年に1回の大会だけしか使わないと聞く。

すごいですよね。

ゴルフでいえば、ウインブルドンってのは

マスターズみたいなもんなのだろうか。

 

緑の天然芝の上で

一度でいいからサーブを打ってみたいものだ。

「ハアッ」

とか言いながらコート隅に160キロくらいの

スピードで打てたら気持ちいいだろう。

その前に肩と腰がぶっこわれそうだが。

 

 

さて前置きが長くなったが、

今回のテーマは「これだけで倍付け」だ。

 

先日、テレビを見ていたら面白い企画をやっていた。

 タレントさんが作った牛丼を一般の人に食べてもらい、

いくらの値段を付けるかという企画だ。

 

まず最初は普通に作って盛って食べてもらう。

この時、参加者が付けた値段は概ね300円前後。

やはり牛丼なので、安いっていうイメージがあるのだろう。

 

ところが、お次はある事をしただけで、

同じ味の牛丼が倍以上の700円前後まで値を付けてしまった。

 

何をしたんでしょう。

 

答えは器を変えただけ。

 

蓋付の丼にして、器の色合いを変えただけだ。

 

たったこれだけの事で、高級感を演出してしまうのだから、

器ってのも大事な効果を果たしているんだとしみじみ思う。

 

具体的には、色合いは具材と同系色ではなく、

正反対の色をもってきた方がいいらしい。

 

牛丼は茶系なので、器の色は青系の色。

しかも全体の白地に対して青40パーセント以内に収めないとダメらしい。

青が強すぎてもダメってことだ。

青ゴスで模様が絵付けしてある程度がいいのだろう。

 

また、プラスして蓋を付ける。

すると高級感が出ると同時に蓋を開けた時に

凝縮したおいしい匂いが発散するので、余計に食欲も増すようだ。

 

なーるほど。たかが器、されど器。

器一つで値段が変わるなんて…。

勉強になりますな。

 

 

 

 

 

 

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2014年8月8日

『ツイッターを楽しむ』

 

前略 行雲より。

本日の熊谷は曇り日。真夏の猛暑が一息ついたようで、

外作業もいつもよりは楽にできる。

 

ただ、真夏はアチィーってくらい暑い方が、夏を満喫できる。

夏と言えば、冷やし中華、かき氷、海…かな。

 

日本一暑い街熊谷では、

このうちの「かき氷」に結構力を入れているようで、

「雪くま」ていうブランド?もあるみたいだ。

 

ちなみに市のサイトで見た雪くまの3条件。

1.熊谷のおいしい水を使った氷を使っていること

2.氷の削り方に気を遣い、雪のようにふんわりした食感であること

3.オリジナルのシロップや食材を使っていること

 

とのこと。

 

昔の鋳物でできた「かき氷マシン」が欲しい。

露天でもはって、がんがんかき氷作って、定番トークを叫ぶ。

「はい、らっしゃーい。いちご一丁!」

 

 

 

さて、今回のテーマはこれだ。

「ツイッターを楽しむ」

 

ツイッターってのをご存じだろうか。

短文140文字以内で自分の考えや感じたことを「つぶやく」ツールだ。

 

以前からツイッターは知っていたし、多くの人が始めていたが、

エッセイやメルマガなどの長文主体で書いている当方にとって、

140文字以内で自分の考えなんか書ける訳がないと思っていた。

 

でも、長文で主張したい人は

ツイッターを連続で何通もつなげてツイートし表現している。

ああ、こういう使い方もできるんだと、面白そうだなとは感じていた。

 

で、自分でもツイッターを始めてみたのだが、ここまでの感想を記そう。

 

まず、楽である。

長文てのは書く時間より、書いた後の校正や編集に2,3倍の時間がかかる。

文章自体をただ書くだけだったら、そんなに大変ではない。

書きたいことを簡潔に記していけば、ものの20~30分もあれば、

サイトに掲載できる程度のボリュームの文章は書けるものだ。

 

問題はここからの誤字脱字チェック。

まずい表現はしていないかチェック。

段落ごとのつながりチェックなど、いろんなチェック作業が入る。

 

有償の出版物なんかだとこういった校正作業は編集者が行い、

書き手側は書くことに集中できるのだろうけど、大部分の人はそうはいかない。

一人でこれらの作業を全て行わないといけないのだ。

 

これが結構大変なんです。

 

例えば、30~40分で書き終わった文章も、校正して、画像を編集し、

サイトにアップして、表示チェック、なんかの作業をやっていると、

半日なんか、あっという間に過ぎてしまう。

ヘタすると一日作業になることもざらにある。

 

ここら辺はソフトやアプリをリリースする時も同じで、

ソフトを作る作業と同じくらい雑多な書き物が多くなってくる。

例えば、ソフトだと「read.me」ってやつ。「初めにお読みください」ってやつだ。

あれが結構時間がかかる。

 

あと、アイコン。

ソフトやアプリのデスクトップやホーム画面に表示される小さな画像だ。

あれなんかも、イラストレーターっていうソフトを使って描いていくのだが、

ソフト製作でほとんどエネルギーを使ってしまい、

画像なんて二の次って人も多いだろう。

かく言う筆者もその一人。

 

画像に色を載せて、フォトショップで編集してなんかの作業していると、

もう一本簡単なソフトができるんじゃないかって位時間を取られる。

 

当方なんかも公開している以外のソフトやアプリは結構あるが、

自分で使う専用にして楽しんでいる。

アップするための他の作業が面倒だからだ。

 

 

ところがツイッターには、この面倒で雑多な作業が要らない。

 

なんといっても短文なので、いちいち書き終えた文章をチェックしなくていい。

画像を撮ってアップすれば一丁上がりと、非常に楽なのだ。

 

また、長文だとキーボードが無いととてもじゃないと書く気にならないが、

ツイッターならタブレットやスマホで十分。

ソフトウエアキーボードでちょこちょこ打ってれば、すぐに完成する。

 

ああ、この人はこの時代のこの時にこんな考えを持っていたんだとか。

一見くだらないツイートでも、その瞬間はこう感じていたのかなとか。

その人自身を垣間見ることができる。

 

いやー、なかなか便利なツールですよ。

 

そんなこんなで、かんたん&面白い「つぶやき」の、遅すぎるデビューでした。

 

※ 筆者のツイッターはこちら。

https://twitter.com/touhatisan

 

(Internet Explorerで上記URLを開くと、

「ページが表示できません」となります。

その際は、他のブラウザを使ってください。

スマホからはOKでした。2014.8.8現在 )

 

 

 

 

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2014年7月15日(火)

『土いじり』

 

前略 行雲より。

今日の熊谷は梅雨の合間にはめずらしい晴天日。

 

しばらく乾きづらかった洗濯ものも外に干せる。

やっぱり晴れはいいですね。曇りや雨よりも空気がすがすがしい。

 

沖縄の方はすごい台風が来ているようだが、

関東直撃は避けたいところだ。

もし台風の進路を変える技術が作れれば、

すごいことになるんでしょうね。

 

晴れと言えば、

最近は近所の空き地も太陽光パネルがちらほらと置かれ始めた。

 

クリーンエネルギーの太陽光をどんどん使えば、

地球規模で環境もきれいになり、

原発や二酸化炭素などの問題も一気にかたづくのだろう。

 

なんでも、太陽エネルギーを電気エネルギーに変える割合を

「変換効率」と呼ぶらしいのだが、

今現在の技術だと、これはたったの20パーセントいくかどうからしい。

 

家電メーカーや技術屋さんたちは、

日々、この変換効率をどうすれば上げられるかを

必死に研究開発しているのでしょう。

 

100パーセントまでいったらすごいですよね。

300パーとか、もっと極端に100倍(何パーだ?)とかの

変換効率が達成できたら、ノーベル賞ものでしょう。

 

手紙程度の大きさの太陽光パネルで

一日の家庭の全エネルギーがまかなえたら…。

 

いつかそんな時代が必ず到来することを信じよう。

 

 

 

さて、今月のテーマは「土いじり」だ。

 

最近、畑を借りて野菜を作り出した。

数年前にも一度借りていたのだが、

いろんな事情があり、しばらく野菜作りはしていなかった。

 

自宅の庭先でのプランター栽培で、

少しのミニトマトやナスなんかを作っていたのだが、

どうにも本格的な野菜作りがしたくてたまらなくなり、

近所の家庭菜園のメンバーになってしまった。

 

野菜作りは楽しい。

大地の土を耕し、苗を植え、藁を掛けて畝を完成させる。

 

様子を見ながら肥料を与えて、

小さな苗が大地にしっかりと根付く姿を眺めている。

 

7月に入ってからの畑作りは遅い作業だが、こればかりは仕方がない。

すでに花が咲いているピーマンなども植えたので、

もうしばらくすれば収穫の時期もやってくるだろう。

 

長靴を履いてクワを使って畝作りなんぞしていると、

運動とはまた一味違うすっきり感がある。

 

汗をかくからだろうか。作業の終わった後の達成感がなんとも心地いい。

 

前回畑を借りた時の失敗を教訓にして、

今回はいくらか狭い範囲で畑作りをしたのだが、

今回借りた畑は藁を畝の周りに敷けるので、

当初の予定より2,3倍の広さになってしまった。

 

藁を畝周りに敷けると除草がかなり減るので、

多少広くてもいけるかなと、勝手に判断している。

 

もしかしたら、予想外に広すぎて大変かも知れないが、何とかなるでしょう

 

ナス、トマト、きゅうり、ピーマン、ししとう、枝豆、すいか、とうがらし、

なんぞを植えてみた。

 

周りの畑を見ると、

とうもろこし、オクラ、かぼちゃなんかも植わっているので、

そのあたりの苗も探している。

近所のホームセンターには無いので、

ちょっと離れた店で探してみようかと思案中だ。

 

さてさて。

夏の収穫の喜びへ向かって、レッツゴーです。

 

 

 

 

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2014年6月6日(金)

『こりゃ、バケガクか』

 

前略 行雲より。

 

本日の熊谷は雨。

昨日まで九州、西日本なんかで降っていたようだが、

予想通り日本列島を上昇してきた。

もう関東も梅雨入りするのだろうか。

 

今年はプランターにプチトマトとナスを入れて栽培しているのだが、

雨を浴びる苗木は元気そのもの。

プチトマトなんぞはすでに青い実をつけている。

 

ナス、きゅうり、トマト、ピーマン。夏野菜の季節がやってきた。

 

 

 

さて、本日の写真はこれ。

窯に入った新釉薬のテストピースである。

 

今現在、本焼きの最中なのだが、今回は新しい釉薬も焼いている。

写真はその釉薬のテストピースだ。

 

全2種類作ったのだが、一つは青白磁。

磁器なんかに掛けると薄ブルーに発色する鉄系のきれい目の色合い。

 

もう一つは鉄釉。

こちらも鉄を主成分にした釉薬で、焼き上げると薄紫色になる予定。

 

青白磁は前回もテストしてみたのだが、

磁器土ではない通常の白土を使い、釉薬も薄目に掛かかりで、

テストの結果はイマイチだった。

 

今回は釉薬の濃度を濃いめに調整したので、

前回よりブルーの色合いが強く出るとにらんでいる。

果たして結果がどうなるのか、今から楽しみである。

 

陶芸の楽しみ方の一つに、このどうなるかわからないってのがある。

焼いてみなけりゃわからない。

窯出しの瞬間まで結果が読めない楽しみ方だ。

 

きっちり数量計算して調合しても、

釉薬の濃度、掛け方、土との相性、焼成雰囲気などで、

いかようにも色合いが変化する。

予想通りにいかない面白さっていう。

 

ある意味ギャンブルみたいなもんですかね。

どれが勝つかわからない。

予想して勝った時の喜び、みたいなもん(ちょっと、違うか)。

 

さて、写真は白土の素焼きのかけらにそれぞれ1,2,3と番号を振り、

ヒシャク掛け、ずぶ掛け3~4秒、ずぶ掛け6~7秒の3種類を設定したものだ。

 

焼成雰囲気、釉薬濃度は同じ条件で焼かれるので、

土と釉薬の掛かり具合によって、どれだけの変化が出るのかがわかる。

テストの結果次第で、作った釉薬の鉄分量の調整と

濃度調整をして本番用に作りあげていく。

なんか、化学の実験をしているみたいですね。

さてさて、どうなりますことやら。

 

そんなことを書き連ねながら、ふっと庭先を見ると、

雨樋から落ちる水滴がバケツの中できれいな弧を描いていた。

 

自然が作り出す優美な瞬間を、しばらく楽しませて頂こう。